コートやジャケット、はおりものやストールなどの出番が増え、おしゃれをする楽しみを満喫することができるシーズン、秋。今回は2019年秋にピッタリな大人の秋服ファッションを、雑誌『Precious』のコーディネートから集めました。平日も休日も、秋のおしゃれを楽しむ参考にしていただければ幸いです。
【目次】
【2019年】レディース秋服おしゃれファッションコーデ
【1】イエローコート×白ニット×白パンツ
程よい袖ぐりのドルマンスリーブから生まれる、まろやかなシルエットのラップコートに、白のワイドパンツを合わせた装い。女らしいタイトスカートから流行のワイドパンツまで、合わせるボトムを選ばないのも、マックスマーラのコートが長く愛される理由のひとつ。無造作にまとっても、きちんと感のあるピークドラペルのテーラードカラーに気品が宿ります。上下とも洗練のオフホワイトでまとめて、イエローの幸福オーラを堪能したい。
【2】グレーコート×グレーニット×カーキパンツ
主役となるエブールのコートは、希少価値の高いスーリーアルパカとウールをブレンドした、シャギー生地を使用。長い毛足を綺麗に刈り込み、絶妙な艶を帯びた上品なシルバーグレーに。フロントの重なりを最小限にとどめ、ネックラインがすっきり見えるように、こだわった仕立てです。
このコートの美しい質感を引き立たせるため、合わせるは「カーキ」という、ミニマルな色使いで。ヴァレクストラのバッグとジャンヴィト ロッシのヒール靴、ワイドパンツの3アイテムでカーキをリンクさせた、落ち着きがありつつ旬を感じさせるコーディネートです。
【3】ペールグリーンコート×黒ニット×黒スカート
冬の新ニュアンスカラーとして注目のスモーキーなペールグリーンが、ダークトーン一辺倒に陥りがちな冬の着こなしに新鮮味を運んでくれます。ジップディテールがスポーティなムードを醸し出すコクーンコートに、旬のプリーツスカートとロングブーツを合わせれば、バランスのいい着こなしに。
【4】ライトベージュコート×白ブラウス×ピンクパンツ
ウール混のダブルフェース生地を使ったリラックスシルエットのトレンチコートに、パンツや小物でニュアンスピンクをなじませ、フェミニンな雰囲気にまとめたパンツスタイル。胸元には、ドナテラ・ペリーニのカラーストーンネックレスを。どうしても固く見えがちなトレンチコートを、優しく見せるテクニックです。
【5】ライトブルーコート×黒ニット×黒スカート
職人の技が息づく接結二層ウールメルトン生地のケープは、旬のショートブーツとも好バランス。黒のタートルネックニット×ひざ下丈スカート×タイツという、オードリー・ヘップバーンを感じさせるミニマルなワントーンに、淡いブルーのケープとバッグが映えて、このうえなく品よく見せられます。
【6】グリーンジャケット×ブラウンニット×グリーンパンツ
カーキグリーンのジャケット×ブラウンがかったカーキのニット×オリーブグリーンのファースヌード×黒に近いディープグリーンのパンツ&斜めがけバッグで構成された、グリーンベースのワントーンコーディネート。素材や発色によって微妙に異なるさまざまなグリーンを重ねて、深い森のようなワントーンが完成。
【7】ライトグレーコート×キャメルニット×キャメルスカート
淡グレーのコートの中をキャメルのワントーンでまとめ、華やぎをもたらすマーメイドスカートを合わせたレディなコーディネート。モダンでエレガントな黒のショートブーツは、華やぎスカートの引き締め役に。
【8】ベージュコート×白Tシャツ×黒パンツ
革巻きバックルや水牛ボタン、そで裏やすそに配したシームテープ…黒を効かせたトレンチコートのディテールに合わせて、パンツや小物も黒で統一した、マスキュリンな装い。白Tシャツを合わせ、澄んだ抜け感も意識したスタイリングです。
【9】ライトブルーコート×グレーニット×白スカート
カシミヤ100%のラグジュアリーなリバー素材で、長く愛用できるようにムダをそぎ落としたebureのコートに、端正なタートルニットとロングスカートを合わせた、清潔感漂うコーディネート。
シンプルを極めながらも、肩を落とした優しげなショルダーラインや、細見え効果を狙った、やや前振りのコクーンシルエットなど、旬も意識したコートのデザインが際立ちます。
【10】白コート×白ワンピース
ふっくらとボリュームのあるホワイト糸をベースにシルバーラメが煌きらめきを添えるブークレツイードのコートとワンピースのセットアップ。パリのマダムのように、どんなシーンでも堂々とふるまえる、レディの風格が漂います。ワンピースは、ショートスリーブに、ストンとしたひざ丈のボックスシルエット。ロングブーツと合わせて、旬の着こなしを楽しみたい。
【11】ライトグレーコート×白ニット×グレーパンツ
辛口のチェスターコートを大人の女性が選ぶなら、ふんわりと体を包むソフトな質感と優しい色調を選びたい。素材は贅沢なピュアカシミヤ。ダブル合わせのボタンは、目立たないスナップ式になっていて、はおってもよし、フロントを留めてもよし。背中はボールチェーン(ルーチェ)付きの幅広のベルトがアクセントとなり、後ろ姿もかっこいい! グレージュのワイドパンツで、全体を淡色トーンでまとめたら、白のタートルブラウスをインナーにし、襟元をすっきり見せて着ると、抜け感のある着こなしが叶います。
【12】ボルドーニット×グレースカート
オンタイムに欠かせない、ベーシックなハイゲージニット。ジャケットを脱いで一枚で着るときなど、退屈に見えないようドレープをたっぷり寄せたスカーフを主役にしたい。ボルドーのニットは色合わせしやすいので、スカーフが映える秋色の装いに。
【13】カーキジャケット×白Tシャツ×黒スカート
90cm角の上質なシルク素材、大人仕様のシルクバンダナを白Tシャツに「コンパクト巻き」したスタイリング。このテクニックさえあれば、白Tシャツ×カジュアルアウターもリッチに見せられます。
【14】ピンクカーディガン×ネイビーパンツ
ピンクのニットカーディガンにデニムを合わせ、バッグをクロスボディにした華やかなパンツスタイルです。
カーディガンやニットのV開き対策は、悩みの種。Tシャツでは心もとないし、ボウブラウスだとエレガントすぎる。ニットに色のトーンを合わせたスカーフを胸元にコンパクトにあしらって、上質カジュアルに。
【15】キャメルコート×キャメルワンピース
ロロ・ピアーナ.のカシミヤのダブルフェースのロング丈コート。選び抜かれた極上のカシミヤを用い、縁どりは艶めくシルクサテン。流れるようなストレートシルエットを控えめなドロップショルダーが際立て、まとうだけで優雅なたたずまいにしてくれます。この冬は、美しいキャメルベージュを生かし、ワントーンにまとめて着こなすのが素敵。
【16】黒コート×黒ニット×ネイビーパンツ
ボートネックの黒ニットに、ベーシックな黒のリバーシブルシェアリングコートを合わせた、デニムカジュアル。写真のように表革面を表に着ればシャープな表情に。起毛面を表にすれば、こなれ感のあるラグジュアリーアウターに。
【17】ベージュカーディガン×ダークブラウンニット×黒レザースカート
ソフトな羊革のレザータイトスカートに、マットなフラノ生地のロングブーツを合わせた、レザーの質感MIXが楽しめるコーディネートです。ダークブラウンでシャープにまとめたインナーに、グレージュのロングカーディガンが自然体のこなれ感を与えて。
【18】白ニット×キャメルスカート
コットンリブの深Vニットにロングのプリーツスカートを合わせ、ショートブーツを合わせたいい女ベーシックコーディネート。主役は部分的にプリーツを入れたボリュームあるスカート。こっくりとしたマスタードイエローはどんな色とも相性抜群です。靴とロングスカートの隙間が、靴と同系色の透け感のあるタイツやストッキングでつなぐとうまくいきます。
【19】ネイビージャケット×黒ニット×黒パンツ
ゴールドボタンが象徴的な、正統派のネイビージャケットに、細身のパンツを合わせ、大胆なバックルベルトと足首見せで抜け感を出したスタイリング。主役のジャケットは、仕立てのよさが伝わってくるウールフラノのダブルブレスト。ジャケットの金ボタンとリンクするゴールドジュエリーをちりばめて、華やかさをアップさせて着るのがコツです。
【20】パープルジャケット×グレーTシャツ×黒スカート
バランスよく見せる長め丈のボルドー色ジャケットと、コンサバにならない、上質な黒のレーススカートを組み合わせたスタイリング。甘さのあるレーススカートは、長め丈のテーラードジャケットできりっと着るのが新鮮。ボルドーと黒という色合わせも、新しい気分を引き出してくれます。
【2019年】30代・40代におすすめの秋服おしゃれファッションコーデ
【1】キャメルカーディガン×キャメルニット×キャメルパンツ
カシミヤのリッチ感を見事に表現するのが、今シーズンの旬カラー=キャラメルベージュ。黒やネイビーなどとのメリハリ配色もいいけれど、ほかの色をいっさい加えず、キャラメルで一体化すれば、さらにラグジュアリーなムードで満たされます。仕上げはモダンなシルバージュエリーをきりっと加えること。甘さがあっても、これで老けない!ぼやけない!ミラノマダム流のテクニックです。
【2】グレーコート×グレーニット×グレーパンツ
都会のビルを連想させる知的でクールな霜降りグレーのセットアップは、触れてみるとソフトで温かいウールカシミヤのジャージー素材。一見、3点とも同じ生地のセットアップに見えるけれど、ジャケットとパンツは縮絨(しゅくじゅう)をかけてしっかり、インのニットはふんわり…と着心地を重視した異なる仕上がりに。今年らしいオーバーサイズを、ゆったり余裕で着こなしたい。
【3】グレーシャツ×グレースカート
ジル サンダー+の美学が詰まったシャツとプリーツスカートを合わせた、シンプルを極めた着こなし。日本製の上質なウールフランネル素材をセットアップにすることで、上品でありながら、モードが香るベーシックが完成します。
【4】黒ジャケット×黒ニット×グレーパンツ
光沢のあるレザーで、黒でも異なる質感を重ねた上半身と、グレーパンツという装いに、ベルト使いがポイントでトラッドなムードが漂う、ボルドーのブーツを合わせた最旬コーデ。ブーツの色を黒から変えるだけで、9分丈ワイドパンツの着こなしが、今の気分にブラッシュアップ。このブーツなら、ヒョウ柄バッグなど茶系のバッグが合わせやすいのも利点。
【5】黒ライダースジャケット×白ニット×柄スカート
美脚効果の高いロングブーツを、ミディ丈のタイトスカートでバランスアップさせたコーディネートです。INのニットはシンプルに、ティファニーの大胆デザインのジュエリーで華やかさを盛り上げた、ライダース×タイトスカートの組み合わせ。アーモンドトウのひざ下丈ブーツは、合わせる服を選ばない万能アイテム。黒のサイドテープがアクセントになった、ツイードスカートに合わせて、ハンサムな女性像を目指して。
【6】ベージュコート×黒ワンピース
ハリのあるゴム引きコットン「マッキントッシュ・クロス」仕立ての細身トレンチは、前を開けて着ても端正な雰囲気。歩くたびにのぞくレオパード柄が、シンプルエレガントなワンピースを表情豊かに彩って。
【7】ライトグレーカーディガン×グレーワンピース
フワフワとした羊のファーで襟元をたっぷりと覆ったボリュームあるカーディガンは、体にフィットするミディ丈のニットワンピース&ブーツと合わせ、全体をワントーンの縦長シルエットにまとめて。いつものコートが重い、と感じた日は、ロングカーディガンでフェミニンなカジュアルを。
【8】ネイビーシャツ×ネイビースカート
ロング丈のプリーツスカートや小ぶりのショルダーバッグ、袖がバルーン状になったコンパクトトップスなど、シンプルながらどれも旬なデザインソースが取り入れられた着こなしにチャンキーヒールのパンプスを合わせた、王道のエレガンス・コーデ最新版がこちら。
トッズのチャンキーヒールパンプスは、キャサリン妃も愛用する人気モデル。スエード素材の深みのあるボトルグリーンが季節感を演出。ネイビーとのダークトーン配色が、フェミニンな着こなしをきりりと引き締めて。
【9】グレーコート×スカーフ
ネイビーのスカーフを首元に巻いた、青系×グレーという相性のいい色合わせのスタイリング。
驚くほど軽くしなやかで、むだを省いたデザインのコートは、上質シンプルを極めたダブルフェースカシミヤのよさが堪能できる一着。縫い目を極力目立たせない繊細な手仕事は、エルメスならではのマジックのよう。グレーでまとえば上品な女らしさも際立って。
【10】パープルニット×グレースカート
なめらかなメルトンウールが美しいAラインシルエットを描くスカートを主役に、パープルの薄手タートルネックニットを合わせた、小粋なコーディネート。旬色パープルのカシミヤシルクニットに、意外性のあるライトグリーンのバッグを合わせて鮮度アップ。
【11】カーキブラウス×グレースカート
なめらかなウールのシャツとクラシカルなプリーツスカートで好感度の高い、上品なトラッドを楽しんで。バッグとロングブーツは艶のある端正な小物でそろえて、シックに。
【12】ベージュコート×ネイビーブラウス×ブラウンスカート
シックな辛口配色、ベルトバッグや型押しロングブーツの迫力で、シルクブラウスとひざ下丈スカートの着こなしをキレよく。
主役のひざ下丈トレンチコートは、バーバリーの歴史的なトレンチのディテールを踏襲しつつ、肩にきちんと収まるセットインスリーブで、すっきりとした印象に。
【13】キャメルジレ×白ブラウス×キャメルスカート
極上のカシミヤをメランジ調に編み上げたミラノリブのスカートに、同素材のジレを合わせた、白~キャメルのグラデーション・カジュアル。
スカートはボディラインを拾いにくい、しっかりとした質感なので、体にフィットするストレートシルエットでも安心。キャメルのロングブーツやバッグ、ベルトでレザーのナチュラルな質感が楽しめ、やわらかな雰囲気を演出できます。
【14】黒ブルゾン×黒ニット×グレーツイードスカート
ロングのふんわりスカートにショートブーツを合わせた、フェミニンなコーディネート。主役のスカートは両サイドに深いタックの入ったボリュームあるAラインを選択。表面に凹凸のあるモノトーンツイードに、すそのフリンジが可憐な雰囲気を演出しています。このスカートのボリュームシルエットを生かすなら、トップスはコンパクトが条件。ショート丈のレザーブルゾンで、かっこよくてかわいい女を目指して!
【15】黒ブラウス×ベージュスカート
この2着があればいい女に見せられる「ボウタイ×端正プリーツスカート」の組み合わせ。トップスから小物まで、すべて黒で統一。このカラーリングが、カーキがかったふんわりスカートのベージュを、シックに大人っぽく引き立てます。足元はブーティ風のブーツで繊細に。
【16】グリーンニット×グリーンスカート
爽やかなグリーンのワントーンコーディネートに、洗練されたキャメルのロングブーツが今どきの存在感を与える着こなし。ミディ丈のスカートが増えた今、中途半端に脚がのぞくミドルブーツより、ロングブーツを合わせるほうがエレガントです。
【17】黒ブラウス×レッドパンツ
ほんのりと肌が透ける軽やかブラックブラウスと、遠目にも着映えるハイウエストパンツ。鮮やかな朱色のパンツは、着こなしに変化と大人のムードを加えてくれる、この秋重宝するアイテムです。しなやかなシルクの黒ブラウスとなら、強くなりすぎず、辛口なエレガンスが生まれます。
【18】ピンクブラウス×ライトグレーパンツ
艶のあるワイドパンツとブラウスという、理想的な組み合わせ。こんな鮮やか色のブラウスも派手に見せず、あくまで上品でチャーミングな印象に仕上げるのも、グレーの実力。バッグで色をリフレインしたなら、靴は黒で引き締めるバランスが大人流です。
【19】ブラウントップス×グレーパンツ
今季注目のこっくりとしたブラウンは、濃いめグレーと好相性。コットンシルクでやわらかな雰囲気が宿るブラウンのトップスで、辛口なグレーのパンツに、理想的なこなれ感を加えて。J.M.WESTONのグレーのローファーは、グレーパンツに合わせるとこんなにもリッチに決まります。
【20】ブラウンニット×イエローパンツ
スローンのシルク素材の艶ありニットに、彩度の高い軽やかなイエローの足首見せパンツという好バランスで、ミラネーゼをイメージしたコーディネート。ビターブラウン×イエローの配色が、大人の女性を活動的でいきいきとした雰囲気に見せてくれます。