正解は… 1:体(たい) です。
「名は体を表す」の意味は、「物や人の名前は、その中身や性質を的確に表すことが多いということ」です。
「中身や性質」にあたる部分が「体(たい)」ということになりますね。
「態」という字にも「すがた。ありさま」という意味があるので、間違える方も多いようですが、正しくは「体」です。
それにしても「名前負け」と「名は体を表す」では、意味が正反対、ということになりますね。
現代では「名前負け」を使う機会は、なくなっていくかもしれません。人様の個人情報であるお名前を、話の種にした上でこのような失礼な表現は、大人なら皆しないと思いますし、自分に関するジョークとしても避けたいところです。自身を落としてその場を和ませようとしたつもりでも、言われたお相手は笑えません。さらに、「大切なお名前に関してジョークを言うデリカシーのない方」と、評価を下げてしまう恐れもはらんでいます。
そうした危惧がつきまとうからこそ皆、注意深くなり、「名前負け」という慣用句の理解率が高くなったのでは?という気もいたします。
言葉というのは、世相の鏡でもありますね。
大人の女性たるもの、T.P.O.に合った美しい言葉で気持ちを表現できるよう、日本語力を磨いて参りましょうね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:文化庁「国語に関する世論調査」(平成27年)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱