「貨(○○○)」…なんと読む?
明日、12月11日は『百円硬貨が発行された日』です。1957(昭和32)年のこの日、日本で初めて百円硬貨が発行されました。これ以前は、百円は紙幣でした。というわけで本日は「硬」「貨」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「硬骨漢」ってどんな人?
「硬骨漢(こうこつかん)」の指す意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:頑健な肉体をもつ男
2:意志が強く信念を曲げない男
3:常に冷静で感情を見せない男
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:意志が強く信念を曲げない男 です。
「硬骨(こうこつ)」だけですと「普通の骨(「軟骨」の対語)」という意味もございますが、「硬骨漢(こうこつかん)」は「気骨(きこつ)が頑健」という意味・構成の「硬骨(こうこつ)」と「男性」を意味する「漢」が複合した言葉で「意志が強く、信念を曲げない男。権勢や不正に容易に屈しない男」を指します。類似の表現では「骨のある男」というような言い方もします。
さて、二問目は「貨」という字のクイズです。
【問題2】「貨(○○○)」ってなんと読む?
「貨」の、漢字一文字で単語として成立する、読みがな3文字の読み方をお答えください。
ヒント:「価値ある品物」「金銭」などを意味する言葉です。
<使用例>
「我が家の蔵にも、貨(○○○)の類が眠っていればいいわねぇ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 貨(たから) です。
「貨」という字、「おかね」という意味のイメージが強いですが、「おかね」は「価値あるものをやり取りするため、みなに共通する一定の価値を意味づけたアイテム」です。 「貨」という字には「おかね」以外に「価値のあるもの」「商品」などの意味があるのですが、すべて「価値のあるもの」という意味に集約でき、それすなわち「貨(たから)」ということですね。
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本日は、12月11日『百円硬貨が発行された日』にちなんで、「硬」「貨」という字の入った日本語から、
・硬骨漢(こうこつかん)…意志が強く信念を曲げない男
という言葉の意味に関する豆知識や、
・貨(たから)
という読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/NHKホームページ/造幣局ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















