本来は精度向上や、何かしらの機能をもたせるために組み込まれる機械式時計の複雑機構。しかし2022年は、思わず「かわいい!」と笑みがこぼれるような、エンターテインメント性に特化したコンプリケーションウォッチが多く誕生しました!

そこで、雑誌『Precious』8月号では特集「新たな『時めき』を手元に ラグジュアリーウォッチ最新作2022」を展開しました。メゾンの豊潤な創造力から生まれた珠玉のタイムピースたちは、その「からくり」を通して、過ぎゆく時間の尊さに気づかせてくれます。

この特集のなかから、本記事ではヴァン クリーフ&アーペルの『レディ アーペル ユール フローラル ウォッチ』をご紹介します。

咲いている花の数が時を告げる詩情溢れる「現代の花時計」|VAN CLEEF&ARPELS

インデックスも針もなく、花々が咲き誇る美しい庭園のような文字盤。その佇まいはシークレットウォッチのようですが、さにあらず。2022年の新作ウォッチは「オートマタ(からくり時計)」に特化した「ヴァン クリーフ&アーペル」が世に送り出したのは、12輪の花々が時を告げる「現代の花時計」。細密彫金と高度なエナメル技法によって表現された花が、1時間ごとに一輪ずつ開花、つまり咲いている花の数が現在の時を示すのです。

メゾンが探究し続けている、独自のウォッチメイキングのテーマ、「ポエトリー オブ タイム(詩情が紡ぎ出す時)」。それをまた新たな表現方法で具現化し、「時計」の概念を華麗に超越した類いまれなアートピースが、ここに誕生しました。

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時計『レディ アーペル ユール フローラル ウォッチ』¥33,660,000(ヴァン クリーフ&アーペル)

時を告げる花々は、時間の経過と共にただ咲いている数が増えるのではなく、1時間経つといったんすべての花びらが閉じ、また新しいフォーメーションで花々が開花。さらに咲く順番は午前と午後では異なり、さらにまた翌日には開く花の組み合わせが変わっていく。

●ケース:RG×ダイヤモンド
●ケース径:38mm
●ストラップ:アリゲーター
●自動巻き

〈SIDE VIEW!〉

時計_2,ダイヤモンド_1
分表示は、ダイヤモンドが丹念にセッティングされたケースの左側にひっそりと表示される。おおまかな時間しかわからないけれど、それもまた、典雅な「花時計」ならではの贅沢。

※文中の表記は、RG=ローズゴールドを表します。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク

TEL:0120-10-1906

PHOTO :
池田 敦(パイルドライバー)
STYLIST :
関口真実
EDIT&WRITING :
岡村佳代、安村 徹(Precious)