昨今、「自分にとって本当に価値あるものを考える機会が増え、ワードローブが厳選された」という声が聞かれるようになりました。そこで、自分にっとって譲れないアイテムを、キャリア女性に大調査。「必要」「大切」「好き」の視点から選んでいただきました。

本記事では「マッキンゼー・アンド・カンパニー」パートナーの酒井由紀子さんの「おしゃれエッセンシャル・アイテム」をご紹介します。

酒井 由紀子さん
「マッキンゼー・アンド・カンパニー」パートナー
(さかい ゆきこ)東京大学理学部卒。「マッキンゼー・アンド・カンパニー」に入社し、東京やフランクフルトのオフィス勤務を経て、ハーバード大学でMBA取得。帰国後休職し、教育系ベンチャーに身をおく。2013年より東京オフィス勤務。ヘルスケア分野のコンサルティングを行う。

「新しいことに向かうときにも、これらがあるから安心して自信をもって臨めます」

企業や公的機関のコンサルティングを手がけ、クライアントの年齢層も幅広いという酒井さん。

「仕事の日の着こなしはもっぱらスーツです。それを自分らしく仕上げるのに必須なのが、チャンキーヒールのパンプスとゴールドのピアス。華美なものは仕事上、控えていますが、きれいで質の高いパンプスやピアスは、新しいことや大事なミーティングに臨むときに、余裕や自信を与えてくれます」。

■1:【必要】チャンキーヒールのブランド靴

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チャンキーヒールのブランド靴

きちんと感と安定感を備えた好みのパンプスは出合ったら買い!

「さまざまな会議に足を運び、移動も多いので、歩きやすく走ることもできるチャンキーヒールのパンプスが必需品です。スーツに合う黒、ネイビー、茶で、バランスよく見える8~10㎝ヒールは、自信を与えてくれるアイテムとしてもマスト。自分の好みに合ったチャンキーヒールは出合ったときに買い求め、手持ちのものもメンテナンスをしながら大切に履いています。左はシャネル、右のフェンディは11年前からの愛用品」

■2:【好き】レポシのピアス&イヤーカフ

レポシのピアス&イヤーカフ

ビジネスシーンに溶け込む上品なデザインに心惹かれて

「仕事のときは基本的にピアスを着用。なかでも好きなのがゴールドにダイヤモンドがきれいな写真右のフープタイプ。上品で大人っぽいデザインに惹かれ、一昨年、会社のパートナーに昇進したときに自分へのお祝いに購入しました。スーツスタイルの最後の仕上げにちょうどよく、忘れるとモチベーションがダウン(笑)。写真左は、ピアスと一緒に買ったイヤーカフ。休日はこれをプラスして気分転換をしています」

気持ちを後押ししてくれるもうひとつのアイテムが、バーバリーのトレンチです。「長年愛用しているので、慣れない場所や環境に向かうときも安心。通常の自分を取り戻せるよき相棒です」

■3:【大切】バーバリーのトレンチコート

バーバリーのトレンチコート

両親からの就職祝いのプレゼント。20か国をともにしてきた

「父や母が着ていて、社会人の象徴のように思っていたバーバリーのトレンチ。就職祝いの希望を尋ねられた際、リクエストをして買ってもらいました。スーツの上に着られるサイズ感、スカートにもパンツにも合う丈、温度調節ができるライナーも付き、オールマイティ。海外の大学院に留学をしていた時期には、さまざまな国へ旅行もしました。お直しをして10年以上愛用していますが、今後もまだまだ着続けたい」

実際、こう使っています!

酒井 由紀子さん

「3~4年前、出張後に足を延ばした、フランス・ディジョンでも、『大切』のトレンチを着て。自分でも別な型でバーバリーのトレンチを買ったのですが、結局、こちらのほうがスーツの上にはおりやすく、丈が長く何にでも合い、活躍しています。

※紹介したアイテムはすべて私物です。各ブランドへの問い合わせはご遠慮ください。

PHOTO :
小池紀行・池田 敦(静物/パイルドライバー)
HAIR MAKE :
荻山夏海(KAUNALOA)
EDIT&WRITING :
長瀬裕起子、小林桐子(Precious)