雑誌『Precious』5月号では【「東京ブランド」のリアル・アティチュード】と題し、日本人デザイナー、クリエイティブディレクターのリアルな感性から生み出される等身大のクリエイションを特集。程よい着映え力と洒落見え感が理想的な4つの東京ブランドにフィーチャーしています。

今回は、「Harunobumurata(ハルノブムラタ)」と「Auralee(オーラリー)」についてお届けします。

「東京ブランド」のリアル・アティチュード

●Harunobumurata(ハルノブムラタ)|思慮深さや聡明さを感じさせるようなモードな品格が漂う服づくり

「ハルノブムラタ」のトップス
左から/ミントグリーンのトリアセテート混素材を使ったスキッパー開きプルオーバーシャツ¥74,800・ブルーのサマーウール素材を使ったボウタイスリーブレスブラウス¥59,400(ザ・ウォール ショールーム〈ハルノブムラタ〉)

東京とミラノを拠点に、ドレーピング(立体裁断)とディテール手法の高度なテクニックを生かしたコレクションを展開。特に、デザイナーが学生時代から長い時間を過ごしたイタリアと日本で吟味を重ねた生地は、大人の女性がどこにいても自信をもっていられる上質感が魅力。分量感たっぷりの贅沢な生地使いも特徴的です。また、ボタンなど装飾で添えるさりげない個性の出し方にも気がきいたものが多く、おしゃれ心を満たしてくれます。

村田 晴信さん
東京とミラノのファッションスクール卒業後、2012年にイタリアファッション協会主宰のコンペティションでアジア人として初受賞。同年ミラノコレクションでデビュー。JIL SANDER社を経て2018年独立。

●Auralee(オーラリー)|素材や生地そのものを着想源に、創作の誠実な追求を続ける

「オーラリー」のトップス
左から/ピスタチオグリーンのコットンハイゲージニット素材を使ったボートネックプルオーバー¥41,800・アイボリーのコットン糸で手編みされたクロップド丈のクロシェニットプルオーバー¥55,000(オーラリー〈オーラリー〉)

「オーラリー」のコレクションはいつも、オリジナルにこだわった高品質なファブリックがベース。デザイナー岩井さんの創作活動は、素材の膨大なリサーチから始まり、生地づくりにクリエイションの大半が費やされるそう。

精緻なカッティングで構築された美しいシルエットと、その人らしさを託せる繊細なディテール表現に洗練が光ります。着る人の個性に寄り添い、長く心地よく着られるワードローブは海外からも熱い注目を集めています。

岩井 良太さん
国内外のさまざまなブランドでパタンナーやデザイナーの経験を積んだのち、2015年春夏に「オーラリー」を立ち上げる。2019年秋冬より、パリファッションウィークにてコレクション発表を開始。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
池田 敦(CASK)
STYLIST :
大西真理子
EDIT&WRITING :
下村葉月、遠藤智子(Precious)