【目次】
- 「ニュアンスカラー」はどんな色?
- 「ベージュ」…ニュアンスカラーコーデに欠かせない色
- 「ホワイト」…ほんのりくすませ上品に誘導
- 「グレー」…ニュアンスを足せば洒落感たっぷり
- 「グリーン」…くすみカラーでこなれた雰囲気へ
- 「ブルー」…洗練を引き立てて
- 「ピンク」…糖度が和らぎ大人らしくきまる
- 「イエロー」…くすみカラーなら取り入れやすい
- 「パープル」…スタイリッシュなムードがアップ
「ニュアンスカラー」はどんな色?
ニュアンスとは「色の微妙な差異」という意味のフランス語「nuance」を指します。つまり、はっきりとした色ではなく、曖昧なカラー、くすんだカラーのこと。ファッションでは、ある程度明度があり、ほんのりグレーがかった色を指すことが多いです。原色よりも穏やかな色調なので、コーディネートしやすいのが高ポイント。
「ベージュ」…ニュアンスカラーコーデに欠かせない色
もともと中間色である「ベージュ」は、ニュアンスカラーコーディネートを作る上で欠かせないアイテムです。ベージュだけでコーディネートするのはもちろん、他のニュアンスカラーに合わせるアイテムとしてもおすすめ。
素材感と色の明度を変えてのっぺりさせない
ほんのりグレーがかったくすみベージュのニットプルオーバーに、くすみホワイトのパンツを合わせニュアンス漂うニアリーカラーコーデをメイク。ニットとハリのあるコットン素材で異素材ミックスにしつつ、色の明度を変えることで間延びを回避。落ち着いたカラーなので、インパクトのあるアイグラスを添えるとスタイリッシュにきまります。
ニュアンスベージュでグラデーションを作る
淡いニュアンスベージュのセットアップに、濃いくすみベージュのトップスを合わせグラデーションを作れば、奥行きのある着こなしに整います。穏やかな配色がはっと目覚めるような、鮮烈な赤バッグを差し色として投入。
くすみベージュで洗練の佇まいへ
オールベージュコーディネートは、くすんだ大人らしいカラーをセレクトすることで洗練された佇まいへ。キレの良い真っ白なバッグや、タイトなまとめ髪がスタイリッシュさを盛り上げます。
スカートスタイルをしなやかに
ゆとりのあるオフタートルニットとタイトスカートで作るメリハリコーディネートは、ニュアンスベージュとオフホワイトの組み合わせでしなやかに。V字の履き口、ポインテッドトゥ、ぱきっとした白がシャープなパンプスを合わせれば、穏やかな配色もぼんやりしません。
「ホワイト」…ほんのりくすませ上品に誘導
コーディネートの軸となる「ホワイト」は、ぱきっとした爽やかな白も良いですが、ニュアンスのあるトーンを選ぶと上品にきまります。こなれ見え間違いなしな着こなし例をピックアップ。
アースカラーの小物を合わせシックな面持ちへ
ごく淡くグレーがかったようなホワイトの上下は、トップスのリブで立体感をプラス。そこにカーキのバッグとベージュサンダルというアースカラー小物を足せば、シックなムードがぐんと引き上がります。
異素材ミックスでニュアンスカラーにメリハリ付け
くすみホワイトを基調とした着こなしは、コットンカットソー、リネンジャケット、リブニットパンツのように、異素材ミックスにするとメリハリが叶います。差し色のイエローバッグも、ニュアンスカラーを選び調和を意識。ゴールドネックレスでツヤを宿しつつ引き締めれば、全体がぼやけて見えません。
色味の違う白を重ねて透明感アップ
レフ板効果のありそうなシャープな白シャツを軸に、くすみホワイトのニットベストとパンツを合わせ透明感漂う着こなしへ。シャツとベスト、スラックスというきれいめな組み合わせも、裾をアウトにしつつスニーカーを持ってくることで程よい透け感をオン。
3つのホワイトを重ねてニュアンスたっぷり
ホワイトのカットソーに靴下、クリームホワイトのジャケット、オフホワイトのスカートとバッグ… 色味の異なるホワイトをレイヤードし、リズミカルなワンカラーコーディネートをメイク。ビッグシルエットのジャケットで、こなれ感を後押し。
「グレー」…ニュアンスを足せば洒落感たっぷり
もともとくすんでいる色である「グレー」ですが、ホワイトに近づけるようなニュアンストーンを選ぶと洒落たオーラが放てます。スタイリッシュにまとめ、着映えを叶えて。
ツヤを頼りに華やかさをクリア
クールなモノトーンコーディネートも、ニュアンス漂うグレーを基調としつつ、ツヤのあるサテンスカートを選べば華やかにきまります。スレンダーなシルエットにマッチするよう、小物はきれいめをセレクト。
ワントーンにメタリックな輝きを添えて
ニュアンスのあるトップグレーのジャケットとグレージュのトップスに、色のトーンを揃えたグリーンパンツを合わせ一体感のある着こなしへ。グレーと馴染みの良いメタリックなシルバーバッグとパンプスで輝きを加えれば、センスの光るコーディネートが完成です。
ニュアンスグレーならカジュアルがあか抜ける
Tシャツワンピースにビーチサンダルというリラックスなコーディネートも、ニュアンスたっぷりなグレーを選び、黒で引き締めることでラフに傾きすぎるのを防止。ゴツめのジュエリーと黒のマニキュアをプラスし、シティなムードを意識。
「グリーン」…くすみカラーでこなれた雰囲気へ
ニュアンスカラーの中でも人気の高い「グリーン」を取り入れ、こなれたコーディネートを堪能。グリーンはもともとナチュラルな色だからこそ、モードなアイテムを選んでもトゥーマッチにならないのが嬉しいです。
くすみグリーンに濃淡をつけて
ニュアンスのあるくすみグリーンのジャケットとショートパンツのセットアップに、同色のロングコートを重ね奥行きをメイク。引き締め役に、濃いくすみグリーンのロングブーツを指名すれば、色のまとまりが取れた見目の良い着こなしが完成。
くすみグリーンのバッグで柔和にきめて
ごく淡いグリーンがベースとなった可憐な小花柄ワンピースに、くすみグリーンのバッグを投入し柔和なオーラを放って。肩やデコルテを見せた肌見せスタイルも、ナチュラルグリーンだからこそヘルシーに着地します。
スタイリッシュなスーツスタイルを堪能
生真面目なスーツも、こんなグレーの色味が強いニュアンスグリーンを選べば、スタイリッシュにまとまること間違いなし。白スニーカーで軽快さと抜け感をプラス。
「ブルー」…洗練を引き立てて
すっきりと爽やかな「ブルー」は、ニュアンスカラーを選んで洗練された雰囲気をアップ。デイリーで参考にしたい、着映えること必至なコーディネート実例をピックアップ。
ニュアンスカラーと濃いカラーをミックス
ホワイトジャケットとブルーハーフパンツをニュアンスカラーで統一し、しなやかな着こなしをメイク。そこにブラウンのバッグと鮮やかブルーサンダルという濃い色で引き締めれば、好バランスな装いに。
明度のあるニュアンスカラーで目を引くスタイルへ
クリーンな空気感をまとえるようなニュアンスブルーのワンピースに、白のパンプス、同じトーンのピンクバッグを合わせ目を引くスタイルをメイク。太フレームのサングラスで、洒落た印象を助長。
カジュアルがこなれるニュアンスカラー
ロゴスウェットとチェックパンツ、フラットサンダルのカジュアルルックも、ニュアンス漂うグレーとブルーならスタイリッシュさが加わって、こなれた印象に。クラッチバッグを小脇に抱え、粋な雰囲気をアピール。
「ピンク」…糖度が和らぎ大人らしくきまる
くすみトーンの「ピンク」を選べば、ピンク特有の甘さが和らいで大人らしいフェミニンを味わうことができます。優雅にきまるコーディネート例をお届け。
ニュアンスカラーで繋いで優しげに
くすみピンクのジャケットに、オフホワイトのハーフパンツを合わせれば優しげな雰囲気になり、優雅なオーラをまとえます。デコルテ、肘下、膝下を覗かせメリハリ付け。
グレーとホワイトを合わせ格好良さをミックス
グレイッシュなピンクジャケットには、グレーとホワイトという色合わせがお似合い。ビッグカラーのブラウスやチェックパンツという甘めアイテムも、洗練された大人の着こなしに整います。
リネン調素材で肩肘張らない印象を確保
くすみピンクでニュアンスたっぷりに仕上がるきれいめワンピースは、親しみのあるリネン調素材を選ぶことで気張らない装いへ。バッグやサンダルも同じトーンで統一し、一体感をオン。
「イエロー」…くすみカラーなら取り入れやすい
フレッシュさがあり、陽気なムードの「イエロー」は、ニュアンストーンを選べば取り入れるハードルがぐっと下がります。イエローならではの明るさに大人らしさをトッピングし、絵になる装いへ。
色味違いのイエローをレイヤード
くすみイエローのシャツに、ごく淡いイエローのセットアップ、そして鮮やかイエローパンプスを合わせリズムを感じるコーディネートをメイク。曖昧カラーを活用することで、ニュアンス漂う今っぽい着こなしを堪能。
目を引くトップスのりきみを程よく抜いて
鮮やかカラーとモダンな柄という目を引くシャツに、くすみイエローのパンツを合わせ適度に力を抜くとこなれた印象に。ボトムスとトップスカラーをリンクさせているので、まとまりよく仕上がります。
まさに「ニュアンスのある」イエローを活用
ホワイト、イエロー、グレーが共存したような、まさにニュアンスのあるイエローオールインワンを活用すれば、それだけで着映え力抜群。パステルトーンのブルーバッグとイエローパンプスを足し、高揚感のあるカラースタイルに。仕上げにチャンキーチェーンネックレスを合わせ、モダンさをトッピング。
くすみイエローとベージュを繋ぎ上品にまとめる
柔和なくすみイエローのセットアップに、延長のようにベージュのジャケットを重ねて上品なコーディネートへ。クロップド丈のパンツで足首を覗かせると、軽やかさと抜け感が両立できます。
「パープル」…スタイリッシュなムードがアップ
高貴な面持ちの「パープル」は、ニュアンスカラーを選ぶとスタイリッシュさを上乗せすることができます。街中で視線を奪う、大人のためのコーディネート実例をご紹介します。
くすみパープルとブラウンでマチュアな魅力を振りまいて
優雅でスタイリッシュなくすみパープルのセットアップは、レザー調素材でモダンさをアピール。引き締め役として上品なブラウンバッグを選べば、落ち着いた大人の余裕を感じる着こなしに仕上がります。
ディテールで可愛く、色で格好良く
飾りつきのオーバーサイズニット、セミフレアスカートという可愛らしいディテールに反して、ニュアンスパープルとグレーという格好良い色合わせにこだわり、良い意味でのアンバランスな着こなしを実現。キレの良い白のポインテッドトゥパンプスで、メリハリを授けて。
ふわっと揺れるくすみパープルで気品が溢れる
程よい透け感がある優雅なシルエットのワンピースは、ニュアンスパープルをセレクトし気品溢れる装いに。足元は白のローテクスニーカーで外すことで、親しみやすさを加味。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香