2019年春にデビューした「CAGIANA(カジーナ)」のルーツは、意外なことに家づくりにある。靴と建築。一見、関連性を持たぬ2つは、人の身体の根本に大きく関わる共通点がある。同ブランドを手掛けるのは“住む人の身体に快適さをもたらす家づくり”をコンセプトに掲げる「ネイブレイン」。優れたデザイン性と機能性を兼ねた住環境を提供する、愛知県岡崎市の住宅メーカーだ。「CAGIANA」の靴もまた、快適な身体の必要性から始まったものづくりだ。
住宅メーカーが手がけるシューズブランド「CAGIANA」
「ネイブレイン」CEOの山本直人氏がスポーツシューズの機能性、ファッションブランドの靴のデザイン性を兼ね備えた紳士靴に、オーダーですら出合えていない現状を鑑み、国内有数の靴の街である神戸でそれらの要望に応えるために誕生したのが「CAGIANA」だ。
オンラインでは希望のモデルをオーダーしたあと、「オンライン簡単足測定システム」によりシューフィッターが正確に足を解析。シューズの仕立てには通常3カ月以上かかるが、最短2〜3週間に短縮している。
100%植物タンニンによりなめされた環境にやさしい高級なカーフ革を使い、職人がパティーヌ技法で染色。唯一無二の色彩を生み出す。
和紙布とウレタンのカップインソールによる柔らかな履き心地と、軽量で疲れにくい高性能素材のビブラム社モアフレックスソールを採用し、履き心地にも充分な配慮をしている。
ビジネススタイルにも、カジュアルスタイルにもマッチする別注モデル
松屋銀座で行われるPOP-UP STOREでは、別注2モデルをはじめとする新12モデルを含む全15モデルの注文販売を展開。
別注モデルのひとつ「SINONOME - 東雲 -」はクラシカルで端正な顔立ちの内羽根のクォーターブローグ。スーツスタイルにも馴染みやすく、カジュアルスタイルの足元には品を添える。ベロ内側は伸縮性があり、紐なしの状態でもスリッポンのように履ける。
よりカジュアルな印象のダブルモンクの別注モデル「SOKO - 霜降 -」。ジャケパンスタイルだけでなく、デニムやチノパンといったカジュアルアイテムとの相性も良く、幅広いスタイルに活躍する。伸縮性のあるストラップ部分で着脱も容易だ。
もちろん会場ではシューフィッターが足の測定とシューフィッティングを行い、最適な靴を案内する。サイズ幅に限度がないため、女性向けの小さいサイズも仕立てが可能だ。パティーヌ仕上げによるカラーオーダーもあり、好みの色をオーダーできるのも魅力だ(※製品は2020年1月上旬頃のお渡し予定)。さらに、足測定の無料サービス・オーダー靴を注文すると、シューキーパーが贈られる。
理想のデザインとフィッティングを持つシューズと出合うため、ぜひ会場に足を運んでほしい。
「CAGIANA 松屋銀座POP-UP STORE」
- CAGIANA
- 会期/2019年10月23日(水)〜11月5日(火)
会場/松屋銀座 5F
- TEXT :
- 津島千佳 ライター・エディター