トレンチコートの着こなし術をまとめました。色別や丈別など、トレンチコートのタイプによってそれぞれベストマッチするコーディネートを提案します。

【目次】

レディース春のトレンチコート着こなしコーデ


【1】赤トレンチコート×白ブラウス

【1】赤トレンチコート×白ブラウス
コート・ブラウス・バッグ・靴(ステラ マッカートニー ジャパン)、ピアス(ジョージ ジェンセン ジャパン) 撮影/生田昌士(まきうらオフィス) BY:『Precious3月号』小学館、2017年

レンガ色のブリックレッドは、人と重なりにくい、一歩先をゆくカラーチョイス。ステッチやボタンで効かせた白がクリーンに映えます。体になじみやすいコットン混素材で仕立てたロングトレンチは、前を開けても、ベルトを締めても、やわらかな風合いでしなやかなたたずまいが完成します。

【2】グレートレンチコート×グリーンパンツ

【2】グレートレンチコート×グリーンパンツ
コート(マッキントッシュ青山店〈マッキントッシュ〉)、ブラウス(バイ マレーネ ビルガー 青山店)、パンツ(アクリスジャパン〈アクリス〉)、バッグ・靴(JIMMYCHOO)、サングラス(シャネル アイウェア事業部)、時計・ブレスレット・リング(ピアジェ) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious3月号』小学館、2017年

透湿防水フィルムをボンディングしたリネン素材を使用。ピーコックグリーンのパンツがすらりとした美脚ラインを強調してくれます。

【3】白トレンチコート×ピンクニット×白パンツ

【3】白トレンチコート×ピンクニット×白パンツ
コート・ニット・パンツ・バッグ(オンワードグローバルファッション〈ジル・サンダー ネイビー〉)、ピアス・ネックレス・リング(ダミアーニ 銀座タワー)、靴(JIMMY CHOO) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious3月号』小学館、2017年

リネン混のペーパーギャバジン素材で仕立てた薄軽トレンチの白をベースに、モーヴピンクをアソートカラー(配合色)として、まろやかな色味をリンク。バッグと靴のトープ色を加えた春らしい3配色で仕上げましょう。

【4】白トレンチコート×ベージュニット×ガウチョパンツ

【4】白トレンチコート×ベージュニット×ガウチョパンツ
コート(ヘルノ プレスルーム)、ニット(ブラミンク〈ブラミンク〉)、パンツ(キッチン&カンパニー〈ボルボネーゼ〉)、バッグ(三喜商事〈バンフォード〉)、サングラス(ミラリジャパン〈マイケル・コース〉)、靴(ウールン商会〈ファビアナ フィリッピ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

スマートなシルエットを描くコンパクトサイズのトレンチ。スエードのガウチョパンツ、レース素材のスニーカーで軽快な足元を演出して、こなれ感のあるスタイルに。

【5】千鳥格子トレンチコート×ストライプブラウス

【5】千鳥格子トレンチコート×ストライプブラウス
コットンシルクのコート・シルクのブラウス・シルクのスカート・バッグ(コロネット〈ニナ リッチ〉)、靴(JIMMY CHOO) 撮影/長山一樹(S-14) BY:『Precious3月号』小学館、2017年

鋭角的なピークドラペルに、縦ラインを強調するシームなど、研ぎ澄まされたモード感あふれるデザインを、英国調の千鳥格子で包んだコート。ブラウス&スカートやワンピースが醸し出す女らしさに、ピリリと洗練のスパイスを効かせて。チェック×ストライプの柄ミックスが幾何学的ハーモニーを奏で、鮮度の高い着こなしが完成します。

【6】白トレンチコート×カットソー×ピンクパンツ

【6】白トレンチコート×カットソー×ピンクパンツ
スポーツマックスのコート・カットソー・マックスマーラのパンツ・サングラス・バッグ(マックスマーラ ジャパン) 撮影/長山一樹(S-14) BY:『Precious3月号』小学館、2017年

リネンコットンの織地にレザー風のコーティングを施した素材。そのひと手間で布に陰影が生まれ、趣が出るため、こなれた着こなしがかなう白トレンチに。コーラルピンクをさりげなくボトムに取り入れて、鮮やかな春の装いに仕上げましょう。

【7】イエロートレンチコート×バッグ

【7】イエロートレンチコート×バッグ
コート・バッグ・ピアス・靴(フェンディ ジャパン) 撮影/下村一喜(UM) BY:『Precious3月号』小学館、2018年

トレンチのマスキュリンな要素とドレスのような艶やかさを併せもったモードなコート。艶やかなイエローのチェック柄は、シルク×ポリエステルの混紡素材です。フロントを閉め、ウエストをきゅっと結べば、タップ部分がケープのように張り出して、立体的なフォルムを強調してくれます。バッグは、ナチュラルパイソンを黒のカーフレザーが引き締めるクールなコンビネーション。機能性抜群のトート型です。

【8】グレートレンチコート×イエローニット×パンツ

【8】グレートレンチコート×イエローニット×パンツ
コート(ストラスブルゴ〈アリクアム〉)、ニット(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、パンツ(アクリスジャパン〈アクリス〉)、バッグ・ショルダーストラップ(デルヴォー・ジャパン)、リング・時計(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、靴(ブラミンク〈ジャコメッティ〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious3月号』小学館、2017年

イエローと白で調和させて。足元も白で仕上げて軽やかに仕上げましょう。

黒トレンチコート着こなしコーデ


【1】黒トレンチコート×白レースカットソー×白パンツ

【1】黒トレンチコート×白レースカットソー×白パンツ
コート(サン・フレール〈レ・コパン〉)、トップス(ADORE)、パンツ(バイ マレーネ ビルガー 青山店)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)、ピアス・リング(シャンテクレール 東京店) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious3月号』小学館、2017年

しなやかでいて、きちんと感もある上質な黒トレンチに使われた素材は、シワになりにくい、ストレッチ入りの細番手サマーウール。白のレーストップスで繊細な甘さを添えて、女性らしく着こなしましょう。

【2】黒トレンチコート×グリーンワンピース

【2】黒トレンチコート×グリーンワンピース
コート(ヴァルカナイズ・ロンドン〈グレンフェル〉)、ワンピース(ADORE)、ネックレス・バングル(ダミアーニ銀座タワー)、バッグ(バリー 銀座店〈バリー〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

英国ブランドらしく、正統派のディテールを備えた一着。ブラックは肌の白さが際立ち、クールな女らしさを表現する美人効果も発揮してくれます。のびやかに振る舞え、人とは違う個性を物語るカラードレスが、「夜トレンチ」をこなれて見せるポイント。さらにモノトーンのバッグやレースのパンプスで、遊び心を加えて。これが、ほの暗い照明のレストランやバーでも、印象が沈んで見えないテクニックです。

【3】黒トレンチコート×カーキワンピース

【3】黒トレンチコート×カーキワンピース
スカーフ『ステップのアパルーサ』(エルメスジャポン)、コート(マッキントッシュ青山店〈マッキントッシュ〉)、ワンピース(三喜商事〈イレブンティ〉)、ピアス・バングル・リング(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレ〉)、バッグ(クリスチャン ルブタン ジャパン)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/前田 晃 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

ボンディング加工を施したリネン仕立ての黒トレンチ+カーキのスエードワンピースに、上品な躍動感を授けているのが、90㎝角のアラベスク調のプリントスカーフ。対角線で細長く折ることで柄も長さも効果的に生かされ、表情豊かに縦ラインを強調してくれます。

【4】黒トレンチコート×黒ニット×パンツ

【4】黒トレンチコート×黒ニット×パンツ
パンツ(三喜商事〈イレブンティ〉)、コート(三崎商事〈ムーレー〉)、ニット(FUN inc.〈VONDEL〉)、サングラス(オリバーピープルズ 東京ギャラリー〈オリバーピープルズ〉)、ネックレス(ボン マジック)、バッグ(STEP inc.〈モワナ〉)、靴(JIMMY CHOO) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious4月号』小学館、2017年

強い女のイメージに陥りがちな黒のトレンチコートは、ポインテッドトウとクロップドパンツの足首見せ効果で、足元から華奢な女らしさを演出しましょう。パンツはセンタープレスを施したウールストレッチ素材。落ち着いた印象のモカブラウンはトップスを選ばず活躍してくれます。

ショートトレンチコート着こなしコーデ


【1】ショートトレンチコート×黒スカート

【1】ショートトレンチコート×黒スカート
コート・スカート・バッグ(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious4月号』小学館、2018年

スポーティーなベージュアウターの名品、サンローランのサファリジャケットを彷彿とさせるショート丈のトレンチコート。襟の華やかな開き具合が顔周りを優雅に縁どり、トレンチのマニッシュなデザインが、きちんと感を醸し出します。細身ながらウエストマークすれば、おなか周りをカバーしながら、女らしいメリハリも。かっこいい女のオンタイムに欠かせないアウターです。

【2】ショートトレンチコート×チェーンストラップバッグ

【2】ショートトレンチコート×バッグ
コート・バッグ(バーバリー・ジャパン〈バーバリー〉)、ブレスレット (ケイテン)、チャーム(アルテミス・ジョイエリ) 撮影/長山一樹(S-14) BY:『Precious3月号』小学館、2017年

クラシックなトレンチコートの代名詞バーバリーで選んだのは、モードなショートトレンチ。襟、肩章、胸元のガンフラップ、背のストームシールド、フラップポケットなど、特徴的ディテールをすべて大きく、華やかに表現してくれます。今年らしいボリューム感で、存在感のあるアウター着こなしを楽しみましょう。

ベージュトレンチコート着こなしコーデ


【1】ベージュトレンチコート×白シャツ×ロングスカート

【1】ベージュトレンチコート×白シャツ×ロングスカート
靴・トレンチコート・白シャツ・スカート・バッグ(グッチ ジャパン) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious5月号』小学館、2017年

アイコニックなバンブーをヒールにあしらった一足は、小さなスタッズやパールモチーフなど、グッチらしい遊び心がちりばめられています。バンブーヒールにリンクさせて、しなやかなベージュのトレンチコートをON! コートの裾から美しい花柄がのぞけば、一気にエレガントな装いへと昇華します。

【2】ベージュトレンチコート×白ブラウス×黒パンツ

【2】ベージュトレンチコート×白ブラウス×黒パンツ
コート・ブラウス・パンツ・スカーフ・バッグ・靴(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉)、ピアス・ブレスレット(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレ〉) 撮影/前田 晃 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

計算し尽くされた細身シルエットがボディーラインを華奢に見せ、品格とモード感が両立した立ち姿をかなえるトレンチ。前を開けても広がりすぎず、さりげない着こなしをスタイリッシュに演出してくれます。さらに、シルクシャツにシルクの幅広ボウをさらりと巻いて、やわらかなリッチ感を表現。辛口シンプルな着こなしが一気にこなれた雰囲気に仕上がります。

【3】ベージュトレンチコート×パンツ×スカーフ

【3】ベージュトレンチコート×パンツ×スカーフ
コート・ブラウス・パンツ(ebure)、スカーフ(東レ・ディプロモード〈セブンティ〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious3月号』小学館、2018年

風をはらんで軽やかになびく、やわらかな質感のノーカラーコート。エポーレットやガンパッチなど、トレンチのディテールを採用しながら、ボタンレスでフェミニンな仕上がりに。ビタミンカラーのシルクスカーフをふんわりと巻いて、春らしい爽快なイメージを満喫しましょう。

ネイビートレンチコート着こなしコーデ


【1】ネイビートレンチコート×白ブラウス×白パンツ

【1】ネイビートレンチコート×白ブラウス×白パンツ
コート・ブラウス・パンツ・バッグ・靴(クリスチャン ディオール〈ディオール〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

ボウブラウスとセミワイドパンツをオールホワイトでそろえて華やかに。ネイビーのミドル丈トレンチコートが、全体を引き締めつつ着こなしをすっきりとまとめてくれます。ヒールパンプスは紺をリンクさせてパテント素材の艶をトッピング。マットゴールドのチェーンバッグをアクセントカラーに取り入れましょう。

【2】ネイビートレンチコート×ピンクニット×白パンツ

【2】ネイビートレンチコート×ピンクニット×白パンツ
コート・ニット・パンツ・バッグ・ネックレス・ブレスレット・靴(ランバン ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

クリーンな配色で着こなす優美なネイビートレンチネイビー×白の清潔感あふれるカラーリングをベースに、ペールピンクのハイゲージニットで春らしいムードを感じさせて。胸元のVゾーンに添えたコスチュームパールのネックレスが、着こなしを盛り上げてくれます。

【3】ネイビートレンチコート×ネイビーカットソー×ネイビーパンツ

【3】ネイビートレンチコート×ネイビーカットソー×ネイビーパンツ
コットンストレッチのトレンチコート・トップス・パンツ・靴(コロネット〈ザ ロウ〉)、ネックレス(デペッシュモード恵比寿本店〈キョーコ ホンダ ニューヨーク〉) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious3月号』小学館、2017年

人気のトレンチコートは、迫力のロング丈で最旬の美人オーラを漂わせましょう。全体には細身ながら、程よいハリと、たっぷりとしたロング丈による贅沢な布さばきが魅力の一着。インに着たのは、上質なジャージー素材の深Vトップスとパンツのセットアップ。ネイビーでまとめると表情も引き締まって、凛としたかっこよさがアップします。