ニューヨークのビリオネア達が住むマンションと呼ばれる豪邸や、アパートのペントハウス。そのリビングやサロンに必ずあるものーー。それが「スタインウェイ&サンズ」のグランドピアノです。
まるで高級住宅街、アッパーイーストサイドを行き交うレクサスのように、富の象徴とも呼べる逸品。ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーと並び、世界三大ピアノメーカーのひとつと呼ばれるスタインウェイですが、美しい佇まいはもちろん、プロの音楽家たちからもラブコールが絶えない、唯一無二の音を創りだすピアノ界のスーパースターです。
スタインウェイだけが持つ特殊な技術を使い、専門の職人によってほぼ手作業で仕上げられるピアノは、その特徴とされる、キラキラと輝くような響きで聴くものを魅了します。
真のラグジュアリーを求める大人にこそ相応しい「ピアノの極み」。スタインウェイを持つというステイタス、そして本物の響きによってもたらされる高揚感は、たとえ週末だけのピアニストだとしても、ほかでは得られない満足感を与えてくれます。「芸術作品を所有する」という感覚でピアノを探している大人の女性のために、豊富なラインナップの中から、代表的なモデルをご紹介します。
STEINWAY&SONS(スタインウェイ&サンズ)の人気モデル一挙ラインナップ
スタインウェイ&サンズ S-155
奥行きが155cmと日本女性の平均身長とほぼ同じ、1930年代に設計された、スタインウェイのグランドピアノの中でも最小のモデルです。このような小さな「ベビーグランド」というと、グランドといっても低音弦はアップライトよりも弦が短いですが、ハンマーの動きや構造そのものが異なるので、連打など、やはりグランドでないと実現できない技術があります。
カラーは黒、マホガニー、ウォールナットのバリエーションがあるのでインテリアに合わせて選ぶことができます。最小のスペースで、スタインウェイの音を実現できる、一般家庭向けのモデルです。
スタインウェイ&サンズ M170
プライベートユースとして、家庭に収めやすい奥行き170cmのモデルです。実はグランドピアノは奥行きの長さが異なっても、88鍵の横幅はほとんど変わりません。家庭用のものとコンサートグランドを比較しても最大10cmほどの差です。
スタインウェイのクラフツマンシップが息づく、ピアノの心臓部である響板は、両端が薄いクラウン状になっており、小さめのモデルであってもご自宅でより豊かな音色、響きを楽しむことができます。
スタインウェイ&サンズ O-180
奥行き180cmと、スタインウェイの「スモールグランド」の中で最大のモデルです。家庭にも収まるサイズながら、ピアニストの練習用としてアーティストユースにも対応する豊かな音が魅力です。
スタインウェイ&サンズ A-188
スタインウェイのラインナップの中でも、ちょうど中間のサイズ感。奥行き188cmの中型ピアノながら、大きなサイズのモデルと同じような、豊かで温かみのある音を生み出します。
1853年の設立以来、100を超える特許を取得し、他のメーカーでは実現できないクオリティを保ち続けてきたスタインウェイ。このグランドは、その技術と厳選された素材による共鳴が存分に楽しめます。
また、学校用としても需要の多いモデル。ニューヨークの名門、ジュリアード音楽院では教室、練習室がほぼ全てスタインウェイで統一されています。
スタインウェイ&サンズ B-211
プロの練習用として最も需要が高い奥行き211cmのモデルです。スタインウェイのショールームでも多く見かける人気のタイプ。サロンコンサートにも向いており、ホームパーティの際に、ピアニストを招いて小さなコンサートを開催したい、なんていう用途にもぴったりです。
自動演奏ピアノ、SPIRIOとしても展開しているので、ユジャ・ワン、ラン・ランなど現代のピアノ界を担う才能から、ウラディミール・ホロヴィッツやグレン・グールド、ジョージ・ガーシュウィン、デューク・エリントンなど不滅の巨匠の演奏まで、クラシックもジャズも幅広く、最高峰の音とパフォーマンスを体感することができます。
スタインウェイ&サンズ C-227
コンサートユースとして至高の音色を奏でる、奥行きが227cmのモデルです。大きなコンサートホールの隅々にまで響くピアニシモ(とても弱い音)を美しく鳴らすことができます。
スタインウェイ&サンズ D-274
コンサートグランドの頂点、奥行き274cmのモデルです。ピアノを志すものならきっと、触ってみたい、そしていつか自分のものにしたいと憧れ、世界を代表するピアニストからも圧倒的に支持されています。
国内外の主要なコンサートホールに広く普及。スタインウェイのインタビューで「世界のUCHIDA」こと、日本の宝であるピアニスト、内田光子さんはスタンウェイのD型を20年以上愛用していると語っています。別荘やロールスロイスや宝石を所有する代わりに、本当に美しいピアノ(スタインウェイD型)を所有して、愛用しているとか。スタインウェイというアートを持つことが真のラグジュアリー、というマインドが表れています。
- TEXT :
- Precious.jp編集部