老舗から個性的な専門店まで、東京のおすすめ文房具店5店
文房具店でペンやノートを探していると、時間が経つのを忘れてしまいます。定番商品はもちろん、新製品をチェックしたり、一生使い続けたい文具との出会ったりすると、本当にうれしいものです。
本記事は、老舗個性的なお店まで、今、東京で行っておきたい文房具店5店を選んでみました。
■1:「書くって、たのしい。」オリジナルのノートやペンがそろった「カキモリ」(東京都台東区)
都営浅草線「蔵前」駅から徒歩8分。江戸の下町の面影がふと垣間見える場所に「カキモリ」はあります。「書くことは、毎日をちょっとあたたかくすること」。こう伝えるウェブサイトでのご挨拶も、文字は万年筆で書かれています。
自分のために、大切な誰かのために、世界にたった一冊だけのノート
カキモリでは、表紙や中に使う紙を選んで、世界に一冊だけのリングノートを作ることができます。
サイズはB5、B6のタテ/ヨコの計4種類。表紙、裏表紙は、さまざまな素材や色、60種類以上の中から選べます。中に使う紙は、万年筆に会う紙、ノートに合う紙、鉛筆に向いている紙、写真やカードを貼るのに適した紙など、30種類以上があります。
ノートを使い終えたら、中紙を交換して、また使い続けることもできます。
下町に息づく職人技を残していく
「たのしく書くお手伝いをしながら、東京の下町に息づく職人芸をずっとずっと残してゆくのも、カキモリの大切な仕事」。
カキモリは職人の技が生み出した、素敵な文房具と出会えるお店。周辺の散策マップもあります。
オリジナルのボールペン、顔料インク、ノートPAD、楽しい文具がいっぱい
リングノートのほかにも、万年筆のインクをいれて使うことができる、オリジナルのローラーボールペン、そのペンにぴったりで、発色が楽しく、乾くと水にもにじまないオリジナルの顔料インク、ノートPAD、上製本ノート、レターセット、ドイツのラウシャ村で1日に数本しか作ることができないガラスペンなど、さまざまなオリジナル文具が用意されています。
問い合わせ先
- カキモリ
- 営業時間/11:00〜19:00(オーダーノート最終受付19:00)
- 定休日/月曜日(祝日の際は営業 翌日火曜日振替休み)
- TEL:050-1744-8546
- 住所/東京都台東区三筋1-6-2
■2:文具を愛する人のための、雑貨セレクトショップ「山田文具店」(東京都三鷹市)
山田文具店は、東京・三鷹に2008年7月にオープンした「文具を愛する人のための、雑貨セレクトショップ」です。
コンセプトは、「どこか懐かして味のある、そんなストーリーを持つ文具たち」。ロングセラー商品といわれる、コンセプトや歴史がしっかりしている文房具や、国籍や年代にとらわれないずっと愛され続ける文具たちが並んでいます。
文具をモチーフにしたかわいいグッズもたくさん!
子供の頃使っていた文房具や、はじめて見るはずなのになぜか懐かしい文具たちが集まっている同店では、様々な文房具はもちろん、文房具をモチーフにしたかわいいグッズも扱っています。
山田文具店は、ちょっと懐かしい、そして、やさしい文具店です。
「中央・総武線」「取扱注意」「折曲厳禁」見ているだけで楽しいマスキングテープ
今、大ブームのマスキングテープ。山田文房店には、いろいろな種類のテープがあります。注目はお店がある「三鷹」の駅名もある「中央・総武線路線図マスキングテープ」。約20cmで全駅名を見ることができます。
また、宅配便の荷物に貼られているような「ミニ注意テープ」も大人気だとか。他にもユニークで、楽しいマスキングテープはもちろん、愛着を持って長く使いたい文房具がたくさん揃っています。
問い合わせ先
- 山田文具店
- 営業時間/平日11:00〜19:00 土日祝11::00〜20:00
- 定休日/不定休
- TEL:0422-38-8689
- 住所/東京都三鷹市下連雀3-38-4 三鷹産業プラザ1階
■3:東京・南青山にある万年筆・筆記具の専門店「書斎館」(東京都港区)
東京・南青山、人気の骨董通りを一本奥に入った道沿いに、万年筆と筆記具の専門店「書斎館」はあります。お店にはテラスとカフェもあり、都心とは思えない静かな空間です。
世界各国の代表的なペン・ブランドから、選りすぐりの製品をセレクトしたペン・ブティック
書斎館では数多く並ぶ万年筆のなかから、ぴったりの1本を選ぶことができるように、専門スタッフが丁寧にサポートしています。納得いくまで、大理石のカウンターでゆっくり試書きができるのもうれしいですね。
小さな図書館のようなカフェスペース
ゆったりとした空間の中で、コーヒーやティーブレイクを楽しみながら寛ぐことができるカフェスペース。
調度品は、映画『プリティーウーマン』の舞台となったアメリカの「ウェルシャーホテル」の椅子と、ニューヨーク近代美術館永久保存モデルのテーブルが設えられています。
さらにオリジナルの白磁の珈琲碗、お茶碗、シュガーポット、スプーン等は陶芸作家の手によるもの。お水のグラスは大正時代から昭和初めのアンティークです。
書斎館のカフェスペースで、こだわりの珈琲と田園調布「ティージュ」の紅茶、生ジュースなどをいただいてみませんか?
オリジナルの万年筆、鍵型ボールペン、ペンケースも
世界各国の選りすぐりの万年筆やボールペンに加えて、書斎館にはオリジナル商品もあります。その代表の万年筆「myth ミス」は、一生付き合っていきたいと思わせてくれる万年筆。
また、オリジナルの鍵型ボールペンやペンケース、オリジナルインク、さらにはポストカードや手漉きの紙を使ったレターセットなどもあります。
問い合わせ先
- 書斎館
- 営業時間/11:00〜20:00
- 定休日/水曜日
- TEL:03-3400-3377
- 住所/東京都港区南青山5-13-11 パンセビル1階
■4:1904(明治37)年創業、文房具と言えばココ!「銀座 伊東屋」(東京都中央区)
銀座を歩けば、必ず目にする赤いクリップ。1904(明治37)年、「STATIONERY」の文字を看板に掲げて創業した伊東屋は、以来ずっと銀座の地に店を構えています。いつの時代でも「一歩先の新しい価値」を伝える文房具の専門店です。
「モノを買う店舗」から、さまざまな体験のできる「過ごせる店舗」へ
2015年6月にリニューアルし、生まれ変わった「G.Itoya」。“「モノを買う店舗」から、さまざまな体験のできる「過ごせる店舗」”がコンセプトです。
いいアイディアがひらめき、良い考えがまとまり、誰かに伝えることができる。そのために必要な道具、空間、時間、技術、そしての行動の源となるエネルギーを手にすることができる場所です。
新本店「G.Itoya」と大人の隠れ家をテーマにした「K.Itoya」
銀座 伊東屋は、新本店「G.Itoya」と大人の隠れ家をテーマにした「K.Itoya」の2つからなります。
K.Itoyaには筆記具やノートなどのいつもの文房具のほか、画材、地球儀がそろっています。
G.Itoyaはシーズンごとに変わるウィンドウディスプレイも楽しみです。この2つの伊東屋で、そろわない文房具はない、と言っても良いでしょう。
あなたらしく、ここちよく。「カラーチャート」
「あなたらしく、ここちよく」をコンセプトに、目指したのは「ひとりひとりの個性になじみ、その人らしさを彩ること」。
豊富なカラー展開と日常の中で心地よく使えるマテリアルで、ペンケース、名刺入れ、バッグなどが展開されています。
移動に欠かせない機能を追求したツール「コントレイル」
旅行や出張、通勤や通学、カフェなど、場所を移りながらクリエイション活動を行う環境が整っている昨今。これらのアクティビティの中で使いたいのは、移動時に欠かせない機能を有したツールです。
「コントレイル」は、軽快に行動するための機能に特化したツールを発信し、クリエイション活動を心地よくサポートしてくれます。
仕事や趣味に日々多忙なビジネスパーソン向けの「ロメオ」
「ロメオ」は1914(大正3)年に発売した、伊東屋オリジナルROMEO万年筆の歴史を受け継いで、2009年に新しいオリジナルブランドとして復刻したブランド。
こだわり派のビジネスパーソンにふさわしい見た目と、実用性を兼ね備えた製品作りには定評があります。
デスクワークスタンダードシリーズ「ヘルベチカ」
スタイリッシュなデザインと、機能性を追求した、デスクワークスタンダードシリーズ「ヘルベチカ」。
ヘルベチカとは、1957年にスイスのマックス・ミーディンガーによって発案されたローマ字書体の名称で、現代においてもNo.1の普及率を誇る書体です。
ヘルベチカ書体のような、シンプルで飽きのこないデザインは、世代・性別を問わず人気を集めています。
文字を読むためになくてはならないレンズ「ベンチマーク」
厳しく品質管理を行った国内製造の高品質レンズを、おしゃれな見た目とお手頃な価格で提供しているのが、伊東屋オリジナルブランドの「ベンチマーク」です。「新聞や雑誌を読むための大きなレンズが欲しい」という声を活かし、従来のポケットレンズの10倍近い大きさの「新聞レンズ」を、このベンチマークブランドで制作。年配の方へのギフトとしても、大変喜ばれるアイテムです。
毎日心地よく使える文房具「伊東屋」
日々の生活に欠かせない文房具は、過度に飾らず、シンプルで使いやすいものを選びたいもの。伊東屋オリジナルブランド「伊東屋」の文房具は、毎日の生活を豊かにしてくれるものばかり。ギフト選びに困った際にも、非常に頼れるお店です。
問い合わせ先
- 銀座 伊東屋(G.Itoya/K.Itoya)
- 営業時間/G.Itoya:<月~土>10:00~20:00、<日・祝>10:00~19:00、 12F Cafeのみ 22:00まで(Lo.21:00)/K.Itoya:<月~土> 10:00~20:00、<日・祝> 10:00~19:00
- 定休日/無休
- TEL:03-3561-8311、G.Itoya 12F CAFE Style:03-3567-1108
- 住所/東京都中央区銀座2-7-15
■5:「つながる くらしと しごと」をテーマにした住宅街のユニークな文具店「つくし文具店」(東京都国分寺市)
「つながる くらしと しごと」をテーマにした住宅街にある文具店。
オリジナル文具のほか、店主知人のデザイナーの手がけた文具の販売や、文具・デザインについてみんなで考える場、文具をテーマにした展覧会、ワークショップの開催などを行っています。
店の空間とグラフィック、そしてオリジナル文具のデザインは、世界から注目を集めるデザインユニット「ドリルデザイン」が手がけています。
大きな黒板のある約3坪のお店は、家でも会社でもない、大人が寄り道したくなるコミュニティスペースとして、全国から文具やデザインに関心のある人が集まり、学べる教室のような場所になっています。
身近なことから考え、動いていく「ちいさなデザイン教室」
1カ月に1回、つくし文具店に集まって、デザイン周辺の話をしながら、くらしの中でデザインを使ってできることを模索する「ちいさなデザイン教室」。
月1回程度の授業の参加や日直(つくし文具店の店番)をすることで、店の運営のこと、文具のことなどを実践的に学び、いろんな人と話をして、あらたな刺激を得る場となっています。
大げさではない、身近にある小さなことから考え、動いていく教室が「ちいさなデザイン教室」です。
コンセプトやカタチの面白さより、熟考された誠実さが追求された、つくし文具店オリジナルの文具
つくし文具店オリジナルの文具には、わかりやすいシリーズコンセプトは存在しません。その理由は、何年も同じデザインでつくり、使い続けるには「コンセプトやカタチの面白さより、熟考された誠実さが求められる」と考えられているから。
つくし文具店オリジナルの文具は、道具としての機能的な新しい工夫を考え出し、それを適した素材と形に落とし込み、大げさな装飾は加えずにつくられています。
派手さよりも、使うとその工夫がだんだん判るような文具を、ぜひ手に取って使ってみてください。
問い合わせ先
- つくし文具店
- 営業時間/12:00~17:00
- 定休日/火曜日
- TEL:042-537-7123
- 住所/東京都国分寺市西町2-21-7
こだわりの文房具を手に入れよう
今回は、オリジナルのノートやペンがそろう「カキモリ」(東京都台東区)、文具を愛する人のための、雑貨セレクトショップ「山田文具店」(東京都三鷹市)、東京・南青山にある万年筆・筆記具の専門店「書斎館」(東京都港区)、1904(明治37)年創業の老舗「銀座 伊東屋」(東京都中央区)、「つながる くらしと しごと」をテーマにした住宅街のユニークな文具店「つくし文具店」(東京都国分寺市)をご紹介しました。
長く使い続けたいステキな文具と出会ったときは、それを使ったときの自分を想像するだけで心が躍ります。ぜひ、こだわりの文房具を探しに出かけてみてください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部