“その先”の世界を見据えた秋冬のトレンドは、大人のベーシックを活性化する華やかな力強さが話題に!「パワフル&エレガント」な秋冬モード速報

大多数のブランドでリアルなショーが復活し、クリエイションを競う華やぎが戻った2022〜23年秋冬コレクション。発表された数々のルックから、プレシャス世代にふさわしいトレンドを厳選してお届けします!

シグネチャーアイテムがおしゃれ通に人気|新世代の日本人デザイナーに注目

 

セレクトショップで目に留まる美しい服が、日本人デザイナーのものだった、という経験はないでしょうか。そんな、今勢いのある国内のブランドから、おすすめをクローズアップ!

◇「TELMA」自然からインスピレーションを得たモチーフ使いが秀逸

「ドリス・ヴァン・ノッテン」や「イッセイミヤケ」で経験を積んだデザイナー、中島輝道氏が2022年春夏よりスタートさせた「テルマ」。

その経歴で培われた素材や職人技への深い見地が、女性を美しく引き立てるスタイルに結実されています。自然の豊かさをエレガントに表現したデザインが充実し、今季は「花」を題材に、押し花を刺繍やプリントにしたラインナップがひときわ素敵です!

 

デザイナーの中島氏。商品のほとんどはオリジナルファブリックを使い、国内産地の知恵や伝統技術を大切にしている。

 

今季のコレクションは、秋から冬にかけての自然の情景がインスピレーション源に。

コート_1
コート¥154,000(テルマ)

シャープなピークドラペルコートに、繊細な花モチーフ刺繡を施して。洗練されたクラフト感が大人のおしゃれ心に響く! ウール素材。

◇「SATORU SASAKI」ハンサムな女らしさを讃える大人の新・仕事服

デザイナーの佐々木悟氏が、「タロウホリウチ」やフィビー・ファイロ時代の「セリーヌ」でデザインアシスタントを経験後、ブランドをローンチ。

【男性も憧れる女性をつくる服】を軸に、自立した女性に似合うワードローブを生み出しています。確かなパターンメイキングに支えられたひねりの効いた服は、新しさのある仕事服として必見!

 

2020年春夏より、佐々木氏の出身地・神戸を拠点にブランドを展開。地元のものづくりへの貢献する姿勢が頼もしい。

 

今季は、一過性のトレンドへ疑問を投げかけ、大人がタイムレスに愛用できる服を披露。

ジャケット_1,スカート_1
ジャケット¥81,400・スカート¥46,200(ザ・ウォール ショールーム〈サトル ササキ〉

マニッシュなピンストライプのひと揃いは、柔らかさのあるボクシーシルエット。

◇「MALAMUTE」なつかしくてチャーミングなこだわりのニットアイテムが充実

ニットデザイナーとしてキャリアをもつ小高真理氏が設立した「マラミュート」。ニットならではの風合いやフォルムを生かしたクリエイションに、個性と楽しさが感じられると好評です。

編み地、色合いなど、どことなくノスタルジックでかわいらしいところも女性に響くポイント。2019年春夏からはランウェイショーを展開し、「強さと柔らかさを併せもつ現代女性のためのライフウエア」を追求しています。

 

デザイナーの小高氏。デザイナーズブランドでニットデザインを経験後、2014年よりブランドをスタート。国内のファッション大賞も受賞。

 

今シーズンのショーも、ウエアの9割を得意のニットアイテムで展開。

スカート_2
スカート 左から/ニットにジッパーを取り入れた軽快なデザイン。¥57,200・揺れるスリットとフリンジが華やか。¥46,200(ブランドニュース〈マラミュート〉)

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
生田昌士(hannah/人物)、唐澤光也(RED POINT/静物)
STYLIST :
古田千晶
EDIT&WRITING :
長瀬裕起子、池永裕子(Precious)