英国の老舗アイテムで、新しい着こなしに!
ピッティ・ウォモや、世界から注目を集めるクラシックなスタイルの洒落者たちを取材すると、往年の男らしさに回帰した着こなしが目立ってきている。
ゆったりとしたシルエットのコートをはじめ、ヴィンテージファブリックを使ったビスポークスーツ、腰回りに余裕のあるベルトレスパンツなどの登場によって、いわば男くさいアイテムとコーデが復権したのである。
そんな傾向が強く表れた今季は、伝統的な英国ブランドが展開する「骨太なアイテム」が、着こなしのポイントをつくる。
たとえば、男心をくすぐる垂れた襟を持つジョン スメドレーのニットポロにビスポークスーツをはおる。ベルトレスのパンツには、アルバート サーストンのクラシックなブレイシーズを飾り、足元には、カラフルなデザインを得意とするパンセレラの鮮やかなソックスを合わせる。これらのコーデが、古臭いと思われがちだったアイテムを新鮮に蘇らせるのである。
ラフなジャケパンのVゾーンには
あえてのヴィンテージ風ネクタイで
ボタンは上まで留めてきちんと着るのが正解!
どことなく、古さの残るコーディネートに見えそうだが、実はそうではない。世界有数のバイヤーやサルトなど、ファッションプロたちも、クラシックを新しく解釈した着こなしを楽しみ、それが一気に浸透しているのである。「温故知新」と簡単にはかたづけられない、新たなダンディズム漂うスタイルが、また新鮮なのである。
※価格はすべて税抜です。※価格は2016年秋号掲載時の情報です。
- TEXT :
- 矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
- BY :
- MEN’S Precious2016年秋号 紳士の心を昂ぶらせる「英国名品」のすべてより
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- クレジット :
- 撮影/戸田嘉昭・唐澤光也・小池紀行(パイルドライバー/静物) スタイリスト/武内雅英(code) 文/矢部克已