仕事もプライベートも、自分らしくありたい。そんな女性のライフスタイルを一気に格上げしてくれるのがクルマです。助手席専門に甘んじることなく、自分でハンドルを握って、好きなときに好きな場所へ!
そこで、雑誌『Precious』のパートナーメディア『MEN'S Precious』で自動車記事を手がけるエディターの櫻井香さんに、週末が待ち遠しくなるクルマ選びのポイントと、いまおすすめのモデルを解説していただきました。
女性が最も自由になれるドライブの時間
――家にこもりがちだと、気分転換にクルマで出かけたくなります。ところでクルマは小さな軽自動車から大きく背の高いものまでたくさんありますが、今ならどんなタイプが一番楽しいのでしょう?
「それはもう断然、オープンカーでしょう。屋根を開けたときの、風が髪にまとわりつく瞬間、木々の匂い、暮れなずむ空の美しさ……。普通のクルマでは絶対に体験できない特別な時間、名作映画のワンシーンのようなときめきを、オープンカーは叶えてくれます」
――なるほど。あまり街で見かけないのも、他人と被らないという点でうれしいですよね。
「そうですね。そもそもオープンカーは、数あるクルマのバリエーションのなかでもスポーツカーと並び、趣味性の高い乗り物です。単なる移動の道具としてクルマを買うなら、経済的で室内が広く快適なものを選べばいいでしょうが、自分のスタイルを確立しているプレシャス世代の女性には物足りないはず」
オープンカーのメリットを生かして
――趣味性が高い分、不便なところもあるのでしょうか?
「ふたり乗りのオープンカーだと荷物を置く場所が少ないですが、その程度です。最近のモデルは幌がしっかりつくられていて雨漏りの心配は少ないですし、遮音性も高くなっています。一部のモデルでは走りながら幌を開け閉めできるので、急な天候変化で慌てる必要もありません」
――逆にメリットは?
「幌を開けると周りがよく見えて、運転がすごく楽に感じられますよ」
――そういうものなんですか?
「はい。運転中は安全のために前だけでなく、横や斜め、後ろにも目を配る必要があります。ところが屋根を支える4本の柱が邪魔をして、特に後ろ斜め方向が見えにくいときがあるんです」
――確かに! 突然、自転車が横をすり抜けていったり、車線変更しようと思ったら、斜め後ろにクルマが隠れていてびっくりすること、あります。
「交通量が多い都市部では気を使いますよね。その点、オープンカーは幌を開けてしまえばほぼ360度を見渡せます。だから運転に自信がない方でも、リラックスできるんです」
機敏に走れる2人乗りオープンカー
アウディ「TTロードスター」
BMW「Z4」
――気持ちいいうえに運転がしやすいというのは、いいですね。あとは何を選ぶかですが、ダスティン・ホフマンが映画「卒業」で運転していた赤いオープンカーにずっと憧れているんですけど、まだ手に入りますか?
「イタリアのアルファロメオがつくっていた古いモデルですね。数は少ないですが、中古車で手に入れることは可能です。細身で美しく、取り回しもしやすいですが、もっとも新しい年代の中古車でも30年前のものになるので、機械のトラブルが起きることを前提に乗る覚悟が必要。幌の雨漏りにも注意です」
――そうなんですか……。じゃあ憧れはひとまず置いておいて、現実的な選択肢を教えてください。
「二人乗りで十分という方、あるいはすでにクルマをお持ちでセカンドカーが欲しいという方には、BMW「Z4」やアウディ「TTロードスター」をおすすめします。いずれも車体が短く運転は楽ですし、高速道路でも見た目以上に安定感が抜群なので、遠出で不安を感じることはありませんよ」
――どちらも写真で見る限り、若々しい雰囲気ですね。はっきりした色だから、余計そう感じます。
「ただ、内装は黒が基本なので、こだわる方には物足りないかもしれません。あと車体が短いので、身長の高い女性が乗ると余計にクルマが小さく見える恐れがあります」
――周囲から見られることも考慮して、ということですね。
「はい。クルマもファッションの一部ですから、乗ったときのバランスは大事ですよ」
BGMは無用!仲間と一緒に弾けるオープンスポーツカー
アストンマーティン「DBS スーパーレッジェーラヴォランテ」
――ほかにはどんなタイプがありますか?
「『カブリオレ』とか『コンバーチブル』と呼ばれる、4人乗りのタイプがあります。普段はひとりで運転するけど、たまに友人や家族を乗せて出かけるという方には便利です。トランクルームもそれなりに広いですし」
――それなら1台持ちでも不便を感じることはなさそうですね。すばり、おすすめは?
「大人の気品漂うイギリス車はいかがでしょう。ひとつは少量生産の高性能スポーツカーをつくる、アストンマーティンの『DBS スーパーレッジェーラヴォランテ』」
――名前、難しい……。
「『ヴォランテ』とだけ覚えておけば十分です。丸みを帯びた車体は幌を閉めた状態でも取り回しが楽で、オープンエアで聴く、野太く乾いたエンジン音が最高に気持ちいい。少量生産ということもあり、めったに街で見かけないところもポイントです」
――スポーツカーは男っぽいイメージがありますが、「ヴォランテ」は女性的なやわらかさも感じられますね。
「後席がちょっと窮屈ですが、走り出せば後ろに座る友人も気分が上がること確実。BGMなしでも盛り上がれる、最高に楽しいオープンスポーツカーです」
上品リッチな4人乗りオープンカーで優雅に!
ベントレー「コンチネンタルGTコンバーチブル」
後席の広さも含めて、屋根が開く以外は普通のクルマと同じように扱えるのが、アストンマーティンと同じイギリスの名門、ベントレーの「コンチネンタルGTコンバーチブル」です。流麗なボディライン、静かで滑らかに走る極上の乗り心地、そしてクラシカル系からモダンラグジュアリー系まで、限りなくビスポークに近い一台が叶う、色や素材の選択肢の多さが特徴です。
――確かに、写真だけでもエレガントな雰囲気が伝わってきます。
「ベントレーは100年を超える歴史があり、草創期は富裕層の子息が集まってレースに参戦し、数々の栄光を勝ち取ったスポーツカーブランドです。近年はそのイメージを市販車に強く投影していて、車体は低く幅広な迫力あるスタイル、そしてアクセルペダルを踏みこむとすごい加速をみせてくれます」
――クルマの性能に余裕があると、気持ちにもゆとりがでそう。
「その通り。そういうオープンカーをあえてゆっくり流すのが、大人の女性のリッチな使い方。薄手のやわらかなレザーアウターをはおり、首にカシミヤのストールを巻いて、優雅な週末を楽しんでください!」
問い合わせ先
BMW
TEL:0120-269-437
アウディ
TEL:0120-598106
ベントレー
TEL:0120-97-7797
- TEXT :
- Precious.jp編集部