人気ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさんに、大人の女性を悩ませるエイジングサイン(シミやくすみ、たるみなど)を、メイクだけで解決するテクニックを伺う大好評連載、9回目です。

長井さんの経験と知識、独自のテクニックをフルに生かし、大人の肌や骨格の悩みをなかったことに…! 今回は、午後になると気になる肌のくすみを、朝のベースメイクで防止する下地&コンシーラーの使いかたテクニックです。

ファンデーション前に暖色系の下地と2色のコンシーラーを仕込めば、くすみ知らずの肌に!

【セルフメイク→長井メイク】

童顔に合わせた甘さのあるメイクから、洗練された印象の抜け感メイクに。いちばんのポイントは厚塗り感ゼロなのに、くすみや影のない均一な肌。見た目年齢をグッと下げることもできます。
童顔に合わせた甘さのあるメイクから、洗練された印象の抜け感メイクに。いちばんのポイントは厚塗り感ゼロなのに、くすみや影のない均一な肌。見た目年齢をグッと下げることもできます。

国際線CAとして世界中を飛び回る傍ら、読者モデルとしても活躍している長尾さん。童顔ゆえに「可愛い系」担当で、チークやリップはピンク系をチョイスされることが多かったそう。

「このまま可愛い系のメイクを続けていいのか、このメイクがベストなのか…etc. 自分でも自信がもてなくなってきました。さらに最近は、午後になると目立ってくる目まわりのくすみに悩まされています」

長尾優子さん(44歳)
以前、読者モデルをしていた女性誌で童顔を生かした「可愛い系」メイクを施されることが多かった長尾さん。「自分にとってのベストメイクが、果たして可愛い系なのか違和感を感じるように。最近、午後になると目まわりのくすみが目立つように。メイク直しでカバーしようとすると、厚塗り感が出てしまうし、どうするのが正解なのでしょうか?」

そんな長尾さんのお悩みを、長井さんはどのようなテクニックを「なかったこと」にしてしまうのか、必見です!

■A. 「ファンデーションの前に暖色系の下地と2色のコンシーラーを投入して、一日中くすみを感じさせない崩れないベースを作っておくことが大切です」(長井さん)

「乾燥や血行不良などさまざまな要因で、大人女性の肌は時間の経過とともにくすみがちです。肌のくすみは、お疲れ顔や老け見えの原因になるので、しっかりカバーしたいところ。

メイク直しでリタッチするよりも、朝のベースメイクで崩れない土台を作っておくことが大切。ファンデーションの前に、くすみやすい部分に暖色系の下地と、ピンクとオークル 、2色のコンシーラーを仕込んでおくことがポイントです」

【くすみ知らずな肌に導くベースメイクアイテム】

左から/肌に溶け込むようになじみ、明るさと透明感、自然な血色を与える。保湿力も高く、しっとり肌が持続。シャネル ル ブラン ラ バーズ ロゼ SPF40/PA+++ 30ml ¥6,000 ヒト幹細胞培養液などの美容成分配合で、メイクしながらスキンケアもかなう。エックスリュークス プロケアビヨンド ライティング コンシーラー ピンク、オークル  各¥3,000
左から/肌に溶け込むようになじみ、明るさと透明感、自然な血色を与える。保湿力も高く、しっとり肌が持続。シャネル ル ブラン ラ バーズ ロゼ SPF40/PA+++ 30ml ¥6,000 ヒト幹細胞培養液などの美容成分配合で、メイクしながらスキンケアもかなう。エックスリュークス プロケアビヨンド ライティング コンシーラー ピンク、オークル  各¥3,000

【午後になってもくすまない肌に導くベースメイクプロセス】

1.頰の上に下地を丸くのせる

「クルクルと円を描きながら、なるとのような形状でのせておくと、ムラなくのびます」(長井さん)。
「クルクルと円を描きながら、なるとのような形状でのせておくと、ムラなくのびます」(長井さん)。
左右対称に手を動かし、素早く均一にのばすのがポイント。
左右対称に手を動かし、素早く均一にのばすのがポイント。

ローズカラーの下地(シャネル)をパール1粒分手に取り、両頬の上に丸くのせ、両手で外側に向けて素早く伸ばします。

2.ピンクのコンシーラーを目の下にオン

明るい色のコンシーラーを目のまわりに明るさを出しながら、気になるくすみをカバー。
明るい色のコンシーラーを目のまわりに明るさを出しながら、気になるくすみをカバー。

くすみなどの肌の色ムラが気になる大人女性に必要なのが、ピンクとオークルの2色のコンシーラー。まずは、くすみが出やすい目の下の三角ゾーンに、ピンクのコンシーラー(エックスリュークス・左)をのせます。

3.オークルのコンシーラーで気になる部分をピンポイントでカバー

オークルのコンシーラーは広げすぎず、カバーしたい部分のみにピンポイントでオン。
オークルのコンシーラーは広げすぎず、カバーしたい部分のみにピンポイントでオン。
小鼻の脇などは、コンシーラーを叩き込むようになじませ、色ムラと毛穴をダブルカバー。
小鼻の脇などは、コンシーラーを叩き込むようになじませ、色ムラと毛穴をダブルカバー。

シミやソバカス、小鼻の脇の色ムラなど、ピンポイントでカバーしたい部分には、オークルのコンシーラー(エックスリュークス・右)を。その後、指でのばして肌になじませます。

【AFTER:一日中、くすみ知らずの洗練肌が持続!】

ファンデーション前の暖色系の下地と2色のコンシーラーがくすみを抑え、均一な肌トーンを一日中キープ。肌トーンが整うことで、ふっくらハリのある肌を演出することができる。
ファンデーション前の暖色系の下地と2色のコンシーラーがくすみを抑え、均一な肌トーンを一日中キープ。肌トーンが整うことで、ふっくらハリのある肌を演出することができる。
長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
(多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
永谷知也(will creative)
HAIR MAKE :
長井かおり
EDIT&WRITING :
新田晃与