「上司の話は聞きたくない」「死んでも地獄におちない」

これらのインパクトのある文言、「一体誰のセリフ?」と思いますよね。実はメロンパンの名前なんです!

東京都内を中心にメロンパンの移動販売を行うお店・HAPPyHAPPyの人気商品シュークリームメロンパンが今、ユニークなネーミングでSNSを中心に話題沸騰中。

横暴な上司に悩まされている人が多いようで、Twitterでは「どうしようもない上司にしれっと送りたい」「上司に腹が立った会社員の皆さまはご査収ください」などのコメントが殺到しています。

メロンパンにたっぷりの生クリームなどが挟まれていてスイーツのような新感覚メロンパンは、名前だけが話題なのではありません。ふんわり生地に包まれたさわやかな生クリームが悪魔的なおいしさで、なんと1日に600個も売れるほどヒットしているメロンパンなのです!

今回は、そのユニークな商品が誕生した経緯やおいしい食べ方、味やロゴの秘密についてお話を伺いました。

HAPPyHAPPyのシュークリームメロンパンを最もおいしく味わう方法

シュークリームメロンパンは駅構内で売るために誕生した

「死んでも地獄におちない」「上司の話は聞きたくない」

「メロンパンは、ちょっとだけ上品なおやつ、という位置づけ」。そう話すのは、HAPPyHAPPy運営会社のエイト・代表取締役の阪田紫帆里さん。

元々、阪田さんが移動販売車などで売っていたのは焼き立てのメロンパン。「うちの焼き立てのメロンパンは世界一おいしい」と阪田さんが自信をもって販売しているメロンパンは、クッキー皮が1mmで、食べたときに「“サクッ”の“クッ”がくる前に“”フワッ”がくる」という“サ(ク)フワ”な食感がおいしさの秘密です。

シュークリームメロンパン

依頼を受けて駅構内などで販売するにあたり、当初は焼き立てではないものを出すのに抵抗があったという阪田さん。「パンではなくてスイーツとして、メロンパンにホイップクリームを挟んでみたらどうだろう」と考えたことが「シュークリームメロンパン」誕生のきっかけだったそう。

駅構内での販売の際には袋で個包装する必要がありますが、袋で包まれたことで適度な湿気を帯びたのか、「食感は焼き立てとまったく別物だけど、パンとホイップがコラボして本当にケーキのようにフワフワになったんです。試食して衝撃を受けました」と阪田さん。

「HAPPyHAPPy」のショーケース

焼き立てとは違った、けれど間違いなくおいしい新商品を得て、さらにただ売るのではなく、「ネーミングを楽しくすることで手に取っていただけるんじゃないか」と商品名にもこだわったことで、2018年の秋に販売して以来口コミで評判が広まり、瞬く間に人気商品となったのです。

メロンパンは部屋着でゴロゴロしながら食べるのが一番!?

個包装のシュークリームメロンパン

そんなシュークリームメロンパンを、さらにおいしく味わうコツを阪田さんに伺いました。

まずは、保存するなら常温で保存すること。ホイップクリームが入っているからと冷蔵保存してしまうと、パサパサになってしまうの要注意です。

そして、食べるときのシチュエーションが最も大事なのだそう。

「あえてジャンキーな食べ方をおすすめしたいです。真夜中に、部屋着でゴロゴロして好きな映画を観ながら、シュークリームメロンパンをほおばる。あえてトクホのお茶とかではなくて、コーラを合わせたり。親に『ダメだよ』って言われてきたようなことをあえて全部やってしまいましょう(笑)」

HAPPyHAPPyは、「ダイエットはしない・させない・許さない、悪いメロンパン屋さんです」と言い切って販売しているそう。

阪田さんいわく「共犯者になりましょうっていう感覚です。せっかく食べるなら『あ~今日もダイエット失敗か…』なんてクヨクヨしながら食べるのではなくて、『もうジャンキーパーティーを楽しんじゃおう!』っていうノリで食べていただきたいので」とのこと。

さらには、自分が今罪悪感を感じていること、挑戦を恐れていることや不安になっていること、『こういう自分イヤだな』と思っていることを書き出してみながら食べるのもありだそう。

「お店の裏コンセプトでもあるんですが、すべて吐き出して『そんな自分も含めてOKだよ』って認めてあげてほしいという思いがあります。

それに、罪悪感はやりたいことの道しるべ。『人に迷惑かけちゃだめだ』という思いの裏には、本当は『迷惑をかけてでもこういうことがやってみたい』という思いが隠れていたりすることもあります。

罪悪感がわいたということ自体が、実はヒントになると思っています。シュークリームメロンパンをきっかけに、そこをさらけ出していこうよ、と」

深い……。ダメな自分も肯定してくれる、そして自己解放にもつながるメロンパンだったんですね。

いちごとアイスを足した「上司の話は聞きたくない」は神

「上司の話は聞きたくない」×いちご×アイス

店舗には、チョコやキャラメル、いちごのソース、あんこのトッピングなど、さまざまなシュークリームメロンパンが並んでいます。じつは、それぞれに合う食べ方があるとか。販売担当者さんに、代表商品ごとに合う飲み物とトッピングを教えていただきました!

・「ちょこパンチ☆」(チョコクリームがけ)×無糖カフェラテ
・「げんこつROCK」(チョコチップ生地)×ブラックコーヒー
・「異国情緒」(あんホイップ)×緑茶
・「上司の名前は聞きたくない」(ホイップ)×いちご×アイスクリーム

「げんこつROCK」(チョコチップ生地)×ブラックコーヒー

シンプルにホイップクリームのみがたっぷりと入った「上司の名前は聞きたくない」に旬のいちごをたっぷりとはさみ、さらにバニラアイスをトッピングするとそれはもう絶品なのだとか。「メロンパンのパフェ」だというその味わい、ぜひ試してみたいですね。

ユニークな商品名はコミュニケーションのきっかけにも!

「深夜のおやつジャンキー」「ちょこパンチ☆」「marry me!!!」

シュークリームメロンパンの楽しみ方として、ユニークな商品名ならではのこんな方法も。

「うちの商品は名前がおもしろいということで買ってくれる方も多いので、コミュニケーションツールにもなります。例えば、『死んでも地獄に落ちない』という名前の商品がありますが、カスタードを食べて天国に行って、ホイップクリームを食べてもう一度天国に行って、二度天国に行っているから地獄には落ちないね、っていうコンセプトなのですが、誰かと食べながら『本当だ、天国行った~!』なんて盛り上がるかもしれないですよね。

名前の由来を話しながら渡せば、会話も広がりますよ。上司にあえて、『上司の話は聞きたくない』をプレゼントしてみてもいいかもしれません(笑)」

実際、HAPPyHAPPyのシュークリームメロンパンの主な購買層は、中年男性なのだそう。サラリーマンのお客さんからは、「(『上司の話は聞きたくない』があるので)今度は『部下は宇宙人』もつくってよ」と意見をもらうこともあるとか。

3月の新作は、決算期ということで「残業でござる」というホワイトチョコの商品が販売されます。悪魔的おいしさのシュークリームメロンパンを食べれば、残業も頑張れそうですね。そんなふうに、季節ごとに随時新作も登場するので、何度行っても楽しい発見がありそうです。

お店のロゴは高カロリーなものを一緒に食べてもらうため

「HAPPyHAPPy」ロゴ

最後に、阪田さんにHAPPyHAPPyの秘密をひとつ教えていただきました。

「お店のロゴが唇のイラストなんですが、これは“悪いことをささやく唇”なんです。『ダイエットは明日からでいいんじゃない?』とか(笑)。

ホイップクリームがすごいので、『カロリー大丈夫なの?』って皆さん思われるかもしれないんですが、この唇は『カロリーが高いのは幸福指数が高いんだよ』ってささやきます。『大丈夫、カロリー高くないよ』というわけではなく、『ジャンクなものをあえて一緒に食べましょうよ』っていうスタンスなんです」

「ダイエットは明日から」

おいしいだけでなく、深い意味もあったHAPPyHAPPyのシュークリームメロンパン。買ってきたら、真夜中にシュークリームメロンパンとお好みのドリンクを手に、ジャンキーパーティーで自分を解放してみてくださいね!

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2019.5.10 更新
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
こばやしあさみ