各ブランドから、ビスポーク(オーダーメイド)のテイストを盛り込んだスーツが登場している。際立ったデザインのスリーピース、ヴィンテージ調の風合いを備えた生地など、ディテールの凝ったスーツを選び抜き、紹介したい。ターンブル&アッサー、ダンヒル、ガブリエレ パジーニ、タリアトーレ、エリコ フォルミコラ。いずれも、メンズファッション界を代表する一流ブランドの、ビスポークの香りが感じられる名品スーツである。

超絶技巧が絶品!ビスポークの香り漂う厳選スーツ

写真左/スーツ¥300,000・シャツ¥36,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈ターンブル&アッサー〉) タイ¥16,000(ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館〈ニッキー〉) チーフ¥12,000(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉)
写真右/スーツ¥331,000・シャツ¥51,000・チーフ¥12,000(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉) タイ¥31,200(アルソーレ〈タイ ユアタイ〉) 帽子¥110,000(ボルサリーノ ジャパン)
写真左/スーツ¥300,000・シャツ¥36,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈ターンブル&アッサー〉) タイ¥16,000(ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館〈ニッキー〉) チーフ¥12,000(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉)
写真右/スーツ¥331,000・シャツ¥51,000・チーフ¥12,000(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉) タイ¥31,200(アルソーレ〈タイ ユアタイ〉) 帽子¥110,000(ボルサリーノ ジャパン)

TURNBULL&ASSERターンブル&アッサー(写真左)
世界の名士たちが贔屓にする、英国名店の正統派スーツの神髄

伝統的な紳士スタイルを支える、老舗名店が手がけるスリーピースは、シングル2ボタンのジャケットに襟付きのシングルヴェスト、スマートなラインのパンツで構成され、本格的なビスポークの香りを漂わせる。ピンクのロンドンストライプで遊びを効かせたクレリックシャツに、ペイズリープリントのタイを合わせた、ドレッシーな英国スタイルを表現。

DUNHILLダンヒル(写真右)
伝統のスタイルが今によみがえるブリティッシュスーツの殿堂

名クリエイティブディレクターのジョン・レイ氏によって、男らしいラインの伝統的なスーツがよみがえる。ネイビーのチェック柄のウール生地を使用して、シングル2ボタンにチェンジポケットを配した正統的なジャケットと、大きなラペルをデザインしたダブルヴェストをコーディネート。サイドアジャスター付きのベルトレスパンツを合わせるなど、ビスポークの香りに満ちた1着だ。

写真左/スーツ¥116,000〈エリコ フォルミコラ〉・シャツ¥14,000〈ユナイテッドアローズ〉・タイ¥16,000〈ニッキー〉/以上ユナイテッドアローズ 原宿本店メンズ館 チーフ¥12,000(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉) 帽子¥53,000(ボルサリーノ ジャパン)
写真中/スーツ¥142,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉) シャツ¥32,000〈ルイジ ボレッリ〉・タイ¥16,000〈フランコバッシ〉/以上ビームス ハウス 丸の内 チーフ¥1,800(ストラスブルゴ〈アイネックス〉)
写真右/スーツ¥160,000(ビームス ハウス 丸の内〈ガブリエレ パジーニ〉) シャツ¥25,000(ビームス ハウス 丸の内〈マリア サンタンジェロ〉) タイ¥20,000(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉) チーフ¥7,800(ビームス ハウス 丸の内〈フランコ バッシ〉)
写真左/スーツ¥116,000〈エリコ フォルミコラ〉・シャツ¥14,000〈ユナイテッドアローズ〉・タイ¥16,000〈ニッキー〉/以上ユナイテッドアローズ 原宿本店メンズ館 チーフ¥12,000(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉) 帽子¥53,000(ボルサリーノ ジャパン)
写真中/スーツ¥142,000(トレメッツォ〈タリアトーレ〉) シャツ¥32,000〈ルイジ ボレッリ〉・タイ¥16,000〈フランコバッシ〉/以上ビームス ハウス 丸の内 チーフ¥1,800(ストラスブルゴ〈アイネックス〉)
写真右/スーツ¥160,000(ビームス ハウス 丸の内〈ガブリエレ パジーニ〉) シャツ¥25,000(ビームス ハウス 丸の内〈マリア サンタンジェロ〉) タイ¥20,000(リシュモン ジャパン〈ダンヒル〉) チーフ¥7,800(ビームス ハウス 丸の内〈フランコ バッシ〉)

ERRICO FORMICOLA エリコ フォルミコラ(写真左)
ヴィンテージのにおいに満ちた奥深きナポリ仕立ての技術

ナポリ特有のやわらかい仕立てによる、シングル3ボタン段返りのスーツ。コットンとリネンを混紡した生地が張りのあるラペルをつくり出し、まさにビスポークスーツの風合いを彷彿させる。ギンガムチェックのシャツと、ローシルクのストライプタイで、Vゾーンにヴィンテージの香りを漂わせる

TAGLIATORE タリアトーレ(写真中)
シャープなラインとラペルが際立つ、グラマラスなダブルスーツ

クラシックを基本にしたアイテムを、強烈なデザインで印象づけるタリアトーレ。スーツのスタイルでもビスポークに比肩する存在感だ。ダブル6ボタンのスーツは、そで山に付きそうなほどの巨大なラペルをデザイン。ウインドーペーンを配した薄手のウール生地が、体に吸い付くようなフィット感を実現し、スーツのラインを美しく強調する。

GABRIELE PASINI ガブリエレ パジーニ(写真右)
​生地選びも巧みな、才能あるつくり手の、現代的シングルスーツ

ビスポーク風仕立ての、大きなラペルのジャケットやダブルヴェストなどを、どのブランドよりも早く展開してきたのが、ガブリエレ パジーニだ。このスーツは、シングル2ボタンのおとなしいデザインだが、小紋の織り柄の生地を用いて、高く設定したゴージラインや一枚仕立てで、ビスポーク風スタイルをつくる。

いかがだろうか?紹介した5ブランドの中からお気に入りのビスポークスーツは見つかっただろうか?ぜひとも今後のスーツ選びの参考にしていただきたい。

※価格はすべて税抜です。※価格はすべて2016年春号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
BY :
MEN'S Precious2016年春号「この春、スーツはビスポークの香りをまとうべし」より
ヴィットリオ矢部のニックネームを持つ本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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クレジット :
撮影/唐澤光也(パイルドライバー) スタイリスト/大西陽一(RESPECT) 構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA)