今やファッショニスタの相棒ともいえる「デニム」は、オシャレの定番アイテムとして支持されているツールのひとつですが、スタイリッシュに着るのは意外と難しかったりしませんか? 一歩間違えばダサくもなりがちなその理由には、サイズ感、シルエット、絶妙な丈感、色選びなど、全体のバランスを左右する重要なポイントが複数存在します。今回は「これさえ意識すればオシャレに格上げることのできる!」デニムの着こなしテクニックを、洗練されたオシャレに身を包む、ミラノやニューヨークのマダムの着こなしから紐解きます。
「ジャストくるぶし丈」「ジャケット合わせ」「パンチの効いた小物使い」で、デニムのおしゃれは格上げされます
まずは、デニムonデニム、さらにウエストにもデニム…という、オールデニムで身を包んだオシャレマダムをご紹介します。彼女の着こなしの決め手は、同じデニムでも変化を楽しむことのできる「絶妙なグラデーション」にありました。さらには、デニムをリュクスに格上げるボリュームネックレスや、シックにまとめるモノトーンの靴&バッグ選びなど、すべて計算された熟練の技。カジュアルの定番であるデニムスタイルを見事にお出かけ着へとアップデートした真似すべきスタイリングといえます。
デニムをオシャレ着にアップデートするなら、デザインジャケットを合わせるのが正解。彼女のように、ダブルジップを利用してモードな肌見せを意識すると、より一層ファッショナブルにグレードアップします。小物はブラック一色でまとめて大人っぽくシックにまとめて。デニム丈は、オリビア・パレルモも注目する、今年人気絶頂の「ジャストくるぶし」が鉄則です!
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次に、ペールトーンのジャケットで見事なアレンジに成功したオシャレマダムを選出。きちんと感もありつつ女性らしいしなやかさもある、上級者ならではの色選びは参考にしたいポイントです。メタリックなバッグと、オールブラックで統一した小物で絶妙なメリハリを与えた、オンシーンで取り入れたいスタイリングです。
ラフな印象を与える少しゆとりのあるボーイフレンドデニムをオンモードに格上げしたのは、ピンヒールと上質レザーのバッグの存在でした。シンプルなのにオシャレ、それを叶える最大のポイントは大きすぎず小さすぎない、そのサイズ感のアジャストが左右します。自分に似合う黄金バランスを研究して、デニムに白シャツという王道のスタイルを自分らしくアップデートしましょう!
辛口なロック風味の小物使いで個性的にアレンジしたオシャレマダムをキャッチ。ベーシックなアイテムを主役にしたスタイルこそ、独自のセンスで色付けるテクニックは彼女をお手本に! 足元にはカーヴィーなブーティーをセットして、女性らしさも匂わせて。
トレンドを意識するなら、脚長効果も期待できるくるぶし丈のワイドデニムをジャストウエストではきたいもの。シャツ選びも、今年は若干ゆとりのある袖サイズを意識して、くしゅっとラフに絞ってスリーブコンシャスなシルエットを楽しんで。シンプルなシャツでもアレンジ次第で今年っぽさの出るスタイルは今すぐ取り入れましょう。
30代、40代の大人女性がデイリーに最も取り入れやすいのは、今年らしいワイドデニムにブラウスを合わせた、シンプルなスタイリングです。こちらのマダムのように、小ぶりなネックレスやブレスレットを重ね付けて、大人の余裕を漂わせて。
ブラックのスキニーパンツにジャケット、というミニマルかつマニッシュなスタイルに定評のあるエマニュエル・アルトが珍しく見せた、カジュアルなデニムスタイルをキャッチ。フランス映画に出てきそうな、絶妙にこなれたスタイリングは流石です。足元にはヒールパンプスをセットし、フレンチシックを体現する彼女らしい大人のデニムスタイルを披露しました。
スキニーデニムをはくときは、エレガントにまとまりすぎないのが鉄則です。ヌードカラーのパンプスを合わせつつも、ミリタリー風味のジャケットを合わせるなど、コンサバティブに陥らないようにギャップを狙って。
最上級オシャレをいくのは、ブラウスの下からうっすらと透ける、下着をもファッションの一部に仕立てた上級者コーディネート。ヴィンテージ風のデニムをレディーに仕立てたのは、女性らしさが際立つブラウスとラウンドカットのブーティの存在でした。キャッツアイフレームのサングラスと、小ぶりなバックパックでモダンさも意識した究極のデニムonデニムスタイルです。
以上、海外のストリートで見つけたオシャレなファッショニスタが溺愛する「デニムスタイル」を厳選してお届けしました。熟練のマダムたちが実践する、サイズ感、シルエット、絶妙な丈感、色選びなど、定番を格あげる「コツ」を参考に、今年のデニムスタイルを自分らしくアップデートしましょう!
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 石原あや乃