美しく堅実な、ビジネスウーマンのためのアイテムがそろうことで定評のあるブランド、ポール・スチュアートと、ラグジュアリーマガジン『Precious』でも活躍中のスタイリスト、犬走比佐乃さんがタッグを組み、開発した「夏のジャケットを快適に、素敵に着るための」コラボレーションアイテムたち。夏のジャケットスタイルをより心地よく、洗練された着こなしで楽しめるコラボアイテムの全ラインナップを、まとめてご紹介します。
いずれも「着回し」と「単品映え」を考え抜かれてつくられたものばかり。目立ちはしないけれど、大人の女性らしい品格を手に入れるのにとても大切な「細部」にこだわりました。
この完成を記念して行われた、犬走さんが講師を務めたセミナーのイベントレポートはこちら
文化女子大学短期大学部被服専攻科を卒業後、SUNデザイン研究所に入社。主にファッションショーのスタイリストとして高田賢三、イヴ・サンローラン、クリスチャン・ディオールなどのコレクション制作に携わる。フリーランスのスタイリストとして独立し、現在では女性誌『Precious』を中心に、多くの女優やCM、ドラマや舞台など、幅広い分野で活躍している。
【コラボ第2弾】白&ネイビーを中心にしたコレクション
清涼感があって上品に見える「白」「ネイビー」「ベージュ」を使ったジャケットやパンツ、スカート、ワンピース、それに合わせるインナーや細身パンツがラインナップしました。
その代表的なコーディネートがこちら。夏のジャケットスタイルを軽やか演出する白は、1枚あると圧倒的な着回し力を誇る夏ジャケット。立体感のあるレースのタンクトップをインナーにすることで、コーディネートに奥行きを感じさせます。ストローハットをかぶれば、オフの日の外出にもぴったり! 各アイテムごとに見ていきましょう。
■1:清涼感と着心地のよさに驚き!きちんと見えする「ジャージージャケット」
麻×コットンのジャージィ素材にステッチを効かせ、すこしカジュアル感をプラス。細身の美しいシルエットながら、ストレッチが充分に効いているので、動きやすさも抜群。身頃は涼しく1枚仕立てで、腕を通しやすくするために袖には裏地をつけるという工夫も。カジュアル感を加えても、きちんとした印象を失わないのはポール・スチュアートならではの物づくりです。
■2:立体感のあるレースで粋を極めた「バイカラーレース」トップス&ワンピ
贅沢に刺繍をほどこした2色レースのワンピースとブラウス。裾のスカラップがラグジュアリー感をアップしている、ジャケットの中に来ても1枚で着てもサマになるアイテムです。ブラウスはベージュトーンとブルートーンの2色展開で、レースの立体感が華やかさをもたらして。ワンピースは高めのウエスト切り替え部分をかぶせるような仕様にし、セットアップ風に見えるようにしたのが犬走さんのこだわり。スカートも長めの丈で、フレッシュな雰囲気に仕上げました。
■3:ベーシックだからこそ、美しさと女らしさを追及した「サマーウールのセットアップ」
ベーシックなネイビーのセットアップは、上質なサマーウールの素材感がきちんと感を演出する、持っておいて損はないアイテム。生地のハリ感を立体的なパターンで、裏地なしで涼しく仕上げてもキリッとしたシルエットをもつジャケットは、着やすさ抜群。細身すぎないシンプルなタイトスカートと合わせれば、信頼感のある印象に。このサマードライウールは防シワ性にもすぐれているので、夏の汗ばむ季節に美しい佇まいをキープ。
■4:絶妙な丈感が新鮮さを運んでくる「ドレープ入りストレッチスカート」
ラップスカートのように見えて、フロント部分は折って重ねているロングタイトスカート。実際の開きは後ろファスナーなので、前がめくれる心配はありません。犬走さんが旬の表情を出すのにこだわったのは丈の長さ。ふくらはぎ下の長め丈が、今っぽさを演出してくれます。シンプルなタイトスカートでも、やわらかな素材が美しいドレープを生み、ジャケットと合わせるのにもぴったり。
■5:こんなの欲しかった!ワードローブに加えたい「お役立ちベーシック」アイテム
ジャケットスタリングの達人の犬走さんならではの、ワードローブに備えておくとお役立ちなのがこちら。何度も登場しているノースリーブブラウスは「年を重ねるととくに、首元がつまっているほうがおしゃれに見える」という犬走さんのアイデアから生まれた、開きが少ないタイプ。この首元はジャケットから覗くため、首回りにステッチをなくしてスッキリさせているのが特徴。ネックレスの重ね付けをしても邪魔にならず、きちんと洗練された首元をつくってくれます。パンツは少し光沢感のある、デニム調の素材を使い、ジャケットのマットな素材感と合わせると異素材のおしゃれ感を強調。ヒップから太ももにかけたほんのりテーパードシルエットが脚長効果を生み、オンにもオフにも着まわせる万能アイテムです。
くらべてみると…
今回、新しく登場したアイテムのご紹介はここまで。以下は前回の速報記事でお知らせしたアイテムたちです。
【コラボ第1弾】カラーパンツとネイビーのジャケット中心のコレクション
取引先への訪問や、会食、セミナーへの登壇など、信頼感を求められるシーンで使えて、かつ夏でも快適な「ジャケット」と、それに合うアイテムたちをご紹介します。
その代表的なコーディネートがこちら。ダブルのジャケットとブルーのパンツのマリンスタイルが、お仕事スタイルに見事に昇華しています。白が効果的に使われており、清潔感と華やかさが加わっています。各アイテムごとに見ていきましょう。
■1:トレンドをほんのり意識した「ひと技ビジネスジャケット」
夏のジャケットスタイルの幅を広げてくれる、洗練ジャケットを2点ご紹介! 左のダブルジャケットは、トラディショナルな形をベースにモダンにアレンジ。ハンサムな雰囲気を漂わせながらも、ラペルを細身に、そでは少し短めにして、全体的に女性らしく、軽やかで着こなしやすいデザインに。ポール・スチュアートのヒット商品であるビジネスウーマンのための「ファーストジャケット」と同様、スマートフォンや名刺入れを納めるためのポケットが、左右の身ごろの内側に配されています。インポートのサマーウールを使用し、青に寄った絶妙のネイビーやサラッとした生地感が、ダブルジャケットに清涼感をプラスして。
右のジャケットは、ボタンやポケットなどを思い切って排除。テーラードカラーもかっちり立てすぎず、ネックラインに沿わせることで生まれる、着用時のすっきりとしたシルエットが特長です。ウールとシルク混紡のなめらかな素材は、そでをくしゅっとたくし上げやすいのもポイント。ジャケットなのに、適度にこなれた着こなしがかないます。カーディガンのように気軽に羽織れるのに、防シワ性があり、きちんとした見た目をキープ。夏のビジネスウーマンに心強い1着です。この優れた素材は、ポール・スチュアートのオリジナルです。
■2:夏のシンプルな装いに着映え効果を発揮する「カラーパンツ」
この春夏のトレンド、カラーパンツは、ネイビーのジャケットによく合う3色で登場。どのカラーも、白やネイビー、ブラックにも合わせやすいクリアな発色で、コーディネートに華やぎをオン。さらりとした清涼感のあるハイツイストコットン素材が、ジャケットスタイルに抜け感を与えてくれます。ヒップから太ももにかけてほんのりテーパードさせたシルエットに仕上げることで、ヒップの位置を高く、脚長に見せる効果も。ワンタック入りのリラックスシルエットながら、ウエストがきちんとマークされたクロップド丈で、トップスをインにしてパンツを主役に着たときも、軽やかかつきちんとした仕上がりに。自宅での手洗いが可能なので、オンにもオフにも大活躍間違いなし!
■3:どことなくモード、どことなくフェミニン…今の気分を絶妙に反映した「ノーカラーシャツ」
大きめの胸ポケットがモード感漂うアクセントになったシャツは、今年らしいノーカラーが新鮮! 身ごろにダーツを入れないストンとしたシルエットに、短め丈のすそには前後差をつけ、インでもアウトでもおしゃれに着られる仕様に。襟ぐりのパイピング仕上げや細めのカフスが、ブラウスのような女らしい雰囲気も醸し出します。さらにきちんと感にひと役買っているのが、毛織物によく用いられる織り方で綿を織りあげた、フランス綾という布地。なめらかで光沢感のある仕上がりがエレガントで、一般的な綿生地よりもシワが寄りにくいという、うれしい特長をもっています。こちらも自宅での手洗いが可能。
くらべてみると…
これらの商品は現在、ポール・スチュアート青山店にて4月22日まで先行販売中。各店での全国展開日は、公式サイトで発表されます。気になる方は是非チェックを!
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 大槻誠一(エーワン)
- EDIT&WRITING :
- 安念美和子