キメが荒れて化粧水すら入っていかない、炎症による赤みが消えない、使い慣れた美容液がしみる…。それは、極端な乾燥でバリア機能が崩壊、もしくは代謝が鈍っているのが原因。賢者たちは「肌の不調をまるで“季節の風物詩”のように軽く考えていると、老化が加速する悪しきスパイラルに陥ります」と断言。そこで賢者たちは緊急事態にはどんなアイテムを使っているのか、教えてもらいました。

バリアの決壊を感じたら、すっぽり包み込む簡潔ケアに切り替える

シャネル ラ クレーム ドゥース 50g ¥18,000

丈夫だけが取り柄の肌だったのに、 こんなにも脆もろく頼りない肌になってしまうなんて若いころには想像もしませんでした。バリアの弱体化は 年々深刻になり、外からのちょっとした刺激で頬の赤みやプツプツ、肌が クシュッとしぼんで見えるほどの部分 乾燥まで現れるようになりました。

しかし今、そんな状態に陥ってもアタフタせずに済むのは、シャネル『ラ クレーム ドゥース』が控えているから。肌がムズムズ「今にもバリアが決壊しそう!」と察知したら、登板中の美容液、オイル、クリームの3選手を下げて、化粧水の あとこのクリームだけで肌を「すっぽりくるむ」簡潔なケアにシフト。 固めのテクスチャーを手で温めながら、ていねいに隙なくバリアを手づくりする感覚で。イラついていた肌が穏やかに鎮まるのにさほど時間は要しません。本調子と実感できるのは私の場合、1週間くらいでしょうか。シンプルなルックスと癒しの香りで、もはやお守りのような存在。 (文・松澤章子さん)

トラブルの元凶を優しく除去する養生アイテムの筆頭

資生堂インターナショナル クレ・ド・ポー ボーテ クレームデマキアント 125g ¥6,000

もともとアトピー肌で油断するとステロイドのお世話になるしかない虚弱肌。以前はよく皮膚炎をこじらせていたものでした。それが今では優秀化粧品のおかげで、長時間のフライトでも乾燥知らずのタフさです。

それでも、たとえ肌が不安定になっても本格トラブルに悪化させない、養生アイテムは常備。審査基準は、ともかくバリアが弱った肌に「浸みない」ことです。肌が元気なときはうれしい高浸透アイテムも「浸みる」のでしばらくは使用中止。化粧水やみずみずしい美容液はもちろん、フェースオイルなども避けています。

養生アイテムの筆頭は、バリア層を守り補ってくれるクレンジング。その代表が『クレ・ド・ポー ボーテ クレームデマキアント』です。肌の上でとろけながら浸透しすぎず、バリアもしっかり守りつつ、汚れを優しく落とす頼もしさ。もう何年もひどいトラブルに合わずにすんでいるのが、なによりも確かな実力の証です。(文・近藤須雅子さん)

不調肌には「原点回帰」。世界中で愛される名品は、肌をけっして裏切らない

シスレー エコロジカル コムパウンド 60㎖ ¥14,500、125㎖ ¥23,500

若いころと比べれば、ストレスに打たれ強くなったせいか、肌が大きく崩れる心配もなくなりましたが、それでも木々が芽吹く季節になると、思い出したかのように肌が悲鳴をあげることがあります。まるで自然界が目覚める、その力に翻弄されるかのように吹き出物やくすみなど、滞っていたものがあふれ出てくるのです。

実はそんなときこそ、スキンケアは「原点回帰」。そう、信じています。ベーシック&シンプルなお手入れによって肌本来の力が覚醒、より強靭に復活することができるからです。私にとってのそれは「シスレー」の『エコロジカル コムパウンド』。厳選された植物のパワーを閉じ込めたリッチなミルクは、世界中で愛され続ける名品中の名品。乾きが気になるところにたっぷり重ねるだけで、肌は見違えるように息を吹き返してきます。30代で経験したひどい肌荒れから救ってくれたのも『エコロジカル コムパウンド』。私にとってメディスンコスメのような存在なのです。(文・安倍佐和子さん)

鉄壁の肌に整えてからハリを生む集中ケアを。W使いで難を乗り切る

ゲラン スーパーティップス ミッドナイト シークレット 15㎖ ¥4,500

年齢を重ねると皮膚が薄くなったり、ホルモンバランスの乱れが原因で肌が突然変化し、敏感に傾いたり…。思いがけず、肌トラブルに見舞われることが増えてきます。赤みが出たり、肌がしぼんでメークノリが悪くなれば気持ちまで沈みますから、緊急事態に対処してくれる「救済コスメ」を常備するのは大人の嗜み。

私の場合は、「ゲラン」のミニサイズコスメ『スーパーティップス』シリーズの『SOS クリーム』と『ミッドナイト シークレット』があると安心。『SOS クリーム』は肌がムズムズして赤みが出たときに愛用。1週間~10日ほどで使いきりますが、そのころには肌は落ち着き、赤み色ムラがキレイに消え、丈夫な土台に整います。次に集中ケア『ミッドナイト シークレット』の出番。これが肌を若返らせる起爆剤になり、肌はピンとしたハリを取り戻し絶好調へと変わっていく――。だから、この2品は私のマストアイテムなのです。(談・野毛まゆりさん)

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Precious.jp編集部 
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『Precious6月号』小学館、2017年 / 2017.10.30 更新
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クレジット :
撮影/戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー) 取材・文/荒川千佳子 構成/五十嵐享子(Precious)