総額210億円のバイオリン「ストラディヴァリウス」が東京に集結!
世界最高峰の弦楽器として、楽器に詳しくなくても名前だけは知っているという方が多い「ストラディヴァリウス」が、かつてない規模で東京に集まり、演奏会や展覧会が繰り広げられる…バイオリン好きにはたまらないイベントが、2018年8月&10月に開催されます。
弦楽器専門店「日本ヴァイオリン」が主催し、「ストラディヴァリウス」のヴァイオリン18挺のほか、ビオラやチェロ、ギターなど、計21挺が日本に集結。その総額はなんと、おおよそ210億円。
東京で演奏・展示されるこの21挺は、弦楽器製作者アントニオ・ストラディヴァリ(1644〜1737年)が製作したもの。現存するストラディヴァリウスは世界に500〜600挺とされており、これだけの数が一堂に集まるのは、アジアでは初めてのことなんだそう。
1挺でも20〜30億円すると言われている、ストラディヴァリウス。「演奏家を選ぶ女王様とも言われ、その希少さや、高価さで語られることが多いですが、私たちは何より、300年もの年月に渡りリスナーが途絶えることなく、行き続けてきた楽器としての魅力を大切に考えます」 と語るのは、このフェスティバルに特別協力している東京藝術大学の学長で、ヴァイオリニストの澤 和樹さん。
ストラディバリウスを使用した演奏会と、展覧会の2本立て
一連のイベントは、ヴァイオリニストの三浦文彰さん、チェリストの宮田 大さん、東京藝術大学と英国王立音楽院の合同オーケストラが出演した「ストラディヴァリウス ソロイスツコンサート」(2018年7月1日開催)からスタート。
今後も巨匠・徳永二男さん、アカデミー賞を受賞したヴァイオリニスト、マキシム・ヴェンゲーロフさんのリサイタルなどが予定されていて、東京・六本木 森アーツセンターギャラリーで開催される「ストラディヴァリウス 300年目のキセキ展」(10月9日~15日)まで続きます。
六本木の展覧会では、21挺のストラディバリウスが出品されるほか、ヴァイオリン職人のライブパフォーマンスやトークイベント、「ストラディヴァリウス」の音色を科学的に分析した研究結果などが展示され、普段クラシックは聴くことが少ない方や、楽器に馴染みのない方でも楽しめる内容となっています。
高価なヴァイオリンとしか認知されていないことも多い「ストラディヴァリウス」。演奏や展覧会に足を運んで、科学的なデータや生の音を聴いて、その魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。
東京ストラディヴァリウス フェスティバル 2018 -‘f’enomenon- 開催概要
- ■徳永二男 プレミアム・リサイタル〜 ~巨匠が奏でる、世界の名器ストラディヴァリウス~
- 日時:2018年8月17日(金) 19:00開演 (18:30開場)
- 会場:ヤマハホール
- ■ マキシム・ヴェンゲーロフ ストラディヴァリウス リサイタル 2018
- 日時:2018年10月1日(月) 19:00 開演
- 会場:サントリーホール 大ホール
- ■ストラディヴァリウス 300年目のキセキ展
- TOKYO STRADIVARIUS FESTIVAL 2018 EXHIBITION
- 日時:2018年10月9日(火)〜10月15日(月)
- 会場:六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリー
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- TEXT :
- Precious.jp編集部