ファッション賢者が、Preciousアーカイブのなかから厳選! 時代を経ても色あせない「不朽の名品」|ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)のローファー
創刊以来、Precious に登場した多くの「名品」のなかから、永遠に色あせることのない「名品」とは何か、を改めて、ファッションプロのみなさんが厳選。それぞれの「名品」に対する思い入れやエピソードとともに、お届けします。
「名品特集」がスタートしたのは今から16年前の、Precious創刊号から。ファッションプロの方々に推薦していただいた「名品」候補アイテムを、スタッフが実際にお店に出向いてリサーチし、心から納得できたものだけを、「名品」として選定。
商品の歴史やつくり手の思いまでを伝えるこの特集は、当時女性ファッション誌として、画期的なものでした。 試行錯誤の結果、たどり着いたひとつの結論は、「名品」とは、観賞に値する美しさだけでなく、実用性も含めた実力を兼ね備えたアイテム、流行に左右されない不変のアイテム、ということ。
「長く愛してもらいたい」という、真摯なものづくりの姿勢が伝わる逸品。
「名品特集」には、シャルベやフライといったメンズ由来のシャツブランドや老舗時計ブランドの大ぶり時計も、たびたび登場してきました。
クラフツマンシップにフォーカスし、トラディショナルな「名品」にこだわる姿勢も、シンプルで知的な装いを愛する、Preciousらしさの表れといえるのかもしれません。
「ジェイエムウエストンの黒のリザードローファーは、20代前半、パリに住んでいたときに買って以来愛用している、チープ&シックの象徴的な存在です。いっとき履かなくても、『長く愛してもらいたい』という真摯なものづくりの姿勢が伝わる逸品は、再び登場するチャンスがいくらでもあるものです。現在のファッションの傾向、変わりつつある価値観も含めて、今後も活躍させていきたいと思います」(萩原輝美さん/ファッション・ディレクター)
「不朽の名品」で掲載した商品は、過去のPreciousで掲載した記事からの転載なため、現在は買えないものも含まれています。ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious8月号』小学館、2020年
- WRITING :
- 河西真紀
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子、喜多容子(Precious)