現在放送中の、尾上松也さん主演ドラマ『さぼリーマン甘太朗』(テレビ東京)。出版社の営業マンで仕事のできる主人公・飴谷甘太朗の秘密の趣味は、「仕事をサボってスイーツを食べること」。毎回、仕事を完璧にこなしてはなんとか時間を工面し、名店のスイーツを食べ歩く甘太朗の姿が描かれます。
ハイスピードカメラを駆使して撮影されるスイーツの映像は、放送中の深夜に見るとダイエット中の女性には目の毒なくらい、たまらなくおいしそうなものばかり。松也さんが毎回体を張っているという、甘太朗が絶品スイーツを口にして白目をむきながら脳内イメージに“トリップ”してしまうという、シュールな描写も話題です。
元々スイーツ男子だったという松也さん、撮影も「食べるシーンが近づいてくるのが、とてもワクワクして楽しみだった」そう。ドラマは間もなく最終回を迎えますが、作中で数々の絶品スイーツを実際に堪能した松也さんに、特に印象的だったものを5つ挙げていただきました。
■1:豆かん(♯3 甘味処 いり江)
豆と寒天に黒みつ(または白みつ)をかけるだけというシンプルな和菓子。「いり江」では、豆は北海道富良野産のものをとろ火でじっくり割れないように煮て、寒天は伊豆神津島産と大島産の天草を7:3の割合で合わせて作るというこだわり。ドラマ内では、“豆かんトライアスロン”として、3店舗の豆かんを1日で甘太朗が食べ歩きました。
「ドラマに出てきたスイーツの中で豆かんがいちばん、何の手も加えていないですよね。豆を煮て、寒天と白みつ黒みつで食べるだけなので。実を言いますと、あまり期待していませんでした(笑)。豆かんがあってもあまり食べようという気持ちにはならないと思っていたのですが、この回で3店舗豆かんの店をまわって。それぞれ全然違うのに、それでいながらどれもおいしい。いくらでも食べられてしまう感じで、和スイーツの深さを知りました。
おいしさという面ではどのスイーツも甲乙つけがたいのですが、印象的でインパクトがあり衝撃を受けたという意味では豆かんが一番でした。
撮影で食べた3店の中だと、どれもおいしかったんですが『入り江』が一番好みでした。食感や味が、豆の煮方や産地などで変わってくると思うのですが、そこはそれぞれの好みだと思います」
問い合わせ先
- 甘味処 いり江 TEL:03-3643-1760
- 住所/東京都江東区門前仲町2-6-6
営業時間/11:00~19:30(L.O.19:00)、土日祝日: 11:00~18:30(L.O.18:00) - 定休日/水曜日(祝日及び1・15・28日はお縁日のため、水曜日も営業)
■2:おはぎ(♯8 タケノとおはぎ)
季節の旬の素材を取り入れて作る変わり種おはぎは、時期によってメニューが変わるのでリピーターも多いそう。ドラマ内でも、通年販売されている「こしあん」「つぶあん」のほか、「ココナッツとレモンピール」「藻塩と八重桜」「ナッツ」「アプリコットとバニラ」「よもぎと抹茶」が紹介されていました。
「おはぎというものの概念が崩れました。おはぎでありながらおはぎの幅を広げている感じで、味も洋菓子なのかと感じるところもあったり、新鮮な味でした。パッケージからお店の感じまでこだわりをもって作ってらっしゃるのが印象的でした。
一箱で7個入っているのですが、甘すぎないので全然食べられてしまいます。それでいて腹持ちはけっこういいです。ボリュームもあって品があって、非常に好印象でした。女性にはすごくオススメのスイーツじゃないでしょうか」
問い合わせ先
- タケノとおはぎ TEL:03-6413-1227
- 住所/東京都世田谷区桜新町1-21-11
- 営業時間/12時~18時(売りきり終了)、月曜・火曜定休
■3:かき氷(♯2 氷屋ぴぃす)
かき氷ブームもあり、夏であれば数時間待ちの行列ができることも珍しくないという人気店。シロップや具材へのこだわりも強く、具材の入荷次第で販売する限定メニューもあるそう。
ドラマでは、おいしいメロンが入荷したとき限定の「プレミアムメロンシャーベット」と、通年商品の「塩キャラメル(ホイップクリームトッピング可)が登場しました。
「予想通りのおいしさでしたね。ドラマの中で取り上げたのはメロンとキャラメルなのですが、撮影の合間にはブルーベリーと抹茶のフレーバーもいただきました。どちらもとてもおいしかったですね。
ですが、食べすぎたので一番キツかったのも『氷屋ぴぃす』です……そういう意味でも印象に残っています(笑)」
問い合わせ先
- 氷屋ぴぃす TEL:非公開
- 住所/東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-9 吉祥寺じぞうびる1階
- 営業時間/火~金13:00~21:00(L.O.20:30)、土日祝日12:00~20:00(L.O.19:30)、月曜 定休日(月曜が祝日の時は営業。その場合翌日火曜が休み)
■4:白玉あんみつ(♯1 甘味処 初音)
あんこと寒天に、赤えんどう豆とカラフルなフルーツと求肥が彩りを添え、そしてもちもちの白玉をトッピングした白玉あんみつ。甘太朗のオススメは「つぶあん」。なぜなら、元々この店の小豆は北海道十勝産の最上級品であることに加えて、つぶあんにはさらにふくよかな“より小豆”と呼ばれる、極上ものが使われているのだそう。
「僕自身がどちらかといいますと和菓子より洋菓子が好きで、和菓子はあまり……だったのですが、本当に初音のあんみつはおいしいです。
王道でありながら非常にマイルドといいますか、伝統の深さを感じられるようなあんみつでした。白みつと黒みつを食べましたが、両方ともおいしいです。豆かんもそうですが、和菓子のほうが一見重そうに見えて、いくらでも食べられますね。あんこも甘すぎないので、みつをかけてもバランスが崩れないんです。白みつはさわやかといいますかさっぱりしている感じで、黒みつのほうが濃厚。そこは好みですね。その日の気分で選びたいです。
最初の撮影が白玉あんみつで、いきなり和菓子に対するイメージががらっと変わりましたね」
問い合わせ先
- 甘味処 初音 TEL:03-3666-3082
- 住所/東京都中央区日本橋人形町1-15-6
- 営業時間/11:00~20:00(L.O.19:30)、日曜・祝日11:00~18:00(L.O.17:30)
■5:パフェ(♯4 果実園リーベル新宿店)
旬のフルーツをふんだんに使ったメニューを、手ごろな価格で提供している人気店。ドラマで登場した桃のパフェのインパクトもかなりのものでしたが、とにかくフルーツの使い方が贅沢で、太っ腹。旬なフルーツをビジュアルも含めて楽しめます。
「店主のフルーツ愛が全面に出ているお店ですね。メニューを見てもそれがよくわかります。店頭で売っているフルーツも一房3万円ほどするぶどうがあったりと、フルーツへのこだわりを感じました。撮影のときも最後に特製ジュースを作ってくださり、とてもおいしかったです。フルーツの使い方も大胆で、とても衝撃的でした。
それと同時に『甘太朗』の撮影の中で一番終わったのが遅くて(笑)。撮影が始まるのも遅かったので、終わったころにはもう日が出てたかなと……それも印象的でした(笑)。
後でスタッフさんとプライベートでも行ったんですよ。そのときはシャインマスカットのショートケーキを買って帰りました。生クリームと一緒に食べてもまったく負けない(フルーツの)主張の強さがすごかったです」
問い合わせ先
- 果実園リーベル新宿店 TEL:03-6276-8065
- 住所/東京都渋谷区代々木2-7-7南新宿277ビルB1
- 営業時間/7:30~23:00 (L.O)22:30
以上、尾上松也さんが撮影時、特に印象的だった和スイーツを5つ挙げていただきました。ドラマを観て、すでにロケ地巡り、甘味巡りをしているファンも多いのでは?
「ドラマでは、モノローグとともに自分の中でいろいろな想像をめぐらせながら甘味を楽しんでいる甘太朗の姿が描かれていますが、彼のように甘味の背景や、味を深く考えながら食べてみるのもいいと思います。お店にたくさん“トリップ”しながら白目をむいている方がいたら楽しいなと思います(笑)」と松也さん。
本作も後半戦に入り、甘太朗が堪能するスイーツが見られるのも、あと数回です。おいしそうなスイーツはもちろん、ストーリーに関しても最終回に向けて期待したいところ。最後に、松也さんからメッセージをいただきました。
「後半に入り、少しずつ甘太朗の人間性が見えてきていますよね。最終回に向けて進むにつれて、さらに甘太朗の核心といいますか新たな一面が見られると思います。それと同時に注目していただきたいのはやはり“トリップ”のシーン(笑)。毎話こだわってやっておりますので、これまでご覧になっているみなさんの期待を裏切らないと確信しています。ぜひ見てください!」
■ドラマ『さぼリーマン甘太朗』(テレビ東京、毎週木曜深夜1時~)
2017年7月~放送中。出版社の営業マン、飴谷甘太朗は仕事を完璧にこなし周囲の信頼も厚い。そんな彼の唯一の秘密、それは「仕事をサボってスイーツを食べること」。今日も彼は外回り営業を手早く終わらせ、甘味の園へと赴いていく。甘太朗が食べ歩く和洋さまざまな絶品スイーツは、どれも実在する店舗のもの。VFXで表現される「スイーツに酔いしれる甘太朗の脳内イメージ」も見どころの、異色スイーツドラマ。
©アビディ井上・萩原天晴/講談社©「さぼリーマン甘太朗」製作委員会
公式サイト
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- Mami Azuma