メゾンの品格を感じられる、ディオールのシャンゼリゼ大通り店

モンテーニュ通り30番地のディオール本店がリニュアル工事を開始したため、今後2年間、シャンゼリゼ大通りの仮旗艦店で営業します。仮店舗といっても、メゾンの品格を表す夢の世界が広がっています。

店に足を踏み入れると穏やかなベージュやペタルピンクを基調としたインテリア。圧倒的な光のドームが中央に設置され、天井から自然光が射しています。階段はリボンのようにしなやかに曲線を描き、白いトワルのアイコニックなピース群が整然と壁を飾っています。コンテンポラリー・アーティストがクリエートした家具と共に陳列されているのは、メンズ&ウィメンズの最新コレクションです。

シャンゼリゼ大通りにオープン。2年限定で旗艦店の役割を果たします。
シャンゼリゼ大通りにオープン。2年限定で旗艦店の役割を果たします。
店内にコンテンポラリー・アーティストによる家具と最新のコレクションが並びます。
店内にコンテンポラリー・アーティストによる家具と最新のコレクションが並びます。
エルゴノミックな曲線の階段。白いトワルでつくられたピースが並び、2017年にアール・デコ博物館で開催されたディオール展を思い出させるプレゼンテーションです。
エルゴノミックな曲線の階段。白いトワルでつくられたピースが並び、2017年にアール・デコ博物館で開催されたディオール展を思い出させるプレゼンテーションです。

狙い目は、シャンゼリゼ店の限定アイテム! シックな「ブック トート」や「サドル」バッグがそろえられています。

クラシックな「ディオール オブリーク」キャンバスタイプやトリコロール・タイプなど、先行・限定のトートバッグ。
クラシックな「ディオール オブリーク」キャンバスタイプやトリコロール・タイプなど、先行・限定のトートバッグ。
スポーティーで現代的なストラップを組み合わせても新鮮な「サドル」バッグも素敵です。
スポーティーで現代的なストラップを組み合わせても新鮮な「サドル」バッグも素敵です。

上品なホームコレクションが並ぶ「ディオール メゾン」ブティックがオープン!

また、ホームコレクションを展開する「ディオール メゾン」のブティックも、モンテーニュ通り28番地にオープンしました。

「感性の豊かさを感じる明るいインテリアが好きです。インテリアは住む人の特性やそのときの気分によって時と共に変化していくのです」と回想録で述べているように、クリスチャン・ディオールはインテリアにも並々ならぬ美意識をもっていました。

現在、クリエイティブ・ディレクターを務めるのは、コーデリア・ド・カステラーヌ。ジュエリーのディレクターを務めるヴィクトワール・ド・カステラーヌはいとこにあたります。

コーデリアの貴族的なセンスで、ホームコレクションは極めて上品に仕上げられています。

かわいらしいブティックにはフランス的なシックなホームコレクションが展開されています。©Adrien Dirand
かわいらしいブティックにはフランス的なシックなホームコレクションが展開されています。©Adrien Dirand

ブティックには、カナージュ(椅子の籐張り)モチーフやイチョウ、すずらんなどのムッシュ ディオールのラッキーチャームや、パリ郊外ミリー=ラ=フォレに彼が所有していた別荘の庭園に咲く花々で飾られたテーブルセッティングがしつらえられ、フランス的な生活様式「アール・ド・ヴィーヴル」を発信しています。

“トワル ドゥ ジュイ”がスツールに使用されています。©Adrien Dirand
“トワル ドゥ ジュイ”がスツールに使用されています。©Adrien Dirand

“トワル ドゥ ジュイ”は、18世紀につくられていた、風景画をモチーフとするフランスの伝統的なプリントのテキスタイルですが「ディオール メゾン」でもアイコニックなモチーフのひとつとして取り上げられています。スツールに使われているテキスタイルです。現代風に再解釈され、エレガントなブルーで内装を装飾しています。

アーティスティックなガラス器も見逃せません。©Adrien Dirand
アーティスティックなガラス器も見逃せません。©Adrien Dirand
銀器には、ミリー=ラ=フォレの邸宅の庭にいたようなミツバチがつけられています。©Adrien Dirand
銀器には、ミリー=ラ=フォレの邸宅の庭にいたようなミツバチがつけられています。©Adrien Dirand

旗艦店の仮店舗とホームコレクションの店は近いのでお散歩がてら訪ねてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者
某女性誌編集者を経て2003年に渡仏。東京とパリを行き来しながら、食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛ける。趣味は“料理”と“健康”と“ワイン”。2013年南仏プロヴァンスのシャンブル・ドットのインテリアと暮らし方を取り上げた『憧れのプロヴァンス流インテリアスタイル』(講談社刊)の著者として、2016年から年1回、英語版東京シティガイドブック『Tokyo Now』(igrecca inc.刊)を主幹として上梓。