世界中のバレエ・ファンから絶大な支持を集める「ハンブルク・バレエ団」。2018年2月、「現代バレエの最高峰」とも称されるカンパニーの来日公演が実現! その魅力が余すところなく堪能できる3つのプログラムとともに、ドラマティックなバレエの世界を存分に味わうことができる、至極の舞台が幕を開けます。

ハンブルク・バレエ団とは?

ドイツの都市・ハンブルクを拠点に活動する「ハンブルク・バレエ団」。バレエ界の巨匠、ジョン・ノイマイヤーが芸術監督に就任して以来、同バレエ団は世界的に高い評価を獲得してきました。一昨年の9年ぶりとなった来日公演は、連日のスタンディングオベーションで幕を閉じたということもあり、さらに期待が高まります。今回の公演では、ハンブルク・バレエ団を代表する『椿姫』、『ニジンスキー』というふたつの作品とともに、前回公演で大きな反響を呼んだガラ、『ジョン・ノイマイヤーの世界』の3つのプログラムを公演予定。

オペラ版とはひと味違う『椿姫』

『椿姫』©Holger Badekow 
『椿姫』©Holger Badekow 

ヴェルディが手がけたオペラ作品としても有名な『椿姫』。ノイマイヤーが振り付けを手がけたバレエ版では、ショパンの楽曲を使用し、より原作に忠実なストーリーに仕上がっているのが特徴です。劇中劇をはじめ、登場人物たちの繊細な心理描写をダンスによって緻密に表現。オペラ版とはひと味違うドラマティックな演出が、観るものを魅了します。

天才ダンサーの生涯をドラマティックに描いた『ニジンスキー』

『ニジンスキー』©Kiran West
『ニジンスキー』©Kiran West

ロシア出身の伝説的バレエダンサー、ヴァスラフ・ニジンスキーをテーマとした『ニジンスキー』。その生涯と繊細な心理描写を、ダンスを通し鮮やかに描き出します。第一幕では、パリを中心に活躍したバレエ団「バレエ・リュス」でニジンスキーが演じた、『シェエラザード』や『ばらの精』といった作品内のキャラクターが登場。第二幕では、彼が生きた第一次世界大戦期の暗澹とした雰囲気を絡めながら、魂を揺さぶるクライマックスへと繋がっていきます。光と闇が交錯するニジンスキーの波乱の人生を、さまざまな形で表現した至極の作品です。

ノイマイヤーのエッセンスを凝縮した『ジョン・ノイマイヤーの世界』

『ジョン・ノイマイヤーの世界』©Kiran West
『ジョン・ノイマイヤーの世界』©Kiran West

ハンブルク・バレエ団の芸術監督を務める、ノイマイヤーのこれまでのバレエ人生と創作の秘密を、数々の名場面とともに描き出すガラ公演、『ジョン・ノイマイヤーの世界』。彼自身が振り付けからナレーションまでを手がけ、『ペール・ギュント』や『椿姫』といった名作、交流のあった故モーリス・ベジャールへ捧げる特別な一作まで、あらゆるシーンを通してそのクリエーションの真髄へと迫る、一夜限りの特別プログラムとなっています。

今、バレエ界で最も注目を集めるハンブルク・バレエ団。その待望の来日公演ということもあり、本公演はファンのみならず、「バレエを観るのは初めて」という方にもおすすめです。多くの人々を惹きつけてやまない奇跡の舞台を、この機会にお見逃しなく!

問い合わせ先

  • ハンブルク・バレエ団 2018年 日本公演
    会場/東京文化会館
    日時/『椿姫』2月2日(金)18:30〜、2月3日(土)14:00〜、2月4日(日)14:00〜
    『ジョン・ノイマイヤーの世界』2月7日(水)19:00〜

    『ニジンスキー』2月10日(土)14:00〜、2月11日(日)14:00〜、2月12日(月・祝)14:00〜
    入場料/S席 ¥23,000、A席 ¥20,000、B席 ¥17,000、C席 ¥14,000、D席 ¥11,000、E席 ¥8,000(すべて税込)
    TEL:03-3791-8888(NBSチケットセンター)
    住所/東京都台東区上野公園5-45

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EDIT&WRITING :
難波寛彦