オーストラリアの中央北部エリア、ノーザンテリトリー。ウルル-カタ・ジュタ国立公園内に、世界最大級の一枚岩、ウルル(おなじみのエアーズロックのこと)があります。オーストラリアの先住民族・アボリジニが多く住むことでも知られるこのエリアが、今、「特別な旅」を求める人たちの間で注目が高まっています。
世界遺産にも登録されている絶景を、より楽しく、美しく、贅沢に楽しめるアクティビティや、上質な旅を求める大人にもぴったりのホテルステイ、5つ星クラスのグランピングを、3回の短期連載でご紹介しましょう。
■絶景体験1:砂漠の星空の下で、ファンタジックディナー「サウンド・オブ・サイレンス」
ウルルの絶景を楽しむのには、サンライズやサンセットツアーが人気ですが、おすすめしたいのがディナープログラム「サウンド・オブ・サイレンス」。この人気プログラムは今年で25周年を迎えます。
砂漠のなかに設営された会場で響くのは、アボリジニに古くから伝わる管楽器、ディジュリドゥの神秘的で荘厳な音色。スパークリングワインや軽食をつまみながら、サンセットを堪能したのちに、テーブルへ着席してディナーコースがスタート。メインは豊富なメニューから選べるビュッフェで、カンガルーやクロコダイルといった、オーストラリアならではの珍しい食材も。ディナーの中盤ではライトが消され、南半球の星空を眺めながら星座の解説もあり、まさに五感を満足させる贅沢な時間を過ごすことができます。
■絶景体験2:人気すぎて開催延長! 壮大なイルミネーション「フィールド・オブ・ライト」
ディナープログラム「サウンド・オブ・サイレンス」とセットでぜひ見てほしいのが、ウルルの広大な土地に設置されたイルミネーション「フィールド・オブ・ライト」です。
世界的に活躍するイギリスの芸術家、ブルース・ムンロが手掛けた、無数の光ファイバーを使用したこのアート作品は、なんと5万個の太陽電池式電球を使用し、広大な砂漠の一角を光の海で埋め尽くします。その面積はフットボール場4つ分に匹敵し、あまりの神々しさに息をのむはず。
この最高に幻想的でロマンティックな体験は、2016年から2年間限定の予定でしたが、あまりの人気に延長を重ね、2020年までの開催が決定。オーストラリア旅行を視野に入れている人は、ぜひ旅程に組み込みたい極上プランです。
■絶景体験3:ラクダにゆられて異国情緒たっぷりに散策する「ウルル・キャメル・ツアー」
砂漠と聞いて真っ先にイメージする動物といえば、愛嬌のある顔つきのラクダ。そのラクダの背に乗って、ウルルを散策する「ウルル・キャメル・ツアー」も、一度は味わいたい極上体験です。
日本では動物園でしかほとんど見ることができないラクダに、直に触れられる感動はもちろん、乗ってみて驚くのは意外とラクダの背が高いこと。徒歩や車中から眺めるのとは全く異なり、高い視点から雄大な自然をゆったり眺めると、開放感もひとしお。かつてラクダで移動したり、荷を運んでいた人々の気持ちを少し味わいながら、のんびりしたペースの歩みに揺られ、気持ちもリラックス。
■絶景体験4:ヘリコプターから絶景をひとりじめ! 「シーニックフライト」
時間帯や天候によって表情を変える自然は、さまざまな角度から楽しみたいものです。そこでもうひとつ、おすすめしたいのは、空から眺めるという味わい方。ヘリコプターやセスナでの遊覧飛行が楽しめるアクティビティ「シーニックフライト」は、15分と30分のコースを用意。エアーズロック周辺のウルルから、国立公園のあるカタ・ジュタの両方を回る30分コースなら、ノーザンテリトリーの多彩な自然の魅力を、より味わえること請け合い。そして空から見ても、やはりその広大さに、改めて驚かされるはず。
年齢を重ね、仕事も生活も時間も、ある程度ゆとりができたタイミングこそ、一生に一度は行ってみたい旅を実現するチャンス。心豊かに楽しめる、大人にぴったりのアクティビティや宿泊施設が充実したノーザンテリトリーは、今こそ行くべきスポットといえそうです。ノーザンテリトリーの情報は、こちらの特集ページ(外部サイト)にもさらに詳しく掲載されています。
次回は、ノーザンテリトリーの雄大な自然を、贅沢に堪能できる豪華ホテルをふたつ、ご紹介します。
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- Precious.jp編集部
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- 安念美和子