今注目すべきパンツはゆったりとしたデザインのパンツ。「タック入り」と「すそリブ」のふたつのパンツだ。ひところまで全盛を極めたスリムなシルエットのノータックパンツは、モード系のラグジュアリーブランドを除くと、ほぼ姿を消し、オワコンと化している。ノータックでも許されるのは、すそ部分が伸縮するリブ編みになていっている、通称・すそリブパンツだけ。ポイントが細身のくるぶしに来るため、パンツのラインはゆったり目。それゆえ、ベルト位置に近い部分はスリムなほうがシルエットがきれいだからだ。

男のスタイルは、まず下半身から決めていくのが鉄則。逆に、そこをきちんと押さえておけば、スマートなシルエットが導き出される。上着に比較して安価なパンツだからこそ、毎シーズン買い換えてしまうのが良い。ここでは、ジャケパンコーデの鍵を握るパンツを、トレンドを交えながら紹介する。

「タック入り」リラックスパンツ

パンツ本来のクラシックなデザインとなるタック入りパンツを3本紹介する。

■BERWICH ベルウィッチ
注目のシルエット「ペグトップ」を牽引する、南イタリアのブランド

¥21,000(アスティーレ ハウス〈ベルウィッチ〉)
¥21,000(アスティーレ ハウス〈ベルウィッチ〉)

ウォッシュ加工を施した、やわらかいコットン素材を使い、前身にワンタックをデザインしたシルエット「ペグトップ」を表現。ゆったりとした腰回りに対して、シャープなすそ幅で軽快なはき心地だ。フロントはファスナー仕様。

■GBS TROUSERS ジービーエス トラウザーズ
クラシックな風合いの綺麗なパターン、
上陸間もないパンツ専業メーカーの一本

¥25,000(ユナイテッドアローズ原宿本店 メンズ館〈ジービーエス トラウザーズ〉)

¥25,000(ユナイテッドアローズ原宿本店 メンズ館〈ジービーエス トラウザーズ〉)

イタリア・トスカーナ州の老舗パンツメーカー。薄手のコットンに後染めを施し、やわらかくパリッとした生地感が絶妙。2タックのシルエットだが、シャープな表情が持ち味である。フロントはファスナー仕様。

■THE GIGI ザ・ジジ
ジャケットと同様に細部まで凝ったディテールが魅力的!

¥44,000(アスティーレ ハウス〈ザ・ジジ〉)
¥44,000(アスティーレ ハウス〈ザ・ジジ〉)

素材使いや、トラッドを基本にしたジャケットで人気の「ザ・ジジ」は、パンツでもトレンドを牽引する。肉厚のコットンを使い、48サイズでワタリ幅36㎝のシルエットが絶妙。フロントはボタン仕様。

「すそリブ」リラックスパンツ

「タック入り」タイプと同様、定着してきた感のあるすそリブパンツを3本紹介する。

■PT01 ピーティーゼロウーノ
ドレッシーな香りを残したスエット感覚で楽しめるパンツ

¥45,000(PT JAPAN〈PT01〉)
¥45,000(PT JAPAN〈PT01〉)

シャープで上品なパンツを展開する「PT01」が、力を入れ始めているラインが、くつろいだ雰囲気のイージーパンツ。ウールのストレッチ素材を用い、ウエストゴムにドローコードをデザインしたパンツは、ブランドの新しいイメージだ。フロント開きなし。

■MELINDAGLOSS メリンダグロス
たっぷりとしたシルエットで、トレンドの表情を象徴する

¥37,000(インターナショナルギャラリー ビームス〈メリンダグロス〉)
¥37,000(インターナショナルギャラリー ビームス〈メリンダグロス〉)

パリブランドのパンツ。鮮やかなブルーが印象的なウール&モヘア素材を使い、タックなしでも、ゆったりとしたデザインが個性的だ。ウエスト部分はゴムバンドを用い、フロントはファスナー仕様。

■G T A ジーティーアー
コットンフランネルを素材として、スラックスの面影を漂わせる

¥32,000(八木通商〈GTA〉)
¥32,000(八木通商〈GTA〉)

すその部分を見なければ、サイドアジャスターをデザインしたクラシックなパンツと見紛うスマートなライン。起毛感のあるコットンストレッチ素材を使用しているため、ジャケットとの相性もよく、飛行機での移動などに便利なパンツだ。フロントはファスナー仕様。

あなたのジャケットに合うパンツは見つかったろうか? リラックスパンツでコーデの幅を広げてみたい。

※価格はすべて税抜です。※価格は2016年秋号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
BY :
MEN'S Precious2016年春号「靴合わせから、パンツ丈、トップス選びまで詳細解説!主役顔「リラックス・パンツ」登場! 」より
ヴィットリオ矢部のニックネームを持つ本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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クレジット :
撮影/小池紀行(パイルドライバー) スタイリスト/武内雅英(code) 構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA)
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