ラグジュアリーホテルの激戦区、インドネシアのバリ島。今、その戦い(!?)は南部ビーチリゾートから、山間部の芸術の村ウブドへと、シフトしているようです。ここ数年、新たなる傑作ホテルが続々とお目見えしているのですが、やはりその頂点を極めるのは、こちらのマンダパ・ア・リッツ・カールトン・リザーブでしょう。リッツ・カールトンの中でもワンランク上、世界で3軒しかない「リザーブ」を冠するひとつです。
アユン川が走るピースな渓谷に広がる夢のような空間
場所は、絶景で知られるアマンダリやフォーシーズンズの近く。蛇行するアユン川を見守るように、渓谷一帯にリゾートが広がっています。「マンダパ」とはサンスクリット語で「寺院」を意味するのですが、谷の麓から丘の上のメイン棟を見上げると、ライステラスの先に、ヤシなどの熱帯の樹木に包まれた壮麗な寺院がそびえているようす。それはまるで、平和なキングダムのような光景なのです。
客室は、高台から丘を見下ろすスイート(100平方メートル以上)と、一軒家スタイルのヴィラ(430平方メートル以上)が、60室。どちらのタイプもナチュラルな建材を使い、バリ島の伝統的な建築様式を踏襲したデザインです。
(スイートルーム 7,200,000 1泊 / IDR~、マンダパ・プール・ヴィラ 59,200,000 1泊 / IDR 1泊~)
憧れはアユン川のせせらぎが響くリバーフロント・プールヴィラ!
羨望のお部屋は、アユン川がすぐそばに迫るリバーフロント・プールヴィラ!
昔ながらの狭い割門を抜けるのですが、通常はカンヌキ+鍵というホテルが多い中、こちらはオートロックです。フランジパニの花が咲く庭に配された飛び石を進むと、独立型のリビングと、プライベートプール、ベッド&バスルームのメイン棟が配置されています。
リビングは窓ガラスをすべて開くと、アユン川のせせらぎに包まれるオープンな造り。風や緑の自然を感じながらも、Wi-Fiやオーディオセットなどを整えた快適仕様です。プライベートプールではアユン川の流れや、伝統的なヴィラの佇まいを見上げたり、ぷかりと浮かんで空を眺めたり……。プールサイドのビーチベッドやリビング、メイン棟のデイベッドなど、お昼寝に心地いい場所も随所にちりばめられています。
バスルームの優雅な造りに、女心が満たされる
メインのベッドルームは、落着きのあるダークな色調です。地元アーティストによる極彩色の作品が、絶妙なアクセントになっています。そしてバスルームの優雅なこと! バスタブは籐で側面が編み込まれ、揺り籠のよう。広いスペースに背中合わせのダブルシンク、その中央にメイク用のテーブルも置かれています。メイクテーブルの上に飾られた、夜に薫る純白のスダットマラムの花も、気持ちを和らげてくれます。トイレは自動開閉するウォシュレット。ウブドの自然を感じながら、最新の装備が整えられています。ちなみに、「パティ」というバトラーが24時間ケアを行い、その中には日本人のスタッフも。
リバーフロント・プールヴィラのベッドルームから見ると、デイベッドの先にプライベートプールが配置されています。プールの端からはアユン川が見下ろせます。
名物の朝食から始める、気持ちのいい渓谷の一日
ダイニングも素晴らしく、朝の「サワーテラス」は、一日のはじまりに最高のシチュエーション。フォアグラを乗せたココットと、シナモンスティックから煙が立ち上ったままサーブされるフレンチトースト、そしてエッグベネディクトは、名物朝食です。
【こんな人にオススメ!】
ウブドの絶景を満喫できる、伝統様式の優雅なヴィラに泊まりたい
■マンダパ・ア・リッツ・カールトン・リザーブ
Jalan Kedewatan, Banjar Kedewatan,バリ, 80571 インドネシア
問い合わせ先
- ザ・リッツ・カールトン東京予約センター TEL:0120-853201
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- TEXT :
- 古関千恵子さん ビーチライター
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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