年齢を重ねると、顎のラインは丸くなり、目尻も口角も下がってくるもの。下がったものを上げるのは難しいけれど、見た目の印象を変えることはできます。その決め手になるのが「髪」。髪型のシルエットの目くらまし効果が、キュッと引き締まった顔立ちを取り戻してくれるのです。

Precious.jpの髪型連載「大人のヘアスタイル」で取材した人気の美容師19名の意見をまとめると、「髪型で若見え効果」が狙える秘策が2つ、あることがわかりました。

「全体的なシルエットを菱形に整え、顎ラインをシャープに見せること」と、「頭頂部の髪を根元から立ち上げてボリューム感をアップ!」です。

40代・50代女性の髪悩みを知り尽くしているトップスタイリストたちだけに、老け見え対策の解決法は明快。

■美容師19名の結論1:全体的なシルエットを菱形に整え、顎ラインをシャープに見せる!

お手本スタイル1:こめかみ部分にレイヤーを入れ、毛先の動きで顔型をカバー

熊谷安史さん
ACQUA aoyama店長
「骨格や気になる部分は、顔まわりの髪をカットするだけでカバーできます。リフトアップさせたいなら、こめかみ部分にレイヤーを入れてニュアンスのある動きができるようにするといいですよ」
顔まわりのふんわりした毛先の動きで空気感も演出できる、ACQUA aoyama店長 熊谷安史さん提案の菱形ミディアム

お手本スタイル2:レイヤーでメリハリを付けてフェイスラインをすっきり!

西本 悠さん
XELHA店長
「メリハリのある菱形のシルエットをつくるために、レイヤーを入れてカットします」
トップを立ち上げ、耳のあたりをふんわりさせてメリハリをつけた、XELHA店長 西本 悠さんの菱形ショート

お手本スタイル3:ボリュームゾーンを上につくって顎ラインをシャープに見せる!

木倉義宗さん
美容室MINX 銀座二丁目店 代表
「スタイルのウェイトを上げて菱形シルエットをつくり、頭を小さく見せることが重要です」
トップを重め、毛先は軽めにしてボリュームを上に作った、MINX銀座二丁目店 代表・木倉義宗さんの菱形ミディアム

ほかのスタイリストもこう証言!

老け見え対策だけでなく、小顔効果も狙えるのが「菱形スタイル」。菱形を作るには、なるべく頭頂部にボリュームが出るようにレイヤーを入れるのがポイントのよう。このスタイルのメリットとつくり方、上記3人以外のスタイリストたちもこう証言しています。

白倉和則さん
P-cotto店長
「菱形にフォルムをつくるのがベスト。トップにボリュームが出るようにレイヤーを入れるのもいいやり方です」
坂 政尚さん
Double ヘアスタイリスト
「髪の長さに関係なく、菱形を意識するとバランスがよく、リフトアップして見えます」
湯浅星悟さん 
ZACC raffine 副店長
「ただボリュームを出すだけでなく、全体のシルエットが菱形になるように意識するだけで、印象が変わります」
杵淵雅也さん
natura副店長
「まず、菱形にフォルムをつくることですね。トップにボリュームが出るように、レイヤーを入れるといいでしょう」

■美容師19名の結論2:頭頂部の髪を根元から立ち上げてボリューム感をアップ!

お手本スタイル1:へたりがちなトップはアイロンでボリュームをプラス

坂 政尚さん
Double ヘアスタイリスト
「トップをアイロンで巻くようにすると、根元が立ち上がってボリュームが生まれます」
 
カールアイロンで頭頂部を根元から立たせる、Double ヘアスタイリスト・坂政尚さんのトップ立ち上げスタイル

お手本スタイル2:輪郭をキレイに見せるラインを立ち上がりで作る!

瀬川史弥さん
kakimoto arms GINZA 2 chomeスタイリスト
「髪を伸ばすなら、ボリュームを上に持ってくることが大事。骨格によって、顎のラインがキレイに見える位置が人それぞれなので、まずはそのラインを見つけることがポイントです」
頭頂部のボリューム感と毛先の動きでメリハリをつくる、kakimoto arms GINZA 2 chome スタイリスト・瀬川史弥さんのトップ立ち上げスタイル

お手本スタイル3:いつもの分け目をずらすだけで自然な立ち上がりに!

宮﨑陽平さん
FIX-UP OMOTESANDO ディレクター
「髪が全体的にふっくらしていると、印象も軽やかに見えるもの。髪を乾かすとき、ドライヤーを後ろから前に当てることで、根元が立ち上がってふっくら仕上がります」
分け目を1㎝ほど外側にずらすだけで、根元が自然とふんわりする、FIX-UP表参道店 ディレクター 宮﨑陽平さんのトップ立ち上げスタイル

ほかのスタイリストもこう証言!

トップに立ち上がりをつくるだけでボリュームゾーンが上がり、顎のラインがすっきり見えるようになる、というのが共通した意見。自然な立ち上がりをつくるためのテクニックやアレンジ方法とは…。

宇賀治 智さん
FIX-UP OMOTESANDO 店長
「トップレイヤーを短く切り込むと、ボリュームと動きが生まれます。ボリュームの位置が上がるとリフトアップ効果が狙えます」
内藤新士さん
natura クリエイティブディレクター
「パーマで根元の立ち上がりや全体のボリュームを出すのもオススメです」
柿澤つかささん
六本木美容室 白金店 スタイリスト
「レイヤーを入れるなど、髪を短くすると毛が立つので、ボリューム不足にもいいですよ」
中野太郎さん
MINX銀座二丁目店 エグゼクティブディレクター
「せっかく立ち上げた髪をペタッとさせないために、トップにはスタイリング剤をつけすぎないよう注意してください」
佐野みずほさん
ZACC raffineスタイリスト
「トップにボリュームをもたせ、スタイルに高さを出し、視線の集まるポイントを引き上げることが重要です」
小林卓也さん
kakimoto arms JIYUGAOKA スタイリストディレクター
「根元のボリュームをキープできるようなムースを使用して、髪を乾かすときは根元に空気を入れ込むようにドライヤーを当てると顔のたるみをカバーできます」
臼木 茜さん
kakimoto arms JIYUGAOKA スタイリスト
「全体的に上に目線がいくようなボリューム感のあるヘアスタイルにすると、リフトアップ効果が狙えます。立体感が出るようにパーマやヘアアイロンで巻いて、抜け感をつくると印象が明るくなりますよ」

まとめ

「全体的なシルエットを菱形に整え、顎ラインをシャープに見せること」
「頭頂部の髪を根元から立ち上げてボリューム感をアップ!」

この2つのことに気をつけたヘアスタイルにすることで、いかに顔がたるんで見えなくできるか、おわかりいただけたのではないでしょうか?

全体のシルエットは菱形を目指し、トップの髪をふんわり立ち上げれば、リフトアップして見える。さらに毛先を軽くして動きを出すこと、ボリュームゾーンを高い位置にして、目線を上に集める工夫も重要とのこと。また、サロン帰りの仕上がりをキープするには、スタイリング剤をつけすぎず、ドライヤーなどで立ち上げた根元を、つぶさないようにすることも必須です。

人気美容師19名へのリサーチからわかった「髪型の悩みのベストアンサー」、次回は【薄毛編】をご紹介します。

連載:大人のヘアスタイル

この記事の執筆者
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PHOTO :
古谷利幸〈F-REXon〉
WRITING :
中島祐美
DIRECTION :
青木 笑