新型コロナウィルスの影響もあり、取材はさくさくと進むわけではなかった。PCを使った会話も、普段とはちょっと違う雰囲気だ。それでも、ラグビーを愛する者の思いが形になり、思い出深い一冊がであがった。担当したのは対談のパート。引退宣言をしたキンちゃんこと、大野均氏。そしてテレビ番組『ノーサイド・ゲーム』で僕が演じた”アストロズ”の浜畑譲氏。もうひとりは慶應大学で同じラグビー部にいらした先輩の三輪晃久氏の3人だ。とくに浜畑氏との対談は、自分との対談という初体験でもあり、また執筆に挑戦したことも初体験で楽しい経験であった。それぞれに話のメインテーマは違えど、ラグビーを軸に面白い話ができたと思っている。ぜひ手にとってみてほしい。

今回は、インタビューをされる側だけでなく、ムック本の特別編集顧問として企画側にも入らせてもらった。

雑誌が出来上がっていく過程を見させていただけたのはとても貴重な経験になった。

自分で書いたら、止まらなくなり……

人気スタンドオフ同士の会話はかなりマニアック!

 2020年7月16日発売『80min.』Vol.3(小学館刊)より 詳細はhttps://www.shogakukan.co.jp/books/09103749

色々な企画を作りながら、どうやってスポンサーのメリットを構築して、協賛して頂くのかを学ぶことも面白かった。

僕自身は廣瀬俊朗vs 浜畑譲対談を実施。一人二役で取材を進めるのはとてもユニークだったと思う。

実際には、書き始めたら筆が止まらず、おそらく1時間もかからないうちに書き終えた。浜畑GMを立てながら、自分自身の経験も織り交ぜていくことができたので、上手くできたかなと思う。

他には、キンちゃんとの対談も楽しかった。選手時代は、独身寮で隣の部屋だったので、付き合いは多かった。あの頃はよく練習して、よく飲んだ。Off the field のコミュニケーションは本当に濃密で、良い人間関係が自然とできあがった。大好きな仲間と大好きなラグビーをする。仲間のためにカラダを張ることも自然の成り行きだった。我々のファンに対しても良いラグビーを見せられたと思う。

それまで理論的で、どちらかと言えば一歩引いているような自分自身だったのが、理論の上位にあるものを見つけることができた。僕自身が大きく変わったのは、東芝ブレイブルーパスのおかげ。ありがたいなと改めて思う。

 このムック、他にも色々とラグビーそのものやその周りにある面白いもの、ちょっとカッコ良いものが掲載されている。入り口はどこでも良いのだが、ラグビーの文化に触れて頂く機会になれば幸いである。