2019年のラグジュアリーマガジン『Precious(プレシャス)』読者アンケート調査にて、各号の「好きなコーディネート」1位に選ばれたスタイリングをまとめて振り返ります。
1月号の1位は…
グレージュコートにファー&プリントスカーフをミックスした、おしゃれ上級者スタイル
読者からは「色合わせがいい」「上品なのに新鮮」「ファーがすてき」との声が寄せられました。上品さの中に、鮮やかな青をアクセントに添えた、そのバランスの良さが評価されていました。
顔周りのリッチなファーが大人の女性の表情を美しく際立たせ、そこにスカーフをミックスすることで、高低差がつき躍動感が。その代わりに、全身のシルエットはコート×タイトワンピースですっきりと見せています。
2月号の1位は…
2月号の1位は同率で2つのコーディネートが選ばれました。
エリザベス アンド ジェームスのコート×インコテックスのパンツ
「上品で明るい人に見える」「軽やかな女性に見られそう」「かっこいいのに優しげ」と、その軽快感への評価が高かったコーディネートが2月号の1位に!
素材やトーンが異なるグレーを重ね合わせたところに、一枚仕立ての水色のコートがフレッシュな印象をもたらしてくれます。足首をほんの少しだけ見せているのも、洗練な装いに見える秘訣です。
アンノウンのライトグレーコート×クルチアーニの白ニット×インコテックスのパンツ
「コートがすっきりしている」「バランスがいい」「バッグの外しが素敵」「上品でシンプル」と、カジュアルさと上品さ、スタイルアップのすべてを叶えたバランスで高評価、2月号の人気1位を獲得したコーディネートです。
J.M.WESTONのローファーでメンズっぽさを、手元にはかごバッグでこなれ感を加えつつ、顔映りのいい白のタートルニットとパールジュエリーで顔周りを明るく見せるという、なんとも絶妙なバランスで仕上げられたコーディネートです。それでいてスタイルアップして見えるのだから、ぜひ真似してみたい!
3月号の1位は…
ミントグリーンの清涼感を際立たせる、黒の効果的な使い方に高い支持!
ジャクリーン・ケネディをイメージしたというパンツスタイルが、堂々の1位を獲得。読者より「シンプルだけどおしゃれ」「すぐマネできそう」「すっきりしている」「色合わせがいい」などの評価が寄せられ、再現性の高さとシンプルさが3月号の人気ランキング1位となった理由のよう。
ミントグリーンのパンツは、裾に向かって細めに絞ったラインが美脚と評判の、ドゥロワーのオリジナル。シャープなルックスのルブタンのフラットシューズが、歩きやすさと足首魅せを両立しているところも、スタイルよく見せたい女性にとっては、外せないポイントだったようです。
4月号の1位は…
タンクワンピースに身を包み、ネイビーがもつノーブルな魅力を堪能
4月号の1位は、ぺセリコのワンピースを主役にした、マリン感がたっぷり漂うスタイリング。「色合わせがいい」「バッグと靴が印象的に効いている」「かっこいい!」と、絶賛の嵐でした。
ワンピースのミニマルで全身がほっそり見えるシルエットに、マリンな靴とバッグ…特にジミー チュウのシャープなフラット靴も「ありそうでない、欲しい」と人気が集まった様子でした。
5月号の1位は…
5月号では、3つのコーディネートが同率1位に選ばれました。
仕草まで優雅に見せる、ラルフ ローレン コレクションの白シャツ×プリーツスカート
読者アンケートでは「やわらかい雰囲気が優美」「シンプルでかっこいい」「エレガントで美しい」といった声が見られた、ラルフ ローレン コレクションのコーディネート。
白シャツはとろみのあるシルクで、襟先の長いロングカラーがエレガントな雰囲気。そこに、ひざ下丈のプリーツスカートやモダンなデザインのパールジュエリーを合わせ、軽快な印象に見せています。シルク素材を使った女らしいモノトーンスタイルの、最新正解例と言えそうです。
白のTシャツ×ロングのチュールスカートを、スニーカーで外したリッチカジュアル
「すっきりしていて爽やか」「大人っぽいのにかわいさもある」「カジュアルなのにエレガント」という理由で5月号の1位に選出された、白Tシャツ×チュールスカートのコーディネート。
チュールスカートは、たっぷりギャザーを寄せた4枚重ねの高級感ある仕上がり。白のTシャツやフラットシューズで着こなすことで、ヘルシーな色香と優雅さ、モード感、多彩な魅力が香り立ちます。
スニーカーとレザー小物をリンクさせつつ、パ―ルで上品さも忘れないなど、リッチ感とカジュアル感が上手にMIXされたスタイリングです。
Yシルエットが優美!バルーンスリーブの白シャツ×細身パンツ
「華やか!上品!」「シャツのボリューム感が素敵」「モノトーンのパンツスタイルなのに華やか」「色合わせが好き」と、パンツを使った華やかさに支持が集まったコーディネート。
それ一枚で気品さえ漂う、たっぷりとしたバルーンスリーブの白シャツに、ボトムは黒の細身パンツですっきりと。そこにポインテッドトウのフラット靴を合わせ、足元には抜け感を演出。上半身に存在感をもってくる「Yシルエット」の成功実例と言えそうです。TASAKIの華奢で丸みのあるジュエリーも、モノトーンコーデを女性らしく見せるポイントに。
6月号の1位は…
モード靴を合わせたらワントーンの着こなしがこのうえなくフレッシュに
「色合わせがかっこいい」「上品でさわやか」「ブルーのグラデーションって珍しいけど、実は真似できそうだとわかった」と人気を集め、見事、6月号の1位に輝いたスタイリング。
こちらのスタイリングは、スタイリスト大西真理子さんが担当。「足元に、適度なカジュアル感と女らしさを。それだけでパンツスタイルのおしゃれ感が高まります」と語っている通り、9分丈ストレートパンツは足元にカジュアルセンスを加えることで、理想的なバランスが実現します。
歩きやすそうな太ヒールのサンダルは、ジャンヴィト ロッシのもの。トム ウッドのネックレス3本重ねも胸元に立体感を生み、清涼感のある印象をさらに後押ししています。
7月号の1位は…
千鳥格子のパンツセットアップ×バニティバッグでレディな雰囲気のⅠシルエットコーデ
「シンプル、かっこいい、色合わせがいい、新鮮、きちんと感が素敵。軽やか。華麗!」など、さまざまな賛美の声が寄せられて堂々一位となったのが、こちらのスタイリング。
アシンメトリーになったトップスも、セットアップなら取り入れやすい!ということなのでしょうか? サングラスやハンディバッグ、モダンなパールなど、モノトーンの服をキャンバスに見立て、小粋な小物がトッピングされているおしゃれさに心が動かされた読者が多かった様子です。
8月号の1位は…
リネンスカートを主役にした、リラックス・スカートコーディネート
「色合わせが品がよくて、絶対してみたくなるコーディネート」「スタイルがよく見えそう」「大人かわいい」といった意見が集中、8月号の栄えある1位に選ばれたスタイリング。
ラップ風のデザインや、大きめな共布リボンがフェミニンな印象をもたらすスカートに、コンパクトなトップスを合わせた「着やせして見える」コーディネート。共布のベルトが、気になるウエストのもたつきを上手にカバーして、目立たなくさせてくれます。
ライトグレー× カーキの奥行きのあるニュアンス配色を活かす、ナチュラルカラーの小物合わせも、おしゃれ上級者の雰囲気が漂い、高評価に。
9月号の1位は…
シルク、カシミヤ、アルパカなどの素材を重ねた「グレーグラデ」パンツスタイル
「グレーグラデーション、大好きです」「優しい雰囲気が素敵」「素材合わせがおしゃれ」といった反響で9月号の人気No.1となったスタイリング。
透け感のあるシルクブラウス、温もり漂うアルパカ混のパンツに、ふんわりとしたカシミヤのストールを重ねて。さらにシルバージュエリーの光を加えたら、ハッとするほど印象的に。同系色こそ、明らかに素材が異なるものを組み合わせることで、奥行き感の品の良さが生まれる好例です。
10月号の1位は…
タートルニット×ロングスカートの黒のワントーンコーデ
「シルエットが美しい」「バランスがいい」「スタイルよく見えそう!」「シンプルでバランスがいい」と、とにかくスタイルよく見えそうというポイントで、絶大な票を集めたのがこちらのスタイリング。
すっかりスタンダードなアイテムとなった、ひざを覆うミディ丈のスカート。短すぎてもダメ、長すぎても重すぎる…クラシカルな女らしさを感じさせるこの絶妙な丈があってこそ、旬の着こなしが成立します。そして足元は、華奢なパンプスではなく、ブーツをセレクト! トップスとのボリューム感、甘さと辛さ…程よいバランスのさじ加減が洗練へと導きます。
この着こなしに人気が集中したのは、極シンプルなカシミヤシルクのタートルニットを、ボトムにINし、3連の大ぶりなビジューで視線を上に、スカートの縦長ラインを生かしているバランスのよさがスタイルよく見えるため。久しぶりで着こなし方がわからない…という声も出ているロングブーツも、このバランスなら美しく着こなすことができそうです!
11月号の1位は…
タートルニット×ミディ丈のスカート×ロングブーツ×ショルダーバッグという黄金方程式
「シンプルで真似しやすい」「色合わせが素敵。特にニットの色が素敵」「白のボトムなら何でも合いそう」といった声が寄せられ、11月号で最も人気を集めたスタイリングがこちら。
ロングコートやミディスカートなど、ともすれば重心が下がりがちな難しい丈のアイテムを、すっきりバランスよく着こなすために必要不可欠な「ロングブーツ」を主役にした装いです。
ロングブーツの着こなしを成功へと導く第一条件は、端正なフォルム&シックカラーを選ぶこと。これによって、コートやスカートのベストパートナーとなり、長く愛用することがきます。
こちらのスタイリングは、ミディ丈のAラインスカートに、人気再燃中の端正なフォルム&ナチュラルな艶が美しい乗馬ブーツを合わせた装い。こっくりとしたコニャック色が、秋のトラッドスタイルに奥行きをもたらしています。
12月号の1位は…
12月号の1位は、同率で2つのコーディネートが選ばれました。
黒スティックパンツ×スモーキングジャケットで、女らしさの香る辛口クールに
「ネックレスがすてき」「すっきりシンプルでかっこいい」「スタイルがよく見える」と、大好評だったこちらのコーディネートが12月号の1位。黒で固めた中での効果的なジュエリー使いが人気を集めたようです。
半袖クルーニットにジャケットをさらりと肩がけし、露出した肌に加えたジュエリーが女らしさを際立たせています。手首、足首の効果的な肌見せが、マスキュリンなジャケットをエレガントに和らげています。
黒タートル×黒スティックで作る縦ラインがボリュームコートを軽やかに
こちらも、12月号の同率1位。アンケートでは、「シンプルでかっこいい」「色合わせがいい」「ファー付きコートがすてき」との声が。
黒タートル×黒スティックで強調した縦ラインが、袖口にたっぷりとファーをあしらったエレガントなコートを辛口に魅せています。かっこいい冬の装いです。
以上、2019年のラグジュアリーマガジン『Precious(プレシャス)』、読者が選ぶ「好きなコーディネート」ランキング1位に輝いた全16コーデをご紹介しました。