N.Y.在住ファッションジャーナリストのケティ・ヨークの金言がここに!「Precious」ご意見番がファッションSNAPをパトロール【「大人のおしゃれの洗練は “最後のひと手間” で決まるのよ!」】

最新のN.Y.スタイルのレポートでおなじみケティ・ヨークが、今回は、雑誌やSNSで見られるさまざまなファッションSNAPから、今、おしゃれな人たちをピックアップ! センス溢れる佇まいを支える、それぞれの「最後のひと手間」を解き明かします。

「素敵な人を見ていると、心惹かれるのは服そのものではなく小物の効かせ方やバランス、細部に宿る美意識なのよね」(ケティさん)。

ケティ・ヨーク
「流行あってのファッションだけれど、大人はそれに乗せられてはダメ! 常にエレガンスを胸に刻んで」というモットーのもと、折に触れ、Preciousでは大人の装いのあり方を指南。長年サングラスがトレードマークだったが、近年は眼鏡のおしゃれを探求中。

「身近なものをどう着こなすか、どう組み合わせるか。それを自分らしく極めている人こそ、今は素敵なのよ」ケティさん

編集部:ケティさん、こんにちは。約半年ぶりでのオンライントークですね。またよろしくお願いします。

ケティ:ハーイ。今日は秋冬のファッションについて語るのよね。

編集部:はい。ケティさんが、これぞ! と思ったおしゃれ達人の秋冬ファッションSNAPをご紹介いただこうと思っています。

ケティ:そうよね。今回はセレブではなく、普通に街を歩いているなかで目を奪う女性について掘り下げたくて、そういうSNAPを厳選したわ。彼女たちを見ていると、一点一点は身近なアイテムなのに、実に自分らしく組み合わせていて、素敵なのよ。

編集部:見慣れたアイテムで、おしゃれに見せるのはみんなの憧れです。

「最後のひと手間」で埋もれない人になる

ケティ:2年ほど前、ファッション界を席巻したクワイエット・ラグジュアリーはおしゃれの本質として広がったものの、ある意味、パターン化してしまって、装いに個性が出にくいことを、このところ痛感していたの。でも今回、素敵だなと思った人たちは、そこから一歩進んで、自分らしく着こなしていたわけ。やっぱりファッションは、引き算だけに終わらず、シンプルの先に知的な部分とか、印象を残すとか、遊ぶところがないと、おもしろくないのよね。

編集部:洗練を高める「最後のひと手間」が欠かせないのですね。

ケティ:そうよ。普通の人がみんなと同じような格好をしていても、誰も振り向いてくれないわ!

編集部:代表例として選んだのは、この方(下画像)ですね。

ケティ:「Precious」読者から見ると先輩世代かもしれないけれど、かっこいいでしょう? トレンチでも一歩先行くカーキを選んでいて、そこに肩掛けニットやベルトを足して、自分流に着こなしているの。

Ketty’s comment「ベルトや肩掛けニットを加えて、トレンチを、自分流に着こなす姿勢があっぱれ!」

齊藤木綿子さんによる女性のイラスト
 

トレンチコートは自分の体型になじむまで待つ!

編集部:トレンチがとても、本人になじんでいますね

ケティ:トレンチは真新しいままでは様にならないのよね。私も購入してから1〜2年目は家で “寝かせ” て、洗濯なんかもしてしまって、柔らかくなってから着ているわ。

編集部:そこまで!?

ケティ:もちろん、くたびれていたり、汚らしく見えてしまうのは御法度! 品のいい女の人のスタイルは大前提としつつ、シンプルでも自分らしく育んだ、手持ちの服や小物を使い、あれこれ工夫をして、自身の個性を加えた装いが、人目を惹きつけるもの。そうした試行錯誤でスタイルが生まれ、“おしゃれって、楽しい!” という思いも深まるのよ。

編集部:そうありたいです! 

ILLUSTRATION :
齊藤木綿子
EDIT&WRITING :
長瀬裕起子、福本絵里香(Precious)