世界的に最も多くの男女に楽しまれているダンス、「社交ダンス」。ダンスパーティーに参加する必要に迫られて、なんとなく興味があってetc.、「社交ダンスを始めるにあたって知っておきたい基礎知識」を、全3回に渡ってご紹介していきます。

お話を伺ったのはその道のプロ、ダンスマガジン「AUDREY」の編集長・小鳥翔太さん。2回目となる今回は、社交ダンスのレッスン教室の選び方やお値段、そろえるべきアイテムについて伺いました。

【参照記事:1回目/クルーズ旅行でダンスできたら素敵。では、どうやって始めたらいい?

レッスン教室の探し方は?

社交ダンスの教室、日本にどのくらいあると思いますか? 答えは「数えられないくらいたくさん」。たとえば東京都の23区内なら、各駅にひとつはダンス教室があるほどです。そこでは個人レッスン・ペアレッスン・団体レッスン・サークルなど、さまざまな形式のレッスンが行われています。各教室ごとに、趣向を凝らしたレッスンが行われていますので、まずは自分が通いやすい、沿線の教室を探してみてください。

それぞれのレッスンの大まかな特徴としては、以下のとおりです。

①個人レッスン、ペアレッスン

個々のペースに合わせてレッスンを進めていくので、初心者の方も安心して通うことができます。

②団体レッスン、サークル

個人レッスンよりも安価にダンスを楽しむことができます。多くの場合、複数の生徒が参加するレッスンであるため、ダンス仲間を増やしたい場合は、団体レッスンやサークルがよいかもしれませんね。

家から教室までの近さや値段も大切ですが、もし長く続けていきたいのであれば、自分に合った教室をきちんと選ぶこと。また、社交ダンスは2名で踊るものなので、担当する先生の性格や雰囲気は、とても大切。一度通ってみて「ちょっと違うかも」と思ったら、教室を変えてみる勇気も必要です。

社交ダンスを楽しめるかどうかは、踊る相手によって大きく変わると言っても過言ではありません。せっかく習うなら、自分がカッコいい、素敵と思える先生がよいのではないでしょうか。もちろん外見だけでなく、その先生の「雰囲気や踊り方」を見て判断していただくとよいと思います。

あとは優しいとか気配りが細やかとか、気持ちよく踊れる環境づくりをしてくださる先生だと、うれしいですよね。逆に性格的に気に入らない部分が多いと、教室に通う事すらおっくうになってしまうので、気をつけていただきたいです。当たり前ですが、千差万別、本当にさまざまな性格の先生がいます。幸いほとんどの教室で無料体験レッスンを行っているため、複数参加をしてみて、自分に合っていると思う先生を見つけるのが最良です。

レッスンに通う頻度はどれくらい?

レッスンに通う頻度は、週に1~2回が理想的だと思います。なかには毎日何時間もレッスンに通っているという方もいらっしゃいますが、正直、時間的にも金銭的にも大変だと思います。逆に月1回くらいのペースだと、ステップを思い出すだけでレッスン時間が終わってしまいます。習い初めは週1~2回で通うことができればよいのではないでしょうか。そのくらいのペースであれば、わりと前回の内容を忘れずに、レッスンに臨むことができると思います。また、最初は単純に身体を動かすことが楽しいので、今何も運動や習い事をしていない方でも、きっと週2回程度なら、苦にならないと思います。

レッスンのお値段の目安は?

先生や教室ごとにレッスンの値段は違いますが、個人レッスンだと2レッスンで4,000円~15,000円程度になると思います(2レッスンは約50分。1レッスンだと時間・料金共に半分ですが、団体レッスンと値段を比較するため、時間を合わせています)。

このように記載すると値段の幅に驚くと思いますが、この値段は先生のダンスのクラスやレベルによって、変わってくる場合が多いです。プロになりたてのダンサーは安いですし、全日本チャンピオンなどトップの選手はそれなりに、という傾向があります。もちろんチャンピオンクラスのダンサーたちのレッスンは、高額な値段に見合う格別なものであると保証できますので、本物を求めるのであれば値段の多少に捉われず、検討したほうがよいと思います。

また、団体レッスンではぐっと値段が下がって、1回のレッスンで1,000円や1,500円くらいが相場だと思います。これも各教室によってさまざまですが、月謝制のところだと月に5,000円~10,000円くらいのところが多いですね。

社交ダンスに必要なアイテムと、その価格は?

社交ダンスを始めるときの服装は、もちろん社交ダンス専用のウェアやスカートが望ましいですが、最初はTシャツやズボンなどの動きやすい服装で構いません。なかには、ご自分がお持ちの素敵なワンピースやイブニングドレスを着てレッスンされる方もいらっしゃいます。

どんな服装でも構わないのですが、男性と組んで踊るダンスのため、「素敵な服装でお洒落をしていきたい」という気持ちの女性は多いですね。

ドレスやシューズはどこで?

 

最近はインターネットで安価な衣装を販売しているショップも多いのですが、あまり安いと物がよくないので、届いたときにガッカリしたり、すぐに使えなくなってしまう事が多いので注意が必要です。

できれば実店舗を持つ「チャコット」や「タカダンスファッション」、「ジャンティ」、「チョイスロンドンジャパン」など、社交ダンスの専門店で実際に商品を見て、試着することをお薦めします。

上記のようなダンス専門店は、トップスで1~2万円、スカートで2~4万円、ワンピースドレスが8~12万円といった価格帯のアイテムが多いです。少しお値段が高いものもありますが、踊りやすさやラインの美しさを求めるのであればぜひ専門店のウェアを着用していただきたいと思います。社交ダンスは動いたときの美しさがとても重要な要素となりますから。

また、ご自身の好きなブランドのドレスを着ている方もいらっしゃいます。ラグジュアリーブランドのドレスは、シルクなどのしなやかな素材でできているものが多いので、ダンスをしたときにも動きやすそうです。

最後にシューズですが、社交ダンスは「スタンダード」と「ラテン」というふたつのジャンルに分かれていて(次回詳しく説明します)、ダンスシューズも「スタンダードシューズ」と「ラテンシューズ」があります。踊ってみたい種目が決まっているのであれば、どちらか専用シューズを購入されるとよいと思います。もしどちらのジャンルが良いかわからない場合は、「スタンダード&ラテン兼用」というシューズもありますので、そちらから始めてみてもいいですね。シューズの値段は、いずれのシューズも1~2万円位が相場です。

シューズも安価なものがネットで販売されていますが、ウェアと一緒で、あまり安いものだとすぐにダメになってしまいます。シューズは本当に大事なので、必ずお店で何足か履いてみて、自分の足に合ったものを選んでください。

次回は、社交ダンスの種目についてや、クルーズ旅のダンスタイムで踊れるためのハウツーをお届けします。

PROFILE
小鳥 翔太(おどり・しょうた)
新潟県上越市出身。Webサイト「ダンスマガジンAudrey」編集長、ダンスイベントプロデューサー。週刊少年ジャンプにて掲載されていた社交ダンス漫画「背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~」や、宝塚歌劇×社交ダンスの舞台「FOCUS」をはじめ、数々の企画にてディレクターを務める。また、プロバスケットボールチームとコラボしたイベント「Shall we ダンク?」や社交ダンス未経験者へ向けた体験型ダンスイベント「ダンスパーティーAudrey」の開催、社交ダンサーをモデルとしたカレンダー「社交男子」&「社交女子」の出版など、ダンス界の外へ向けた企画を次々とプロデュースし、社交ダンスの普及活動に尽力を続ける。
ダンスマガジンAudrey
この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2017.7.1 更新
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
クレジット :
構成/サワダユキコ