「親筆」ってなんと読む?「おやふで」ではないですよ!
明日、12月15日から、郵便局で令和8年の年賀状の受付が始まります。昨今は、デジタルメッセージがハガキの年賀状に代わるケースも増えているようですが、だからこそ紙の年賀状の温かみが際立ちますね。元日に配達してもらいたい場合は、12月25日の最終集荷までに投函してください。その後は、12月28日までの投函で三が日に配達、1月5日までの投函で松の内までの配達、とされております。
本日は「手書き」を意味する日本語クイズをお送りします。
【問題1】「親筆」ってなんと読む?
「親筆」という日本語の正しい意味をお答えください。
ヒント:「その人が自ら書いた筆跡」という意味です。
<使用例>
「この手紙は、確かに、私の夫の親筆です」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 親筆(しんぴつ) です。
「親」は「父母」「血縁」「したしい」などの意味をもつ漢字ですが、もうひとつ「みずからする」という意味も持っています。「親筆(しんぴつ)」は「本人がみずから書いた筆跡」という意味の言葉です。手書きが当たり前だった時代は、「これは○○さんの字ね」と、筆跡から書いた人を見分けることも日常的でしたが、デジタルが隆盛になった現在、「親筆(しんぴつ)」という言葉を知らない方も出てきているようなので、扱ってみました。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「肉筆」ってなんと読む?
「肉筆」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「印刷・複製などでなく、本人が実際に手で書くこと。また、そのもの」を言う言葉です。
<使用例>
「このサインは、私の肉筆ではありません」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 肉筆(にくひつ) です。
「肉筆(にくひつ)」は、二文字とも音読みの熟語です。「肉(ニク)」が音読みであること、みなさま、ご存知でしたか? この字の訓読みは表外読みで(しし)です。「肉筆(にくひつ)」は、「肉体で筆記した」という構成の言葉です。
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本日は、12月15日から、郵便局で来年の年賀状受付が開始される話題にちなんで、「手書き」を意味する日本語から、
・親筆(しんぴつ)
・肉筆(にくひつ)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/郵便局ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















