ハイジュエリーという壮大な夢が肌の上でセンシュアルに輝く―「ヴァン クリーフ&アーペル」が描き出す宇宙への憧憬
1. SCINTILLA(サンティア)|遥かに煌めく星の軌跡
NASAの宇宙望遠鏡が観測した中性子星の赤外線発光色と星の動きを、鮮やかなピンクサファイアとルビーで表現したネックレス。夜空を想わせるラピスラズリとの調和が、肌の上で神秘的な煌めきを放つ。
ネックレスはロングとショート(クリップ有無の各2種)、クリップ(タッセル有無の2種)と6通りに楽しめる。
2. IWAMOTO(イワモト)|カラフルな彗星の軌道
2本の指を覆うように輝くリングは、日本人天文家によって、2018年に発見された「岩本彗星」の美しい色と放物線軌道を象ったもの。螺旋でくるまれるようにあしらわれた、とても珍しいライトブルーの色調をもつ八角形の大粒のサファイアが視線を奪う。
この美しい色をした彗星の輝きを次に地球から観ることができるのは3390年のことだとか。
3. RAYONS(レイヨン)|流れ星が放つ眩い閃光
流れ星は、大気圏に突入するとほんの一瞬稲妻のような光を放つ。その眩い光線をダイヤモンドの永遠の輝きに変えて胸元に。
しなやかに連結されたパヴェモチーフの先端が、繊細なアシメトリーデザインになって、たくさんの星が流れ落ちるように煌めいて。
4. TERRE ET LUNE(テール エ リュンヌ)|地球を巡る月の神秘
永遠に離れることなく寄り添う「地球と月」。球体に施すのは極めて難しいといわれる、留め金を隠したミステリーセットのブルーサファイアで地球を彩り、月面の凹凸にはダイヤモンドのパビリオンを逆にセットしていきいきとした煌めきを。
時空を超える豊かな想像力がジュエリーの夢を美しく羽ばたかせる
「宇宙の果てはどうなっているの?」。幼い頃、夜空を見上げては、そんな思いを巡らせたことが誰にもあるのではないでしょうか。太古の昔から人類は星の動きに導かれ、天空の神秘に心を奪われてきました。
その謎に満ちた美しさは、作家や芸術家たちを瞑想の世界に誘い、さまざまな伝承から文学、美術などの芸術にまで昇華されただけでなく、天文学から宇宙工学にいたるまで、科学技術を進化させる原動力となってきたのです。
例えば1865年に発行されたジュール・ヴェルヌの小説『月世界旅行(地球から月へ)』。大砲で宇宙船を打ち上げる物語ですが、ロケット工学の先駆者たちに、少なからず影響を与えたといわれています。
そして自然を観察することから幾多の詩情溢れる美しいジュエリーを創造してきた「ヴァン クリーフ&アーペル」にとっても、宇宙はインスピレーション源のひとつ。創業翌年の1907年の顧客台帳には、すでにパールとダイヤモンドの星形ブローチの記録があります。
その後もブラックエナメルの星空のシガレットケースや、ラピスラズリの夜空にゴールドとダイヤモンドの星が輝くチャーム、最近では星座を描いた機械式時計など、空と星を描くことは、メゾンの歴史のなかで一貫したテーマでした。
「スペースX」をはじめ、民間企業による宇宙開発事業の参画で、宇宙旅行が現実となった今、「ヴァン クリーフ&アーペル」が次なるテーマに選んだのも「宇宙への旅」。
リサーチにあたっては、古代ローマ時代に書かれた月旅行の物語から、19世紀の美しい挿絵入りの天文学の書物、そして20世紀を代表するSF映画まで、デザイナーたちは時空を超えるファンタジーへ視線を投じています。
加えて、モチーフに投影されたのが、星雲のダイナミックな輪郭や、遥か彼方の星から届くカラフルな光、流れ星の眩い煌めきなど、現代の精度の高い宇宙望遠鏡によって観測された驚くべきスケールの銀河の光景でした。
「天空の夢」へと想像の翼を広げることで、目を奪う華麗なデザインも、それを可能にする技術も進化して、ドラマティックなハイジュエリーが誕生したのです。
5. BOUCLE COSMIQUE(ブークル コスミック)|流線を描く華麗なる星雲
数千光年の彼方から届く「トールのかぶと星雲」の輝き。ダイヤモンドとサファイアのリボンのように華麗なネックレスは、メゾンが1930年代に数多く手掛けてきた「クラヴァット ネックレス」を彷彿とさせるクチュール的なものづくりの魅力を湛えて。
6. RENCONTRE LUNAIRE(レンコントル リュネール)|夜空に光を残す月の満ち欠け
新月から三日月、満月へ。夜空にダイヤモンドの光を放ちながら形を変えていく、月の満ち欠けの残像を捉えたイヤリング。月のフォルムを正確に象るためにさまざまなカットが配され、金細工にも複雑な技法が施される繊細なつくり。着脱可能なクリップとペンダントにより、4通りに着けられる。
7. STANLEY(スタンリー)|スペースオデッセイのしなやかな煌めき
スタンリー・キューブリック監督のSF映画『2001年宇宙の旅』へのオマージュとしてつくられた、グラデーションカラーのブレスレット。バゲットカットの石の向きを対称的に配した細やかなセッティングと、しなやかなつけ心地に、卓越したクラフツマンシップが感じられて。
※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。
※文中の表記は、WG=ホワイトゴールド、RG=ローズゴールドを表します。
問い合わせ先
- ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク TEL:0120-10-1906
- ザ・ウォール ショールーム TEL:03-5774-4001
- ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03-6274-7070
- PHOTO :
- 岡本充男
- STYLIST :
- 伊藤美佐季
- HAIR MAKE :
- NORI TAKABAYASHI(YARD/ヘア)、TOMOHIRO MURAMATSU(sekikawa office/メイク)
- NAIL :
- 中島綾香(uka)
- MODEL :
- 田沢美亜
- EDIT&WRITING :
- 藤田由美、喜多容子(Precious)