目黒といえばお花見や秋の「さんま祭り」など、季節のイベントを思い浮かべる人も多いはず。目黒川が桜色に染まる春はじめ、散策のシーズンには少し足を伸ばして、周辺の名店でこだわりの美味を楽しんでみませんか？
この記事で取り上げるのは、目黒周辺の「そば」の名店。プレステージなレストランの予約を得意とする『一休.comレストラン』および、東京＆首都圏の女性に向けたWebメディア『OZmall』内で口コミ高評価のお店と、料理人の顔が見えるグルメ・レストランサイト『ヒトサラ』でシェフがオススメするお店の中から、目黒周辺のそば屋・計5軒を厳選しています。
散策のひと休みに、つるつる清涼感のある「そば」をすすり、来る爽やかな季節に思いを馳せましょう。
【目次】
ランチが人気
【1】蕎麦懐石 義｜目黒・恵比寿
１軒目にご紹介する「蕎麦懐石 義」は、あの「賛否両論」で料理長を務めた齋藤義展さんによる、新感覚の蕎麦割烹。店が入るビルはスタイリッシュで蕎麦屋をイメージさせず、知らなければ通り過ぎてしまうかもしれません。
地下への階段を下りると広がるのは、白木のカウンターを中心とした、清々しい和モダンの空間。エントランス側が吹き抜けで店頭もガラス張りになっているため、地下にありながらも、明るい自然光に満ちています。奥には天井一面に竹をあしらった、和の風情あふれる個室の用意も。
メディアなどでも目にする機会の多い、”予約の取れない”人気の和食店「賛否両論」。賛否イズムを継承しつつ、同店では齋藤さん独自の感性を加えて、新感覚の蕎麦コースを展開。氏はニューヨークの三ツ星和食店に修業したことがあり、料理にはその時の経験を反映した、海外テイストが生かされています。
コースが基本ですが、主役はあくまで〆の「蕎麦」。コースの一品一品は蕎麦をおいしくいただくために構成されており、クライマックスに登場する蕎麦が、食後に鮮烈な印象を残します。「海老のすり流し蕎麦」や「トリュフ蕎麦」など、オリジナルの創作蕎麦も見逃せません。
おすすめはランチプラン「【ランチおまかせコース】揚げ物、新蕎麦、5種から選べる水菓子など全6品 3,800円」。ある日の一例として、先付「胡麻豆腐 車海老のせ 桜ジュレ」、揚げ物「春キャベツの薩摩揚げ、たらの芽天ぷら」、お椀「蟹新丈 若竹煮のお椀」、向付「本日の三種 たけのこ醤油」、おしのぎ「手打ちそば 二種の蕎麦つゆ」、選べる水菓子（好みの一品を選択）「蕎麦コーヒーアイス／抹茶ブリュレ／わらび餅／大葉シャーベット／桜粒あん豆腐」。
問い合わせ先
- 蕎麦懐石 義
- 営業時間／12:00～14:00、18:00～24:00 日／12:00～14:00、16:30～22:30
予算／ランチ 4,000円～4,999円 、 ディナー 6,000円～7,999円
席数／19席（個室1室）、カウンター7席 テーブル2名掛（1席）テーブル4名掛（1席）個室6名掛（1席）
喫煙可否／全面禁煙
TEL／03-6303-1105
住所／東京都目黒区三田2-3-20 peerless B1F
深夜まで営業している蕎麦屋・居酒屋
【1】なゝ樹 中目黒店｜中目黒
中目黒駅から徒歩2分、「なゝ樹 中目黒店」。こちらは恵比寿の老舗蕎麦屋による鶏専門の焼肉店で、「戸隠蕎麦」が看板メニューのひとつとなっています。
店舗のデザインは外観・内装ともスタイリッシュで、一見すると蕎麦の店と思えないほど。テーブル席やカウンターのほか、奥には居心地の良い個室も完備されており、和モダンの落ち着いた雰囲気の中、明け方５時まで語らいを楽しめます。
メイン料理は、いわば鶏肉に特化した焼肉。焼鳥とは一味違う鶏焼きを、焼肉店に似た、セルフスタイルで楽しめます。
そして鶏焼きと並ぶもうひとつの看板メニューが、老舗に受け継がれる「戸隠蕎麦」。「戸隠蕎麦」とは長野県戸隠山麓に位置する旧戸隠村発祥の蕎麦で、岩手県の「わんこ蕎麦」、島根県の「出雲蕎麦」とともに、日本三大蕎麦の一つに数えられています。
お蕎麦はコースの〆として組み込まれているのはもちろん、アラカルトでのオーダーも可能。たとえば「とろろ蕎麦」「月見蕎麦」「わさび菜蕎麦」「天ぷら蕎麦」 など、ざる・かけともに、豊富なラインナップとなっています。
おすすめはディナープラン「【なゝ樹鶏焼きAコース】鶏焼き8種や戸隠蕎麦など 3,558円」。構成の一例として、「季節食材の前菜」、「サラダ」、「鶏焼き8種類 朝引きささ身・地鶏もも・極上白レバー・朝取れホルモン（こころ／こころ残り）・ハラミのタレ焼き・希少部位（ソリレス／フリソデ）」、「季節野菜と豆腐の揚げ出し」、「焼野菜の盛合せ」、「信州戸隠蕎麦」。
問い合わせ先
- なゝ樹 中目黒店
- 営業時間／11:00～5:00
定休日／なし
予算／ディナー 5,000円～5,999円
席数／62席（完全個室5室）
喫煙可否／全面禁煙
TEL／03-3712-7700
住所／東京都目黒区上目黒1-3-16 ナカメ108 1F
【2】鶏焼と蕎麦 なゝ樹 NANAKI｜恵比寿
恵比寿駅より徒歩2分「鶏焼と蕎麦 なゝ樹 NANAKI」は、恵比寿で長く愛される老舗のお蕎麦屋さん。先に紹介した「なゝ樹 中目黒店」の本店にあたる店舗で、現在はスタイリッシュな和モダン空間にリニューアル。他店舗と同じく、鶏焼きと蕎麦を楽しめる店に業態を変え、明け方５時まで、くつろぎの場を提供してくれます。
中目黒店同様、焼肉のようなセルフスタイルで、厳選肉を使った「鶏焼き」を楽しめます。〆にいただきたいのが、職人手打ちによる、老舗伝統のお蕎麦。コシのある蕎麦からほんのり薫る独特の甘味が、長い宵を優しく締めくくってくれます。
おすすめはディナープラン「【ＯＺ限定★3278円】乾杯スパークリング付き！ブランド鶏などの厳選鶏を網焼きと創業40年の伝統の蕎麦を堪能全5皿コース 3278円」。構成の一例として、前菜「蕎麦屋の合鴨ロース煮・白とうもろこし・順菜と夏野菜のお浸し」、鶏焼き11種類「ささ身・朝引き鶏ホルモン（極上 白レバー／こころ／こころ残り）・地鶏もも３種類食べ比べ（名古屋コーチン／京紅地鶏／阿波尾鶏）・ハラミのタレ焼き・希少部位（ソリレス／フリソデ）・つくね」、小鉢「季節野菜と豆腐の揚げ出し」、「焼野菜盛合せ」、「信州戸隠蕎麦」。乾杯スパークリングの特典付き。
問い合わせ先
- 鶏焼と蕎麦 なゝ樹 NANAKI
- 営業時間／17:00～5:00
定休日／無休
予算／ディナー 4,000円～4,999円
席数／60席
TEL／03-6455-1455 ※予約はインターネットのみで受付
住所／東京都渋谷区恵比寿西１-13-2 サンキビル 1F
鶏焼と蕎麦 なゝ樹 NANAKI の詳細・Web予約はこちら ＞＞
その他、おすすめのお店
【1】翁｜恵比寿
白く滑らかな肌合いが美しい、伝統の「更科蕎麦」。更科を味わうなら、恵比寿駅ほど近くの蕎麦会席「翁」がおすすめ。ミシュランの星を獲得し続ける、足を伸ばして訪れたい名店です。
地下への階段を下りると、そこは一転して、静寂の和の世界。石畳の先に現れる木の扉は喧騒を寄せ付けず、訪れる者を異空間に誘います。
店内は土壁や木など、温もりある風合いが基調。居心地の良い雰囲気の中、腰を落ち着けて、ゆったり食事を楽しめます。
こちらでいただけるのは、〆の蕎麦に向かいバランスよく組み立てられた、季節の会席料理。料理の進み具合に合わせて蕎麦が打たれ、白く美しくのど越しの良い「更科蕎麦」が、コースを爽やかに締めくくります。
江戸伝統の「更科」に加え、ちょっと変わり種な「トリュフ蕎麦」なども人気。トリュフの豊かな香りに魅了され、リピーター続出の逸品です。
おすすめはディナープラン「【ショートコース】翁の雰囲気を気軽に愉しみたい方へ 全8品（リクエスト予約） 12,000円」。ある日の一例として、「お通し 白菜の南蛮酢漬け」、「前菜の盛り合わせ（6～8品ほど）」、「鬼もずく酢」、「平目のお造り」、「フカヒレの天ぷら」、「芋茎のお浸し（定番）」、「揚げだし湯葉」、「お蕎麦」。
問い合わせ先
- 翁
- 営業時間／18:00～22:30（L.O.）
定休日／日・祝（年始休み有り）
予算／ディナー 20,000円～
席数／30席（個室3室）
喫煙可否／分煙
TEL／03-3477-2648
住所／東京都渋谷区恵比寿西1-3-10 ファイブアネックス B1F
【2】蕎麦割烹 倉田｜武蔵小山
目黒不動尊を中心に、ゆっくり周辺散策を楽しみたい…そんな一日の締め括りにおすすめしたいのが、武蔵小山の和食店「蕎麦割烹 倉田」。ミシュランガイドでビブグルマンを獲得した経験もある、実力派のお店です。
引き戸を開けると迎えてくれるのは、割烹らしい白木のカウンター。カウンター越しに交わす店主との会話も楽しく、一人で訪れても和気あいあいとした時間を過ごせます。店内奥のテーブル席は、仕切りを利用し半個室風にすることも可能。家族での食事や接待など、和みを演出したい場面にぴったりです。
店主が料理人を目指すきっかけとなったのが、高校生の時、街の小さな定食屋さんで食べた、一杯の親子丼。以来、人を感動させられる料理を目指して、日本料理の名店に修行。ここ武蔵小山に自身の店を開店し、納得のいく料理を追求し続けています。食材なども自ら市場へ足を運び、自らの目で厳選。手間暇掛けた調理で、素材の味を引き出します。
たとえば毎朝目利きする旬魚は、鮮度を感じられる「お寿司」に仕立てて。また、肉を使った料理のおすすめは「和牛サーロイン炙り」。炙った旨味たっぷりの和牛を自家製ドレッシングが引き立てる、必食の人気メニューです。
そして〆に欠かせないのが、「会津のかおり」という品種を甘皮ごと挽きぐるみにした、こだわりのお蕎麦。蕎麦というと「二八」や「十割」が一般的ですが、こちらでは「外・八厘（そと・はちりん）」という独自の割合を採用。試行錯誤の末に行き着いたという、喉ごし・味ともに最高の一品です。
また酒粕からつくるアイスなど、デザートも一切の手抜きなし。散策の足を伸ばしてじっくり楽しんでほしい、珠玉の1軒です。
問い合わせ先
- 蕎麦割烹 倉田
- 営業時間／17:30～0:00 土日祝／11:30～14:00、17:30～0:00
定休日／月曜日 ※定休日が祝日の場合は営業、翌火曜日が休み
予算／ランチ 1,100円、ディナー 7,500円
席数／40人(宴会・パーティー時着席:40人)
TEL／03-5773-1268
住所／東京都品川区小山3-2-18
※本記事で紹介したプランの価格はすべて税込です。
※本記事は2020年3月31日（火）時点での情報をもとに作成しています。コロナ禍の影響により、営業日時や定休日などに変更がある場合があります。
- TEXT ：
- Precious.jp編集部
