2022年3月8日(火)に「CHANEL(シャネル)」の2022/223年秋冬 プレタポルテ コレクション ショーが発表されました。
静かに流れる川のように、緩やかなカーブを描くランウェイ。今季のコレクションは、メゾンの永遠のコードであるツイード素材にスポットが当てられ、この生地の故郷であるスコットランド地方の「ツイード川」やその土地の風景にオマージュが捧げられました。
ガブリエル シャネルからカール ラガーフェルド、そして現アーティスティックディレクターのヴィルジニー・ヴィアールによって、これまでも多彩なスタイルで表現されてきたツイード。最新コレクションで発表されたルックを厳選して振り返ります。
奥深いツイードの世界へ。シャネル2022/23年秋冬 プレタポルテ コレクション ショーが公開
色や素材、パターンの組み合わせ次第で幅広い表現ができる、奥深いツイードの世界が探求された、シャネルの2022/23年秋冬 プレタポルテ コレクション。ツイード川がイメージされたランウェイに、ブラック&ホワイトのツイードパターンの壁面、そしてモデルたちが登場するステージに飾られた「CHANEL」のレタリングロゴはカラフルなツイード柄であしらわれ、ツイードの魅力溢れる空間が演出されました。
1920年代半ば、ガブリエル シャネルがスコットランドを旅行していた時に出合ったというツイード。その土地の植物が醸す憂いのある色合いやハイランド地方の美しさにインスパイアされ、これまでにない特別な色を作り出すよう、職人に依頼したといいます。
それまでは男性のアウトドアファッションの素材として扱われていたツイードは、シャネルがスーツに取り入れたことで都会的なアイテムに昇華。1983年以降は、カール ラガーフェルドがアクセサリーなどのファッション小物にも採用し、コレクションのすべての要素に展開されるようになりました。
「シャネルでは私はツイードなしでは考えられません」と語るヴィルジニー・ヴィアールは、今回のコレクションでシャネルの伝統を継承するツイード素材に、新たな解釈を加えました。
注目すべきルックを厳選!
繊細な色彩が織りなすシャネルのツイードの数々
スコットランドの田園風景に漂う、神秘的な雰囲気とその色彩にインスパイアされ、ブルーやパープル、グリーン、バーガンディーなどの繊細なカラーを表現した、シャネルのツイード。かつてガブリエル シャネルがそうしたように、今季のコレクションでも微妙なカラーが混ざり合う、美しいカラーコンビネーションが登場しました。
マスキュリンなアイテムをフェミニンに解釈
ガブリエル シャネルがウェストミンスター公爵のジャケットを、自分自身のために仕立て直して着こなしたというエピソードを、「愛する人の服を身につけるのは何よりもセクシーなこと」と語るヴィルジニー ヴィアール。
オーバーサイズぎみのスタイルや、黒い光沢のあるベルベットのパンツ、レザーのパンツにジャケットを合わせるなど、マスキュリンな要素をフェミニンなスタイルで表現したルックも多く登場しました。タイトスカートには、ウールのロングソックスにブラックのラバーブーツを合わせ、モダンなスタイルに。
バッグもツイード素材で登場!
今季のショーでは、ツイード素材の小物も多数お目見え。コートやドレスと同じパターンでコーディネートされたり、ロングドレスに合わせるなど、多彩なツイード素材のバッグが披露されました。
シャネルの2022/23年秋冬 プレタポルテ コレクションは、オフィシャルサイトやSNSからご覧いただけますので、最新ルックを是非チェックしてみてください。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 河野未奈
- EDIT :
- 石原あや乃