トレンドになっているワントーンの着こなし。女性らしくソフトな印象をもたらすグレーをワントーンで仕上げるコーディネートを、ぜひマスターしたいところです。

おしゃれ上手なセレブたちのSNAPを参考にして、すっきりスマートな着こなしをつくり上げてみましょう。

都会的な洗練ムードを表現できてリッチさ抜群!「グレーワントーン」スタイル4選

■1:端正なツイードの霜降りグレーがもたらすのは理想とする上品フェミニン

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タートルニットの黒をリピートしたタイツ×ブーティでスマートな印象に仕上げています。

パリのファッションウィークでSNAPされたオリビア・パレルモのコーディネートです。

シャツとスカートを合わせて着ているかのようなツイードのワンピースを着用していました。

素材がツイードで表情がある生地感なので、フラットに見えず温もりのある質感がおしゃれっぽさを表現できます。しかも全身なので、リッチなムード満点です。

きっちりそのまま着るのでなく、インに黒タートルを入れて、襟や袖元からラフにのぞかせたアレンジもこなれた印象を高めています。

■2:さまざまなグレーをリズミカルに重ねると、切れのいい引き締め効果に

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たいていパンプスには黒を合わせてしまいがちですが、おしゃれなカリーヌはライトグレーをセレクト。足元に淡グレーを差すと軽快さが一気に盛り上がって。

「ハーパース・バザー」のグローバル・ファッション・ディレクターを務める、カリーヌ・ロワトフェルド。
ジャケット風に軽く羽織れる薄手のコートを、細身のセンタープレスパンツにコーディネートしていました。

顔周りが明るく見えるよう、インナーにはパンツよりワントーン明るいグレーを、パンツの丈は足首がちらっとのぞくくらいで、細い部分を強調しています。

こんなワントーンながら微妙に色をずらすと、統一感はキープしながらも、引き締まって見えます。

■3:迫力あるオールインワンなら簡単にワンランク上の辛口モードが実現

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オールインワンと同系色のスネーク柄のフラット靴を投入。切れのいいニュアンスになってこなれた印象がアップ。

モナコ・シャルレーヌ妃は177cmと高身長で、ファッションセンス抜群の姿がいつも目撃されています。
この日はお気に入りブランド、ジョルジオ・アルマーニのファッションショーへ。

胸元がきれいに開いたオールインワンは、とろみ素材で落ち感がよく、チャコールグレーがセンスのいい雰囲気を漂わせています。

ゆるっとしたサイズで、ウエストもやや腰位置に落として着ているので、今どきのムードに。縦のIラインを生み、すらりと見えるのに効果的です。

■4:異素材ミックスなら表情豊かに大人のクラスカジュアルをアップデート

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Tストラップのシューズは、足元を華奢に見せてくれます。シルバーグリッターなので、華やいだムードも十分。

アクティブなデニムカジュアルでN.Y.のホテルに現われた女優のサラ・ジェシカ・パーカー。

細身の体型を生かせるクロップド丈&スキニータイプのグレーデニムに、トップグレーのシャツを合わせて、スタイリッシュに。

シャツに光沢があり、デニムはマットの質感と、上下を異素材でコーディネートしているので、フラットに見えず奥行きのある印象に仕上がります。

光沢のあるシャツはシルバーのようなので、モードな雰囲気でこなれて見えます。


グレーワントーンの着こなしは、オール黒よりまろやかで優しいフェミニンさをもたらします。

縦のIラインをつくり上げてすらりと見せたり、異素材との合わせで奥行きのあるおしゃれを楽しんだりとスタイリッシュなムード満点です。

ぜひ、SNAPをお手本にして、これからのスタイリングに反映させてください。

この記事の執筆者
美しいものこそ贅沢。新しい時代のラグジュアリー・ファッションマガジン『Precious』の編集部アカウントです。雑誌制作の過程で見つけた美しいもの、楽しいことをご紹介します。
PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
佐野有紀