「兌換」ってなんと読む?「けいかん」ではありません!
明日、12月18日は『東京駅完成記念日』です。1914(大正3)年のこの日、6年の歳月をかけて建設された鉄道駅・東京駅の完成式が行われました。実際に開業したのは2日後の12月20日です。東京駅と言えば、都内のさまざまな鉄道の起点となっておりますので、まずは「起」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「躍起」ってなんと読む?
「躍起」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「焦ってむきになること。また、そのさま」です。
<使用例>
「彼女は今ごろ、年末の納品に向けて、躍起になって働いているわよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 躍起(やっき) です。
「躍」は音読み「ヤク」では「躍動(やくどう)」「飛躍(ひやく)」などの熟語に使われ、訓読みでは「おど(る)」と読む字です。舞踊やダンスなどを言う「踊る」ではなく、「躍り上がる・飛び跳ねる」「素早い・速く走る」を意味する字です。「躍起(やっき)」は「ヤク」が促音化し「ヤッキ」と読みます。「躍り上がるように起きる」という構成の熟語で、「大変に前のめりになる・むきになる」というイメージを表しています。
さて2問目は、東京駅がさまざまな鉄道路線の乗り換えの要所でもあることにちなんで「換」という字の入ったクイズです。
【問題2】「兌換」ってなんと読む?
「兌換」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「取り換えること。引き換えること」「銀行券や政府紙幣を正貨と引き換えること」などを意味する言葉です。
<使用例>
「金は、兌換性においても非常に優れた資産です」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 兌換(だかん) です。
「兌」は「換える。取り換える」を意味する字で、「兌換(だかん)」は同じ意味の漢字を重ね「取り換える」という意味を強めた熟語です。例文のように、資産の信用度について語るときなど、この「兌換(だかん)」や「兌換性(だかんせい)」という言葉がよく登場しますので、大人の語彙としてインプットしておきましょう。
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本日は、12月18日『東京駅完成記念日』にちなんで、「起」「換」という字の入った日本語から、
・躍起(やっき)
・兌換(だかん)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/TOKYO STATION CITYホームページ/西日本新聞めくるとホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















