「得物」ってなんと読む?「とくぶつ」ではありませんよ!
明日、8月14日は『専売特許の日』です。1885(明治18)年のこの日、日本で初めての特許が登録されたことにちなんだ記念日です。日本の特許第一号は、漆工芸家で発明家の堀田瑞松さんが考案した「堀田錆止め塗料及びその塗法」に関するものだったそう。本日は「得」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「取得(○○○)」…なんと読む?
「取得」の、読みがな3文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「とりあげて用いるべきところ。格別によい点」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「私には、大抵の動物に好かれる、という取得(○○○)があります」

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 取得(とりえ) です。

このほか、「取得」の読み方で最もポピュラーなのは、「手に入れること」という意味の「しゅとく」でしょう。また「取っただけ自分の利益になること」という意味の「とりどく」もございます。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「得物」ってなんと読む?
「得物」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「最も自分の得意とする武器。また、広く武器のこと」「自分の最も得意なこと。得意な技」などを意味する言葉です。
<使用例>
「片方だけが得物を使えるケンカなんて、卑怯だわ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 得物(えもの) です。

「得」の訓読みに「(え)る」がございますが、1問目の「取得(とりえ)」も、この「得物(えもの)」も「身に着いた得意なこと・もの=得(え)たもの」という意味で「得(え)」が使われています。音読みの「トク」の印象の強い字ですが、このような使われ方も意識しておきましょう。
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本日は、8月14日『専売特許の日』にちなんで、「得」という字の入った日本語から、
・取得(とりえ)
・得物(えもの)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/特許庁X/東京新聞ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱