ルイ・ヴィトンのフレグランス・コレクションから新たな香りが登場
2016年にスタートしたルイ・ヴィトンのフレグランス・コレクション。そのウィメンズコレクションの10番目となる香調が9月、世界で一斉にローンチされました。発表会が開催されたのは、オートクチュール・コレクション期間中のことでした。
会場は、開放感を満喫できる、ルイ・ヴィトン本社の屋上です。当日は抜けるような青空が広がって、遠くにサクレ・クール寺院が見えました。
ルイ・ヴィトンはもともとトランクのメーカーですので、旅と密接な関係にあります。そして、香りで旅をさせてくれるのがフレグランス。イマジネーションをかきたて、空想の旅に誘います。
フェミニンとクールを漂わせる、上品な香り「クール・バタン」
今回、披露されたのはドキドキと高鳴る心を意味する名前がつけられた「Coeur Battant(クール・バタン)」。ウッディ・フローラルの香調で、クリエーションを担当したルイ・ヴィトンのマスター・パフューマーは、南仏グラースにクリエーションのアトリエをもつジャック・キャヴァリエ=ベルトリュード。
印象的なのは、ファーストノートのスイートで瑞々しい洋梨の香り。ロマンチックなエジプト産のジャスミン、スイセンのミドルノートへと続き、さらにベースノートであるパチョリ、苔(モス)の深い香りに移っていきます。
甘さと爽やかさがコントラストをつくり、神秘的な深いグリーンへと収束して行くのです。
フラコンは100mlと200mlのふたつのサイズで、イニシャルのカスタマイズも可能だそう。
フェミニンで上品かつクールさを漂わせるこの香り。まるで、見た目は女性らしくしなやかだけれど、賢くて芯が強い現代女性を思わせます。ルイ・ヴィトンのフレグランスにファンが増えそうな予感です。
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- TEXT :
- 安田薫子さん ライター&エディター