正解は… 2:名前が立派で、中身が追いつかないこと です。
「名前負け」とは、たとえば、立派な功績を持つ有名人と同じ名前の人なのに、あまり実力がなかったり、「美」や「秀」などイメージの良い漢字を使用した名前なのに、その人にそうした要素が見当たらない…というような時に使用する表現です。
会話文では、
「僕は『秀吉』なのに出世できないなんて、とんだ名前負けだよ」
…のように使用します。
「名前負け」という慣用句は、文化庁の平成27年度調査で、意味の正解率を調べたところ、83.4%の日本人が正しく使用できている、という結果が出ました。
選択肢1:の「名前を聞いただけで、気おくれしてしまうこと」とカン違いしていた人は、1割程度。この方たちは「名前負け」を「競争の場などで、強かったりネームバリューのある人の名前を聞いただけで、周囲にすでに負けた気分になる人が出てしまう」というような意味ととらえていたようです。
10人中、1名程度はこのようなカン違いをしている、という事になりますので、見つけた場合は優しく教えて差し上げると素敵ですね。
…というところでもう1問、クイズです。
【問題2】
故事成語「名は“たい”を表す」の“たい”は、以下のどちらの字が正しいでしょうか?
1:体(たい)
2:態(たい)
・・・わかりますか? 正解は?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:文化庁「国語に関する世論調査」(平成27年)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱