「磨ぐ」ってなんと読む?「みがぐ」ではありませんよ!

明日・9月23日は『靴磨きの日』です。92(くつ)3(み)がき、の語呂合わせで制定された記念日になります。昨今は残暑が厳しく、足元のおしゃれも、今ごろまでサンダルを愛用なさる方が多いかと思いますが、そろそろパンプスやブーツといったシューズの出番になってまいりますね。秋冬用の靴磨き、シューズケアは万全でしょうか? ということで、本日は「磨」という字をクローズアップした日本語クイズをお送りします。

【問題1】「磨ぐ」ってなんと読む?

「磨ぐ」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「磨いてつやを出したり、汚れを取ったりする」「米などを水の中でこするようにして洗う」「刃物を砥石や皮でこすってよく切れるようにする」などを意味する言葉です。

<使用例>

「新米を買えたのが嬉しくて、念入りに磨いでしまったわ」

「○ぐ」。
「○ぐ」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 磨ぐ(と-ぐ) です。

「磨」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読みかた)です。
「磨」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。

「磨」の常用漢字としての訓読みは「みが(く)」ですが、「(と)ぐ」も比較的、認知度が高い読み方です。正解できましたか? 1問目は小手調べ問題でした。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「磨る」ってなんと読む?

「磨る」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「触れ合わせて細かく砕く」などを意味する言葉です。

<使用例>

「そばの実を磨るところから体験できるそば打ち教室…これは楽しそうね!」

「○る」。
「○る」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 磨る(す-る) です。

こちらも「磨」の表外読みです。正解できましたか?

「磨」という字のつくりに「石」が入っていますが、この字はもともと穀物などを細かくする「挽き臼」を意味する字です。そこから転じて「削り磨く」という意味をもつようになりました。字のなりたちを知ると「す(る)」という読み方も納得できますね。

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本日は、9月23日『靴磨きの日』にちなんで、「磨」という字をクローズアップし、

・磨ぐ(と-ぐ)

・磨る(す-る)

の読み方、「磨」の字の背景などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱