セレブリティからひもとく「品格」と「迫力」の洗練効果
ここでは、お手本にしたいセレブリティの着こなしをチェック。ベーシックな装いに、旬の要素を加えて迫力を感じさせる手腕は必見!
シンプル&上質なベーシックを基本にしながら、迫力あるスタイルは、実際、どう叶えるのがよいのでしょうか。今、魅力的なセレブリティのファッションから、その秘密を解き明かしてみましょう。
代表に選んだのは、女優のケイト・ブランシェットとマリオン・コティヤール、そして今輝いている大人のインフルエンサーたち。いずれの着こなしも、ベーシックなアイテムを活用しているものの、無難で組み替え可能な“コモディティ化”したベーシックではないのは明らか。自分をかっこよく魅せるアップデートされたアイテムをベースにしつつ、そこに、平凡に陥らない旬の要素が適度に組み込まれていることがよくわかります。鮮やかな色合いの服や小物、大人がためらいがちな、遊びのあるディテールやレイヤードなどが“効いて”、人を惹きつける迫力を生んでいるのです。
そして、身につける人の内面からにじむような強い存在感もポイントです。なかでも、ケイト・ブランシェットの品格ある迫力は圧巻。重ねてきたキャリアと磨いてきた知性、その美しい結実に、私たちはゆるぎない洗練を感じさせられるのです。
◇ティーネ・アンドレア
最旬デザインのトレンチスタイルが成功の決め手
北欧出身のインフルエンサー、ティーネは、旬バランスに更新したベーシック服でスタイリッシュな迫力を演出。構築的な黒のロング丈トレンチに白のハイウエストパンツの対比が、絶妙なかっこよさを呼んで。バッグのグリーンも粋。
◇ユスチナ・ツェルニアク
ベージュのワントーンにカラー小物のダブル使いが、抜群におしゃれ!
コペンハーゲンやパリのスナップ常連のインフルエンサー、ユスチナ・ツェルニアクは、おしゃれ上級者の得意技、きれい色×きれい色を小物でトライ。コートはリッチ感漂うクロコダイルプリントを選び、ベージュトーンにメリハリをつけて。
◇マリオン・コティヤール
フランス女優らしい上品な肌見せは麗しい迫力のお手本!
国際映画祭でのマリオン・コティヤール。フレアパンツにクロップド丈のジャケットを合わせ、さりげなくトレンドの肌見せをして登場。パンツはデニム×オーガンジーのコンビ素材。力の抜けたドレスアップに、実力派女優の余裕が漂う。
◇レオニー・ハンネ
ウエストマークでふんわりスカートのチャーミングな迫力をアップ
女らしいモードの達人、レオニー。この日は、シャイニーなフレアワンピースにビッグショルダージャケットを羽織り、バッグ付きチェーンベルトをオン。難易度の高い個性派アイテムも、フィット&フレアの美バランスに仕上げて好印象。
◇グレース・ガネム
スーツでモードを実践!マチュア世代のおしゃれリーダー
50代後半のインフルエンサーとして世界が注目するグレース・ガネム。ショート丈ジャケットと裾しぼりパンツというエッジィなスーツで、大人の迫力を謳歌。パールネックレスとブーツの白で、ダークトーンの装いに抜け感を巧みに演出して。
◇ケイト・ブランシェット
洒脱なパンツスーツにインナーレイヤードが、大人の知性を感じさせて
ケイトは、艶のあるボルドーカラーのスーツで颯爽と。インに、流行の白シャツ×タートルニット・レイヤードを取り入れ、知的でこなれ感のある着こなしにアレンジ。足元の厚底ローファーも、彼女らしい媚のない佇まいを後押し。
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 長瀬裕起子、喜多容子(Precious)