シニヨンとは、いわゆる「お団子ヘア」のこと。昔ながらのまとめ髪のひとつでもあるので、普通に髪をまとめてシニヨンをつくるだけだと、少し古い印象を与えてしまう場合も。

この問題を解決してくれるのが、MINX銀座五丁目店の副店長・トップデザイナーの河野沙耶佳さん。今回、河野さんが教えてくれるのは、面長を柔らかい印象に見せてくれるシニヨンの方法です。

「顔が縦長で老け見えしやすかったり、他の顔型よりきちんとした印象が強い面長さんは、まとめ髪にラフな抜け感をつくることが大切です。それには、全体にニュアンスが出るように、髪全体にスタイリング剤をなじませておくことと、ざっくりとした毛束感を残すことが重要。これが全体に抜け感をつくってくれます」(河野さん)

さらなる若見えポイントは、後頭部の髪をざっくり引き出して高さを出すことと、シニヨンの位置を耳の高さにすること。

「後頭部に高さを出すと上品な印象になりますが、ざっくりとした毛束感があればカジュアルさもプラスできます。また、低い位置でシニヨンを作ると、老け見えしがちなので要注意。少し高めの位置でつくることで、全体がリフトアップして見えますよ」(河野さん)

ラフな毛束感が、上品シニヨンに抜け感をプラス。トップに高さを出せば上品&カジュアルに

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

日比志保さん(47歳/マナー講師)のHAIR CHART

  1. やわらかさ(柔→硬)★
  2. ボリューム(少→多)★★
  3. 髪の太さ(細→太)★
  4. うるおい(乾→潤)★★
  5. 白髪の量(多→少)★★★★

河野さんが提案するのは、ラフでカジュアルな印象のシニヨンアレンジ。

「シニヨンは、一度ヘアゴムで毛束を輪っか状にしてから、さらに上下に分けてピンで留めていくと作りやすいと思います。簡単にザクザクとした毛束感が生まれるので、カジュアルでラフな印象に仕上がりますよ」(河野さん)

アレンジ前
アレンジ前

■1:髪全体にバームをもみこむ

固めのバームを手のひらにのばし、全体にもみこむ。
固めのバームを手のひらにのばし、全体にもみこむ。

■2:耳の高さで結ぶ

耳の高さで髪をまとめてゴムで結ぶ。襟足はタイトになるように意識して。
耳の高さで髪をまとめてゴムで結ぶ。襟足はタイトになるように意識して。

■3:毛束を輪っか状に結び、上下に分ける

さらにもうひと結びする際、毛先を抜かず毛束を輪っか状にする。輪っかは上下に分けておく。
さらにもうひと結びする際、毛先を抜かず毛束を輪っか状にする。輪っかは上下に分けておく。

■4:ピンで留めてシニヨンをつくる

上下に分けた輪っかを、ゴムが隠れるようにピンで留めていく。少量の毛束を、ゴムの結びめの根元に押し込むようにピンを隠しながら留めて。
上下に分けた輪っかを、ゴムが隠れるようにピンで留めていく。少量の毛束を、ゴムの結びめの根元に押し込むようにピンを隠しながら留めて。

■5:後頭部の毛束を引き出す

シニヨンの根元を押さえながら、後頭部に高さが出るように毛束を引き出す。
シニヨンの根元を押さえながら、後頭部に高さが出るように毛束を引き出す。

「今のファッショントレンドはカジュアルなので、どんなスタイルにも抜け感が必須。そんなラフな雰囲気も、ざっくりとしたシニヨンならつくりやすいはず。流行の首元がつまった服にもぴったりです」(河野さん)

MINX銀座五丁目店 副店長/トップデザイナー・河野沙耶佳さん。ボクササイズやウェイクボードなど、体を動かすことが好きな河野さん。「今年の夏はウェイクボードに行ったので、日焼けで肌がボロボロに。秋冬は乾燥対策を強化しています!」
MINX銀座五丁目店 副店長/トップデザイナー・河野沙耶佳さん。ボクササイズやウェイクボードなど、体を動かすことが好きな河野さん。「今年の夏はウェイクボードに行ったので、日焼けで肌がボロボロに。秋冬は乾燥対策を強化しています!」

問い合わせ先

MINX銀座五丁目店
住所/東京都中央区銀座5-7-6 I live4F
TEL:03-3572-8700
営業時間:月・水・木・金11:00~21:00 土10:00~20:00 日10:00~19:00
定休日:火曜 ※火曜祝日の場合は11:00~21:00

デザイナーズホテルを思わせるアート&ハイセンスな心地いい空間。トレンド×カジュアルなニュアンスのあるスタイルを提案する。
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
横山翔平〈t.cube〉
EDIT&WRITING :
山本二季
DIRECTION :
青木 笑