【目次】

【「パイナップルの日」とは? 制定の由来と8月17日になった理由】

■「誰が」決めたの?

8月17日は「パイナップルの日」です。トロピカルフルーツの代表選手ともいえるパイナップルのリーディングカンパニー、株式会社ドールが制定し、一般社団法人 日本記念日協会により認定、登録されています。

■「目的」と「由来」は?

「パイナップルの日」の目的は、パイナップルのおいしさをPRすること。日付は「パ」を「8」に、「イナ」を「17」で発音した語呂合わせが由来です。


【パイナップルはどんな果物? 名前の由来や原産地を紹介】

■熱帯アメリカ原産のパイナップル

「パイナップル」はパイナップル科の多年草で、一般的にはその果実を指して呼びます。原産は熱帯アメリカで、現在では世界各地の熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されています。

■なぜ「パイナップル」と呼ばれる?

英語で[pineapple]と表記しますが、これは「松かさ[pine]」と「果実[apple]」という二語の組み合わせによるもの。「松かさ」は「松ぼっくり」のことですね。

  • 表面のうろこ状の網目模様や形が松ぼっくりにそっくりだということと、中世〜近世では「リンゴのような球形の果実」や「果実全般」を広く意味した[apple]を付けて、[pineapple ]と名付けられたというわけ。

■可食部は小花の密集!?

茎の表面に約150個の小花がらせん状に密集して集合花序(かじょ)をつくり、それが下から上方へと開花します。可食部は肥大した花序、ということです。豊かな芳香と強い甘味があり、生で食べるほか、缶詰やジュースとして広く利用されます。

■江戸時代後期には日本へ伝わっていた!?

日本には江戸時代後期の弘化2(1845)年にオランダ船によって長崎に持ち込まれた、というのが定説のようです。しかし天保元(1830)年に、イギリス船やアメリカ船の行き来があった小笠原諸島の父島に植えられたのが最初だという記録もあるようです。

■日本での本格栽培は沖縄で

沖縄でのパイナップル栽培の始まりについては、明治元(1868)年、石垣島沖で座礁したオランダ船からパイナップルの苗が漂着し、それを植えたのが始まりと伝えられています。

その後、昭和に入ると台湾などから品種や栽培・加工技術が導入され、石垣島を中心に本格的な生産が進みました。台風や干ばつにも比較的強く、沖縄の気候風土に適した作物として栽培が広がり、現在では沖縄を代表する農産物のひとつとなっています。


【パイナップルの旬はいつ? 国産と輸入品の違いも解説】

■国産と輸入によって異なる旬

日本で販売されている生鮮パイナップルの多くは輸入品で、なかでもフィリピン産が大きな割合を占めています。フィリピン産は一年を通して流通しているものが多く、季節を問わず楽しめるのが特徴です。

一方、台湾産のパイナップルは主に春から初夏にかけて日本へ入ってきます。たとえば、ドールが扱う台湾産パイナップルのシーズンは、例年2月下旬ごろから6月中旬ごろです。

沖縄産のパイナップルは、主に5月〜7月ごろが生産の最盛期。品種によって収穫時期が異なるため、春から夏にかけてさまざまな国産パイナップルを楽しむことができます。


【パイナップルの栄養とは? ブロメラインなどの特徴をわかりやすく紹介】

■パイナップル由来のグルコシルセラミドが、肌の保湿力をアップ!

ドールが日本人の味覚に合わせて開発したパイナップル「スウィーティオパイナップル」に含まれるグルコシルセラミドは、肌表面の角層細胞同士のすき間を満たし、セラミドの合成や、肌の保湿に関わる遺伝子群の発現量を上げることが実証されています。おいしく食べて、肌の保湿力(バリア機能)を高めたいですね!

■ビタミンCなどを含み、ブロメラインも

豊かな芳香と甘酸っぱい味わいが魅力のパイナップル。生の果肉には、ビタミンCやビタミンB₁、食物繊維、マンガンなどの栄養成分が含まれています。

また、パイナップルにはたんぱく質分解酵素の「ブロメライン」が含まれているのも特徴です。肉の下ごしらえに生のパイナップルや果汁を利用すると、たんぱく質を分解する働きによって肉をやわらかくすることができます。

ブロメラインは熱に弱いため、肉をやわらかくする目的で利用するなら、加熱する前に生のパイナップルや果汁を使うのがポイントです。


【おいしいパイナップルの選び方と保存方法|甘さを見分けるポイント】

■選び方「5つのポイント」

パイナップルは収穫後に追熟しない果実なので、店頭に並んだときが食べごろのはずですが、選び方にはポイントも。5つのチェックポイントをご案内します。

◆チェック1:外皮の色の状態

パイナップルを選ぶ際、外皮の黄色さだけで甘さや熟し具合を判断することはできません。品種や収穫時期によっては、外皮が緑色でも十分に甘く、おいしく食べられるものがあります。

そのため、「黄色いほど甘い」「緑色だから未熟」と決めつけるのは禁物。色そのものより、大きな傷や傷み、極端な変色がないかなど、果実全体の状態をチェックするとよいでしょう。

◆チェック2:触感

外皮を軽く押してみて、柔らかすぎずにほどよい弾力が感じられるものが食べごろです。硬すぎるものはまだ熟していない可能性があり、柔らかすぎたりや全体的にベタつくような場合は過熟しているのかも。触ったときに適度な弾力を感じられるパイナップルを選ぶと、甘くてジューシーな果実を楽しめます。底の部分を触ってみるのも有効です。底がしっかりしているものは、果汁がたっぷりと詰まっている証拠。とはいえ、食品をベタベタ触るのはマナー違反! やさしく素早く触る程度で判断してくださいね。

◆チェック3:葉の状態

鮮やかな濃い緑色で、ハリやツヤがある葉が新鮮な証拠。太陽の光をしっかり浴びて育つと葉の色が濃くなるのだそう。葉が乾燥して茶色くなっていたり、元気がなく垂れ下がっている場合は、収穫から時間が経っている可能性があるので要注意です。

◆チェック4:底からの香り

熟したパイナップルは、底部から甘くて強い香りを放つもの。香りは果実の糖度と熟れ具合に比例します。香りがほとんど感じられない場合は熟していない可能性があり、発酵したような酸っぱい香りがする場合は、熟しすぎや傷んでいるのかもしれません。甘い香りが程よくするものが、ジューシーでおいしいパイナップルです。

◆チェック5:重さ

同じサイズのパイナップルでも重さに違いがあります。重いパイナップルの方が、水分や果汁が豊富であることが多いため、見た目より重いと感じるものを選ぶといいでしょう。軽いものは水分が少なく、乾燥している可能性が。持ち上げたときに手にしっかりとした重さを感じられれば、熟していてジューシーな果実が期待できます。重さを基準に選ぶのも、フレッシュで甘みのあるパイナップル選びのポイントです。

■パイナップルの保存方法

バナナやメロンなどと異なり、収穫後に時間をおいても熟さないのが特徴です。そのため、購入後はできるだけ早めに食べるのがベスト。とはいえ、あとで食べる場合もおいしくいただきたいもの。ということで保存方法も知っておきましょう。

◆保存の下準備

パイナップルを保存する際は、葉の根元を1㎝程残して包丁で切り落とします。葉をすべて取ってしまうと、果肉も一緒にえぐれてしまうことがあり、そこから傷みやすくなるのです。葉を手で力任せにもぎ取るのもNG!

◆保存場所

高温、直射日光を避けて保存しましょう。冷蔵庫の野菜室がおすすめです。

◆保存期間

野菜室に入れたパイナップルは、ホールのままなら3〜4日、カットしてあれば2~3日程度日持ちします。

■実は冷凍保存がベスト!

長期で保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。その際は、皮をむき、食べやすい大きさに切ったあと、密閉容器などに重ならないように並べ入れてから冷凍します。


【「パイナップルの日」に知っておきたい豆知識|缶詰との違いや食べ方の工夫も紹介】

■パイナップルには食物繊維も

甘くてみずみずしいパイナップルには、ビタミンCやビタミンB₁のほか、食物繊維も含まれています。

生のパイナップル100gに含まれる食物繊維は1.2gで、そのうち不溶性食物繊維は1.0g。以前よく見られた「りんごの約1.5倍」という説明は正確ではなく、皮なしのりんご100gに含まれる不溶性食物繊維も1.0gです。

パイナップルだけを食べればおなかの調子が整う、というわけではありませんが、果物からビタミンや食物繊維などを摂る選択肢のひとつとして、日々の食事に取り入れるのもよいでしょう。

■「生」と「缶詰」の違いは?それぞれのメリット

生は、シャキシャキとした食感、爽やかな酸味と甘味のバランスが魅力です。一方、缶詰はやわらかな食感と安定した甘味があり、季節を問わず手軽に使えるのが特徴です。

生のパイナップルに含まれるブロメラインは熱に弱いため、加熱処理された缶詰では、たんぱく質を分解する酵素としてのはたらきは期待できません。

一方で、缶詰にもビタミンB₁やビタミンCなどの栄養成分は含まれているため、「缶詰ではビタミン類が摂れない」というわけではありません。

また、生のパイナップルをそのままゼラチンと合わせると、ブロメラインがゼラチンのたんぱく質を分解するため、ゼリーが固まりにくくなることがあります。ゼリーをつくるなら、加熱処理によって酵素の働きが失われている缶詰のパイナップルを使うと便利です。

■食べ方いろいろ

デザートとして生食するほか、野菜サラダに加えたり、白身魚のカルパッチョなどに散らしたり。スパイスとも相性がいいので、カレーの具材として軽く煮込むか、盛り付け後にトッピングしても。

加工するなら、ジャムを煮たり、ドレッシングの材料にしたり。パンケーキやパウンドケーキに用いるのもおすすめです。米麹と合わせて低温発酵させてつくるパイナップル麹は、塩を加えて肉や魚の下味付けに使ったり、そのままジャムのようにパンやヨーグルトと食べてもおいしいですよ。

■搾りかすや葉の繊維も利用

パイナップルは収穫後に追熟しないため、成熟果実を収穫した現地で缶詰やジュースなどの一次加工が行われます。大量に出る搾りかすは、飼料や肥料に利用されているんですよ。また、葉からとれる繊維がフィリピンの礼服をはじめ、糸やロープ、レースなどにも活用されています。

また、斑(ふ)入りや紅色をおびた葉を楽しむ観賞用園芸品種も…。食べておいしく、さまざまに利用され、鑑賞にもと、パイナップルはいろいろな意味でパワーフードと言えそうですね。

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パイナップルには、ビタミンCやビタミンB₁、マンガン、食物繊維など、さまざまな栄養成分が含まれています。また、生の果肉に含まれるたんぱく質分解酵素「ブロメライン」は、肉をやわらかくする下ごしらえにも活用できます。

さらに、パイナップルは収穫後に追熟しない果物なので、購入したらできるだけ早めに食べるのがおいしく味わうポイント。産地や品種による旬の違いも楽しみながら、「パイナップルの日」を機会に味わってみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『デジタル大辞泉プラス』(小学館) /一般社団法人日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp) /ドールジャパン(https://www.dole.co.jp)/ナゴパイナップルパーク(https://www.nagopine.com/index.html) :