エルメスの新たなジュエリーコレクション「BLACK TO LIGHT」

エルメスのジュエリー部門クリエイティブ・ディレクターのピエール・アルディは、黒い貴石をレザーへのオマージュとして引用し、黒をダイヤモンドの輝きと相反するものと位置付けて、ピンクゴールドと漆黒の貴石の組み合わせで極めてシックな世界をつくり上げています。

「シェーヌ・ダンクル」「ケリー」「アルシミ」といった、エルメスの代表的なジュエリーを黒い貴石のバージョンで表現。ブラックスピネルやブラックジェイドが純粋さやフォルムをシャープに際立たせています。

展示会場は、フォーブル・サントノレ店。会場に入ると、真っ暗な中にジュエリーが浮かんでいます。BGMは静かな潮騒で、ケースに入れられたジュエリーに電気の光の波が寄せては引いています。

テーマを表現した会場で輝く、リュクスかつユニークなコレクションアイテム

この展示会場は、日本人アーティストの高谷史郎さんが手がけました。

「BLACK TO LIGHT」という今回のテーマに合わせ、これまで光と詩情をテーマに作品をつくったことがあった高谷さんに白羽の矢がたったそうです。高谷さんはジュエリーを見て、黒い砂と波の泡を思い浮かべたとか。

展示会場
展示会場

真っ暗な会場に潮騒が静かに響きます。まさに日本的なZENの世界。ジュエリーのケースの間を何人かのヴィジターが回遊して見て回っていました。

Sac Bijou Birkin
Sac Bijou Birkin

かの「バーキン」がなんとジュエリーに。選ばれた女性だけが持つことを許された逸品です(ピンクゴールド、ブラックスピネル)。

Niloticus Lumière Necklace
Niloticus Lumière Necklace

ボリュームのあるネックレスは、アフリカのエスニックなネックレスを想起させます(ピンクゴールド、ブラックジェイド、ダイヤモンド)。

Alcimie Bracelet
Alcimie Bracelet

いくつもの異なるモチーフを組み合わせて変化を出したリズミカルなブレスレットです(ピンクゴールド、ブラックスピネル)。

Chaîne d’Ancre Punk Brooch
Chaîne d’Ancre Punk Brooch

アイコニックな「シェーヌ・ダンクル」モチーフとパンキッシュな安全ピンモチーフが融合された「シェーヌ・ダンクル・パンク」に、ピンクゴールドとブラックスピネルバージョンが新たに加わりました(ピンクゴールド、ブラックスピネル)。

Chaîne d’Ancre Necklace
Chaîne d’Ancre Necklace

ブラックスピネルが5000個以上ついたチェーンのネックレス。クラスプのデザインもエレガント(ピンクゴールド、ブラックスピネル)。

Fouet Necklace
Fouet Necklace

エルメスのアイコンである馬具の鞭がモチーフの、まさにエルメスならではのネックレスです(ピンクゴールド、ブラックスピネル、ダイヤモンド)。


ラグジュアリーであり、かつどれも日々のファッションとともに楽しめそうなモダンなデザインのジュエリーです。こんなコレクションを身につけて毎日をクラスアップしてみてはいかがでしょう。

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この記事の執筆者
某女性誌編集者を経て2003年に渡仏。東京とパリを行き来しながら、食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛ける。趣味は“料理”と“健康”と“ワイン”。2013年南仏プロヴァンスのシャンブル・ドットのインテリアと暮らし方を取り上げた『憧れのプロヴァンス流インテリアスタイル』(講談社刊)の著者として、2016年から年1回、英語版東京シティガイドブック『Tokyo Now』(igrecca inc.刊)を主幹として上梓。