「屠竜」ってなんと読む?「とりゅう」ではありませんよ!
新年の干支「辰」は、みなさまご存知「竜」のことです。ということで本日は「竜」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「伏竜」ってなんと読む?
「伏竜」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「池の中に潜み、昇天の時期をもっている竜」という意味から転じ「世間に知られていないすぐれた人物」という意味でも使われる言葉です。
<使用例>
「日本のアスリートには、まだまだ伏竜が存在するはずよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 伏竜(ふくりょう) です。
「画竜点睛(がりょうてんせい)」という四字熟語があるように「竜」は「りょう」とも読みます。「伏竜(ふくりょう)」は、まだ世に知られていない才能などを表現する、趣深い言葉ですので、辰年のボキャブラリーとしてぜひ使いこなしたいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「屠竜」って何と読む?
「屠竜」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「伝説上の動物である竜を殺すこと」という意味から転じ「実際には益のない行為のたとえ」として使われる言葉です。
<使用例>
「この町に限っては、画一的な再開発は屠竜になると思うわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 屠竜(とりょう) です。
「竜」は伝説上の動物ではありますが、東洋では神獣として神聖視されてきた歴史が長いので、「伏竜(ふくりょう)」「屠竜(とりょう)」のような、たとえの言い回しが複数あるのです。知的で教養を感じさせる表現、いろいろ覚えたいですね。
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本日は「辰年」にちなんで「竜」という字の入った日本語から、
・伏竜(ふくりょう)
・屠竜(とりょう)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱