メゾンの品格を感じられる、ディオールのシャンゼリゼ大通り店
モンテーニュ通り30番地のディオール本店がリニュアル工事を開始したため、今後2年間、シャンゼリゼ大通りの仮旗艦店で営業します。仮店舗といっても、メゾンの品格を表す夢の世界が広がっています。
店に足を踏み入れると穏やかなベージュやペタルピンクを基調としたインテリア。圧倒的な光のドームが中央に設置され、天井から自然光が射しています。階段はリボンのようにしなやかに曲線を描き、白いトワルのアイコニックなピース群が整然と壁を飾っています。コンテンポラリー・アーティストがクリエートした家具と共に陳列されているのは、メンズ&ウィメンズの最新コレクションです。
狙い目は、シャンゼリゼ店の限定アイテム! シックな「ブック トート」や「サドル」バッグがそろえられています。
上品なホームコレクションが並ぶ「ディオール メゾン」ブティックがオープン!
また、ホームコレクションを展開する「ディオール メゾン」のブティックも、モンテーニュ通り28番地にオープンしました。
「感性の豊かさを感じる明るいインテリアが好きです。インテリアは住む人の特性やそのときの気分によって時と共に変化していくのです」と回想録で述べているように、クリスチャン・ディオールはインテリアにも並々ならぬ美意識をもっていました。
現在、クリエイティブ・ディレクターを務めるのは、コーデリア・ド・カステラーヌ。ジュエリーのディレクターを務めるヴィクトワール・ド・カステラーヌはいとこにあたります。
コーデリアの貴族的なセンスで、ホームコレクションは極めて上品に仕上げられています。
ブティックには、カナージュ(椅子の籐張り)モチーフやイチョウ、すずらんなどのムッシュ ディオールのラッキーチャームや、パリ郊外ミリー=ラ=フォレに彼が所有していた別荘の庭園に咲く花々で飾られたテーブルセッティングがしつらえられ、フランス的な生活様式「アール・ド・ヴィーヴル」を発信しています。
“トワル ドゥ ジュイ”は、18世紀につくられていた、風景画をモチーフとするフランスの伝統的なプリントのテキスタイルですが「ディオール メゾン」でもアイコニックなモチーフのひとつとして取り上げられています。スツールに使われているテキスタイルです。現代風に再解釈され、エレガントなブルーで内装を装飾しています。
旗艦店の仮店舗とホームコレクションの店は近いのでお散歩がてら訪ねてはいかがでしょうか。
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- TEXT :
- 安田薫子さん ライター&エディター