【目次】

【「抹茶の日」っていつ?その意味と由来】

■「何日」?

「抹茶の日」は、毎年2月6日です。

■「いつ」「誰が」決めた?

1992(平成4)年に、西尾茶の創業120年を記念して、(当時)西尾市茶業振興協議会(現・西尾茶協同組合の前身)が制定し、日本記念日協会によって認定・登録された記念日です。

■「目的」は?

愛知県西尾市の名産品である抹茶をPRし、もっと多くの人に楽しんでもらうために制定されました。

■日付の「由来」は?

日付は、茶道でお湯を沸かすために使われる「風炉(ふろ)」に由来します。

現在の作法では、風炉は夏季の5月から10月まで使用されていますが、元々の茶の湯の作法は風炉から起こったもの。千利休が「侘茶(わびちゃ)」を完成させる以前は、一年中「風炉」が使われていたんですよ。また、今でも最高の形式でお点前をする場合には風炉が使われています。このようなことから、「ふ(2)」「ろ(6)」に語呂をあわせ、2月6日が「抹茶の日」に選ばれました。


【抹茶の栄養と効果とは?】

■そもそも「抹茶」って何?

抹茶とは、一般に、碾茶(てんちゃ)を挽臼 (ひきうす) で10µm前後の非常に細かい粉末に挽いたものです。碾茶は覆いをして育てた茶樹の若芽を蒸して、もまずに乾燥させたお茶のこと。抹茶にして飲用します。

抹茶は煎茶のように抽出液を飲むのではなく、茶葉そのものを摂取するため、栄養を丸ごと取り入れられるのが大きな特徴です。主な栄養成分とその効果について解説しましょう。

■ガレート型カテキンがカラダにいい!

お茶の成分としてよく知られている「茶カテキン」は、「ポリフェノール」の⼀種で、緑茶の渋みのモトです。この「カテキン」を細かく分類すると、主に8種類のタイプがあり、それらは構造の違いによって、「ガレート型」と「遊離型」の2つに分類することができます。お茶にはこの「ガレート型カテキン」が豊富に含まれています。

⾷事から摂った脂肪は、消化酵素(リパーゼ)によって分解され、吸収されます。ガレート型カテキンには、この消化酵素(リパーゼ)の働きをブロックし、脂肪の吸収を抑える​働きがあるんです! ほかにも、カテキンには強力な抗酸化作用があり、免疫力の向上や、風邪・インフルエンザの予防に役立つことで知られています。

■うまみ成分、テアニンに注目!

テアニンは、お茶に含まれるアミノ酸の一種で、抹茶には特に多く含まれます。この成分は、抹茶特有のうま味や甘みの源であり、心身をリラックスさせる効果があることで注目が集まっています。研究では、テアニンを摂取すると、脳内でアルファ波というリラックス状態の時に現れる脳波が増加することが報告されています。

■カフェインの作用が穏やか

カフェインには覚醒作用があり、集中力を高める効果があることはご存知ですよね。抹茶の場合、テアニンと一緒に摂取することにより、コーヒーと比べて穏やかに、かつ持続的に効果が表れるのが特徴です。

■各種ビタミンで美肌に

抹茶には美肌効果をもつビタミンが豊富に含まれていますが、なかでも注目すべきは、ビタミンC、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンE。ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、肌のハリを保つ働きや、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑制する作用があります。特に抹茶の場合、カテキンと相乗効果を発揮して、シミの予防などにも役立つんですよ。

ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を維持し、肌の乾燥を防ぐのに効果があるといわれています。また、強力な抗酸化作用を持つビタミンEは、「若返りのビタミン」とも呼ばれ、細胞の酸化を防いで肌の老化を遅らせる効果が。

抹茶に美肌効果があるなんて、意外ではありませんでしたか?

■食物繊維

抹茶は粉末状で葉を丸ごと食べるため、不溶性食物繊維を豊富に含んでいます。不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、便のカサを増やすことで腸のぜん動運動を活発に。これによって、便通が促進され、便秘の改善に役立つことがわかっています。

抗酸化作用による老化防止から、ダイエットサポート、生活習慣病の予防まで。抹茶のその効能は多岐にわたります。まさに、日本が誇る「スーパーフード」と言えますね!


【話題の“抹茶プロダクト”最新トレンド】

今や抹茶は日本の伝統的な飲み物の枠を超え、進化を続けています!

■コンビニ・スイーツの最新動向

コンビニでは「より濃く」「より本格的」な抹茶体験が主流です。

一番摘み宇治抹茶を練り込み、抹茶本来の風味と苦みを引き立たせた生チョコレートが、「セブン-イレブン」の『セブンプレミアム 生チョコレート抹茶』。また、大阪・関西万博限定だった、幻の『宇治抹茶スムージー』も2025年10月24日から全国で順次・数量限定発売! 「抹茶の味が濃い!」と評判です。

また、ローソンは老舗お茶ブランド「森半」とのコラボ商品を続々と発表。現在では、森半監修『抹茶ショコラまん』(中華まん)が話題です。ローソンの淹れたてコーヒーブランド「マチカフェ」には、生乳100%の牛乳にも負けないしっかり抹茶を味わえる「宇治抹茶ラテ」「濃い宇治抹茶ラテ」が加わりました! 抹茶のほろ苦さと、牛乳の自然な甘みを味わうコク深い宇治抹茶ラテで、抹茶2倍の濃いめも人気です。カフェクオリティの味が手軽に楽しめます。

■サプリやプロテイン、コスメにも抹茶人気が波及

多彩なフレーバーで飲みやすく、「美味しさ」にこだわったシンプルなスポーツニュートリションブランドとして知られる、武内製薬の「THE PROTEIN(ザプロ)」では、ホエイプロテインに加え“完全栄養食”タイプ(抹茶ラテ風味など)も展開。甘さ控えめで飲みやすく、カテキンの健康イメージも手伝って、運動習慣のある層に深く浸透しています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用に注目が集まり、洗顔料やパックだけでなく、海外ブランドを含めたスキンケア製品に「抹茶(Matcha)」成分が配合されるケースも増えています。

■海外でも抹茶が大人気!

日本の農林水産物輸出は2025年に過去最高となり、海外の抹茶ブームを背景に、緑茶は品目別でも記録的な伸びが報じられています。実は欧米やアジア圏(特にタイや中東)では、抹茶は「スーパーフード」として確固たる地位をすでに築いているのです。抹茶の人気を伝えるWebサイト「抹茶タイムズ」では、海外での抹茶人気の理由を5つ挙げています。

1)カテキン・テアニンなど、スーパーフードとしての健康効果
2)カフェインによる集中力アップ
3)「インスタ映え」する美しさ
4)日本文化・伝統への関心の高まり
5)多様なレシピ&アレンジ自在の汎用性

「穏やかな集中力」をもたらすテアニンの効果から、最近ではIT企業のオフィスなどで、コーヒーに代わる集中力アップ飲料として採用されているそうです。

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「日常茶飯事」という言葉をご存知ですよね。これは「日常のありふれたこと」を表す言葉です。私たちの暮らしに欠かせないお茶は、飲料として飲まれる遥か以前には、薬として存在していました。薬もお茶も「飲むこと」を「服する」と表現し、薬の一回分を「一服」、仕事の合間に休息することを「一服する」と言ったりします。

ストレス社会で生活する現代人にとっては、テアニンがもたらす心安らぐひとときは、メンタルヘルスを保つうえでも、大きな助けとなってくれそう。毎年、2月になるとバレンタイン商戦が本格化し、コンビニやカフェで抹茶フレーバーの商品がぐっと増えますね。「抹茶の日」には、「抹茶の効用」についてのトリビアを、ぜひビジネス雑談にお役立てください!

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料: 『デジタル大辞泉プラス』(小学館) 西尾市「お茶の話5」 /千年の香り 千紀園「茶の湯の世界で使われる道具の一つ、「炉」について知ろう」/伊藤園「お茶の成分と健康性」/茶の庭「抹茶の効能と健康効果|目にも良い?1日の摂取目安まで解説」/ THE PROTEIN竹内製薬/ 日本食糧新聞「緑茶輸出、過去最高500億円超 海外抹茶人気追い風」 /抹茶タイムズ「海外で人気急上昇!抹茶が愛される5つの理由と国別トレンド 2026」 :