ファッション賢者が、Preciousアーカイブのなかから厳選! 時代を経ても色あせない「不朽の名品」|パテック フィリップ(Patek Philippe)の『カラトラバ』

創刊以来、Precious に登場した多くの「名品」のなかから、永遠に色あせることのない「名品」とは何か、を改めて、ファッションプロのみなさんが厳選。それぞれの「名品」に対する思い入れやエピソードとともに、お届けします。

大人の女性にふさわしい、メンズライクな潔い佇い。

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機械式時計の最高峰と称される「パテック フィリップ」。『カラトラバ』の名は、12世紀に実在した「カラトラバ騎士団」の紋章に由来する。あらゆるむだを排した究極のデザインは、「機能がデザインを決定する」と謳うたうバウハウス理念に基づき、丸形フェースの原型ともいわれている。一見メンズライクな潔い佇いは、大人の女性にこそふさわしい、ファン垂涎のアイテム。Precious『名品グランプリ』において、この女性向けサイズは、圧倒的な票を集めた。Precious2011年7月号掲載[Precious2020年8月号69ページ]

「名品特集」がスタートしたのは今から16年前の、Precious創刊号から。ファッションプロの方々に推薦していただいた「名品」候補アイテムを、スタッフが実際にお店に出向いてリサーチし、心から納得できたものだけを、「名品」として選定。

商品の歴史やつくり手の思いまでを伝えるこの特集は、当時女性ファッション誌として、画期的なものでした。 試行錯誤の結果、たどり着いたひとつの結論は、「名品」とは、観賞に値する美しさだけでなく、実用性も含めた実力を兼ね備えたアイテム、流行に左右されない不変のアイテム、ということ。

人は「名品」を思うとき、そこに自分の「人生」を重ねるものなのかもしれません。

「パテック フィリップの『カラトラバ』は、ラウンドケースの時計の最も美しい完成形のひとつ。願わくは私の時計人生のゴールに迎えたい時計でもあります。品格と知性を備え、控えめながら確固たる存在感を放つ……『年齢を重ね、自分を高めつつ、これが似合う自分でありたい』と思える時計」(吉川 純『和樂』編集部)


「不朽の名品」で掲載した商品は、過去のPreciousで掲載した記事からの転載なため、現在は買えないものも含まれています。ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

WRITING :
河西真紀
EDIT&WRITING :
兼信実加子、喜多容子(Precious)